ハンドメイドや趣味スキルを売る

世の中にはハンドメイド作家さんという方がいる。トップに飾らせていただいた作家さんの作られたものも素敵。私の友人にも何人かいてアクセサリーやら手芸やらとすごく上手。私もそのありがたさをあますところなく享受させていただき、ブレスレットやらイヤリングやらを作ってもらったり、材料を渡してこれで作って欲しいとか図々しくお願いしたりして、みんな快く作ってくれておまけまでくれたりとなかなかの大盤振る舞い。もちろん、こちらも心ばかりのお礼をするのだけれども、あくまでそれはアクセサリー系の話である。

私の勤務していた会社にはもっと驚くべき人がいて、自宅で趣味で作ったパンを販売してくるという強者がいた。いや、食べ物の販売は許可取ってないと違法とかいう話はこの際置いておいて。それすら理解していないうっかりさんということで理解しておけばよかったのかもしれない。

パン作りが趣味？というか、パンが大好きらしく過去某有名スクールで講師（本人はお金を積めば取れる資格的な言い方をされていたが）という経歴の持ち主。
確かに普通のお料理とか、ちょっとした味付け(日常生活レベルで見ればすごくお高いスキル！)とか物凄いお上手なんだけど、ご自宅で作ったパンを持ってきて販売…材料費（いいものを使っているらしい）に手数料が上乗せされているという話で（本人談）少しお高い。

お味の方は普通…？モノによっては私の好みではない。というか、素人の域から全然出ていないと感じられるものを手数料上乗せで売りつけられるという行為が私には理解し難かった。


手作りの食べ物はそもそもお願いして作ってもらう以外は、いくらいい材料を使っていたとしてもお裾分けがというのが普通だと思っているからだ。もし私が自分で何か作った時に材料費をわざわざ貰おうとは思えないんだよなあ。

お取り寄せのものだとしても、相手に食べてもらいたいお勧めのものだから差し上げる訳で、、これって性格？自分の主義を押しつける訳ではないけれど、販売はやはりお店（要は専門家）に任せて欲しいと思ってしまう。

正直言って不味くても言えない…というか、買わないという選択肢もあるのだが、あえて知らん顔したのに

「今日パンを作ってきてるよ」

と謎のお知らせされると、いくら言いたいことを言い、自由に生きている風な私でも一応気を使うので買わなくちゃいけないような気になり買ってしまう。こういうとき、「いりません」とか平気で言えるハートが欲しい…とは別に思わないけど。笑

クリスマスにシュトーレンを買ったことがあるのだが、値段が素人としてはかなり強気の1500円。（いい材料を使っ‥略）お金出すなら好きなのを買いたいと心底思った。

セントルザベーカリーの食パンだってあんなに美味しいのに１斤そんなにしないぞ…とお金を払う瞬間に頭をかすめた…どころか頭にデカデカと浮かび上がったんじゃないかくらい強く思った。笑

本当に素人の制作物で、そのシュトーレン様はお正月明けてもまだ形を変えずに冷蔵庫に滞在されていた…。その後少しだけ形を変えてゴミ箱へ移動されていきました。すみません。

知り合い相手に材料費みたいな端金取る人、一体何になるんだろう？と世界の七不思議だと思っている。ゆくゆくはカフェを開きたいのだとして、うーん、私は商売したことないので分からないけど、販売に耐えうるかの予行練習ならば知り合いは適さないと思う。無料でいただくものと有料で買うものには深くて大きな溝があると思っているからだ。

ともかく、食べ物に関しては美味しければお金は払うが、素人モノには払いたくないという食い意地のはった話です。笑

他にも職場には多種民間資格をお持ちでプロ並み（それも少し高額←ポイントなのか？）の値段を取って施術する色んなジャンルの人が存在するのだが、「お金を取れる技術レベル」を理解しない人がいるのだとしみじみ感じた。アクセサリーハンドメイドのオンライン通販であればこのような事態は起こらない。需要と供給がガッチリ見える化する。

これは私が技術職なのでより強く思うのかもしれないけど、勉強や追求する気持ちって必要なんじゃないのかなあと思う。

こういうの世間では普通？