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上高地のススメ。

ここ2年ばかり8月に上高地へ行っている。
今年も行ってきた。
そもそも私はアウトドアな人間ではないし、ここのところ引きこもり生活だし、散歩のような習慣もないため、ハイキング的なものが出来るか少し心配していたが、全然歩けた。万歳、私の身体。

とは言え、歩く旅というので思い出されるのは、数年前に行った熊野古道歩きである。母と一緒に参加し、頻繁に歩く旅に参加する母に言わせれば「歩く旅とはあんなもん」らしいが、私にとっては大変なものだった。

中辺路の始まりから高野山まで、二泊三日。(途中バス移動あり)

ツアーだったので案内の先導さんがいて歩く。自分勝手なペースで歩くよりきっと体力消費の効率はいいと思う。歩ききれる人は本当に健脚と言っていいと思う。私も一応歩けたものの、足が痛くて仕方なかった。
『疲れた…もう歩きたくない』と思ったとき、あとどのくらいで目的地に着くのか確認した。
ちょうど見晴らしのよい場所で、見えている2つの山を越えたその先くらいだと、距離感はとにかくものすごくよく分かった。とは言え、目的地は山の向こう過ぎて何も見えなかった。限界を越えて歩かなければならない予感と途中下車の利かないこの中途。

正直、絶望した。

大袈裟と思うかもしれないが、私の人生史上あれが初体験した強い絶望という感情だったのだと思う。後にも先にもあれ以上の絶望感を得ることはないと思っている。そのくらい辛かった。

そんなわけで私は歩きの絶望感を知っている人間である。そんな私が上高地にすっかりハマってしまった。

それどころか、山の散歩の虜になって帰ってきた。(上高地なんて山歩きとは呼べないという声を恐れての散歩という表現)

これは奥穂高ロープウェイから。最後まで行かないと展望台はなく、3000円もする。麓の宿に泊まっても300円割引券…うーん微妙。でも行く価値あり。

そして、上高地。30〜1時間30分くらいのコースがあり、割と軽い気持ちで行っても何とかなると思う。川辺で冷たい水を触ってもいいと思う。(20代くらいの方は街歩きの格好で歩いてたのでそんな感じでいいかと)コースが変化に富んでいて飽きさせないところもとても良かった!(何にも知らないこんな素人でも良かったと思える感じ)

今年は明神池まで!幻想的な明神池と猿の親子連れが現れたりと色々楽しかったです。

もしかして満点の星空が見えるかもしれない!と夜、外に出てみたものの、足元おぼつかないくらい真っ暗。あいにく若干曇っていたからかもしれません。1等星?金星?のようなものは見えました。それ以外は真っ暗。闇しかない。本当に何も見えない。
今年は熊がよく出没し、ケガをされた方もいたので夜は宿近くから離れて散歩へ行かないようにとフロントで言われていたので、若干の星を確認してさっさと戻りました。(夜は肌寒いし)

スピリチュアル系な話だと、上高地は龍脈のある場所だそうで、明神池の一の池は恋愛運で二の池は金運、仕事運が上がるそうです。そういうのを意識しなくてもすごく気分の良くなる場所なので今年もう一回行ってみたいなと本気で考えている次第でございます。

宿泊はできれば白樺荘で穂高連峰の方を向いたテラス付きの部屋でハンモックに揺られたいです(デラックスルームだし一人でその部屋予約だと2人分の支払いなので金額がとんでもなかった。ははは)

こんな部屋です。誰か一緒に行ってくれる人いないかな。

私の長い文章をここまで読んでくれてありがとうございます。何か感じていただけるものがあったら嬉しいです。それがプラスのことならもっと嬉しい!