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売上にコトダマ引き寄せ?風水?

10年以上前の話である。当時勤めていた職場は本当に経営者が決断力に欠けているように思えた。売り上げが上がらないのはスタッフのせいと大した方針も打ち出せないくせにミーティングばかりに時間を取っているということに私は不満を感じていた。
中身のあるミーティングならいくらやってもいいと思いますが、これはダメなやつだと思った理由を書いていきたいと思います。

引き寄せの法則?

その経営者Yさんは数時間もやるミーティングの中で毎回お金がない、このままではまずい、どうするつもり?この3つを言い続けた。そして、今日明日にも潰れてしまう、みたいなことも危機感を煽るようにいい続けていた。

私は正直なところ、体感として現状そこまで経営がまずいと思ってなかった。これから先細りになるのは見えていたけど。
経営が本当にまずくなってクビを真っ先に切られるのも自分が一番先と言うのも分かっていた。無資格でもないけれど、もし自分が経営していたら私の勤める部署をパートアルバイトにするだろうなと思ったので。結局クビになることもなく、見切りをつけて辞める方が早かったけど。

そのお陰で資格を取り今がある。あのときの自分を褒めたい。

どういう作用か分からないけど、確実に経営者Yさんの言うお金がない、このままではまずい、どうするつもり?に近づいていたように思う。口にすることで確実に近づいていた。

スタッフもバカではない。あれやこれやと売上アップの戦略を考えてきていた。
こういうことはどうですか?と言われても、うん、なかなかいいかもね、でもさ…とか言って結局どの案も採用されることは無かった。

真面目に真剣に考えてはいたけれど、それが2週間、3週間と経つごとに私はだんだんとあれ?これおかしくないかい?と思い始めていた。人のアイデアも時間も無限でしょ、と言わんばかりに毎回数時間堂々巡りを繰り返す。お金で雇われてることには変わりないので確かにそうなんですけどね…

ノーリスクハイリターンの一発逆転ホームランしか狙ってなかった。

ヒットでいいじゃん!御の字っしょ。むしろヒット出ればすごいよ。と私は思う。

ノーリスクハイリターンなんてそんなの虫のいい話ある訳がない。

今思えば何の努力も投資もしていない会社であった。自分が行くセミナーにお金使うだけ使って、私たちのボーナスをカットし、スタッフのテンション上がるはずもなく。笑
当時私は30才くらいで、これといった資格もなく他の業種を体験したことがない私には転職は難しいと思っていたので「いる」という感じだった。

経営の才能無くて決断力もない人のサンプルは散々取らせてもらった。正直言って、労うときに素直に手放しで労えない人は人を使う資格ないよ。人がついてこない。そんな奴についていこうとも思わない。

経営能力ない人の下で仕事するって

こういうことなんだな

と身に染みた。というか、私が煮物だったら味しみしみのウマウマになるくらい染み込んだ。

経営の才覚があるという人の下で仕事をする機会に恵まれたから分かったことなのだが。
同じ仕事をしていても業種内でトップ5%に入るか、その他の95%でも下の層に入るか?という話。後年、幸運にも?トップ5%のそのまた上層に入る会社に勤められた。(そこにもカラクリはある訳なんですが、そこは気が向いたら書きます笑)

じゃあ経営の才覚がある人はどうするかと言うと、
なんであれ一応試すようだ。ただ、自分の頭の中で計算できるようなことは計算してからだけど。(そこの計算がかなりシャープだから何でも試せるというのもあるだろうけど)毒にも薬にもならなそうでもすぐできそうなことはすぐやらせる。

同じようなミーティングがあった。先月の売上があまり良くなかった。このまま下降線でも困るので、1人づつ何か案を出してみよう。

私はその時、大した案を持ってなかったので怯えた。無能経営者(失礼)Yさんのミーティングが思い出されたからだ。

Yさんは元々読書とかを嗜んでいるのが似合うタイプである。よって、本は膨大に読んでいるようだがそれに振り回されている感じだった。怒鳴ったりとか、そういうことはしない。ただ静かにみんなの精神をじわじわ追い詰めるやり方だった。顔は憂いを帯びた某歌手、俳優に似ていた(関係ないけど)
※ただしイケメンに限る は経営能力には通用しないらしい。

この経営の才覚があると言われてるMさんは…?

Mさんは激しくはないが、頭が切れる分バサッと理論で居合い切りされるような感じがあった。ゆえに別の恐ろしさがあった。

そのとき、ある人が

風水的に生花を活けた方がいいと思います。
今うちの会社の玄関には花がないし、生垣は枯れていますので…

正直、ふざけてるのかと思いました。風水て…花って…。

いや、女子トークならそれもいいけど、これ会社のミーティング…経営の話…怒られるんじゃないの?この人…と思ったんですが、

それが採用されました。

えー…うそー…と思ったのですが、結局それにより少し売り上げが上向いたという…。(たまたま?)正直、この程度でいいんだ、とも思いました。

まあ、それもその後その程度の答えしかスタッフにはMさんが期待してないと言うことが何となく透けて見えたのが悲しかったですが。(意見を出させる→採用されたというのを示すためだけにされているルーティン…)

まぁ、事柄によるでしょうが試してみることって大切なのかもねと思いました。というか、私の発想自体がYさんナイズされてしまっていたというか…もっと頭を柔らかくしないといけないんだなっていう話ですね。あと、組織としての動かし方というか…

見切りをつけた人のもとで仕事するっていうのは私の性には合わなくて、Yさんのところはかなり割りきって仕事してました。言われれば案も出すけど別に職場を良くしようとも思わないし、このまま現状維持できればいいんじゃない?と思ってた。

最近転職エージェントに登録したらYさんのところを紹介されたので、こんな話を書いてみました。

いやー…さすがに2度目は絶対ない。

私の長い文章をここまで読んでくれてありがとうございます。何か感じていただけるものがあったら嬉しいです。それがプラスのことならもっと嬉しい!