人にも、いい土たっぷりの水と日光と肥料を与える。

野菜自体がよければ、塩でうまい。複雑な調理なんていらない。」と、ある料理人さんが話していた。

また、「水が有名なサウナしきじは、その水を使った食堂の味噌汁とご飯も美味しいと有名だ。」と、あるサウナしきじを訪れた人が話していた。

つまりは、「素材がよければ、何に調理してもおいしい。シンプルでもおいしい。」ということだ。

これって。人間にも同じことが言える。

人も、たっぷりといい土と水と日光と肥料を与えて育てば、そのままで十分な人間に育つし、何にでもなれる。

いい土に、たっぷりの水と日光と肥料を与えれば、どんな野菜も育つ。

大学時代に研究していた、きのくに子どもの村学園の学園長、堀さんへの聞き取り調査で聞いたことばだ。

これは、ジャン=ジャック・ルソーの子ども観にも通じる。画一的に同じような子どもを育てるのは「工業モデルの子ども観」と言ったりするが、これは「植物モデルの子ども観」と言う。

教育というと「子ども」をイメージしがちだけれど、「部下への教育」というように、他人に小さなことを教えるのも教育である。他人とのコミュニケーションでも、なにかを「教える」「伝える」ことはたくさんある。

だから、その人にとっていい土、いい肥料、いい水、いい日光となるような言葉や知識を、教育することを心がけること。これが重要なことだ。その人が将来、どんな野菜にも育つように。

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