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研究No.7 【宣伝会議賞】切り口&表現方法、発表会!

宣伝会議賞が終わってはや数ヶ月・・・。
今回のことばの研究生ブログは、「あの課題」の切り口や表現方法について語ってみました!

tonton:みなさん、宣伝会議賞、お疲れ様でしたー!

おーしろ:いやー、長いようで短い一ヶ月半の戦いでしたね〜。お二人とも、手応えのほうは?

tonton:・・・。

むすびめ:2月1日が来るのが恐いです笑

おーしろ:やっぱり、みんな同じですね笑

むすびめ:みなさんのコピーを見ながら反省会したいです!

tonton:そうですね!実は、僕も同じことを考えていて、今回のブログ、正に「宣
伝会議賞の振り返り」をテーマにお話ししようと思っていたんです!

むすびめ:じゃあ、どれか課題を一つ選んで見せ合いっこしましょうか。

おーしろ:どんな課題が印象に残りましたか?

tonton:うーん、今回は課題数も多かったので迷うところですが・・・、「サントリー」の「強炭酸<ザ・ストロング天然水スパークリング>」なんかは、楽しんで書けた気がします。

おーしろ:僕もです!結構切り口が色々と出てきた気がします。

むすびめ:この課題って、「強炭酸<ザ・ストロング天然水スパークリング>」の強刺激を表現する斬新なアイデア、がテーマでしたよね。強炭酸の「刺激感」をどう表現されたか見てみたいです!

tonton:では、「サントリー」の課題でいきましょう!さっそく僕から推しコピーを・・・。

むすびめ:・・・あ!!!

tonton:えっ。どうしたんですか?

むすびめ:よく考えると、まだ結果発表前なので、コピーを掲載して良いのでしょうか・・・?

tonton:た、確かに。じゃあどうしよう・・・。

むすびめ:例えばですが、三人それぞれが、自分のコピーの切り口や表現にどんなものがあったか、見せ合いっこするのはどうでしょう?

おーしろ:いいですね。自分には出せなかったものを見るのって、勉強になる気がしますしね。

tonton:なるほど、そうしましょう!
それでは僕から。まず、一つ目に「健康的な刺激」という切り口を考えまして・・。

おーしろ:あ、それ、似た切り口を僕も考えました。

tonton:そ、そうでしたか。
じゃあ次は、ストレス発散とか、頑張りたい時に体や頭をスッキリさせるものという切り口を・・・

むすびめ:その切り口、私も書いてます!

おーしろ:こうやってみると、結構切り口被りますね。オリジナルだと思っていて
も、案外同じものも多いかもしれませんね。

tonton:じゃあ、3人の切り口と表現方法の中で、いくつかピックアップして話してみませんか。

おーしろ・むすびめ:面白そうですね!やってみましょう!


1 どんな切り口があるか

(1)あえてオススメしない


tonton:ではまず僕から。
この商品の一番の特性は、「強炭酸」の「喉に突き刺さるような強刺激」だと思います。一般的に、「刺激」の強さを表そうとすると、どうしても強めのインパクトある表現を意識しがちだと思います。
その方向性でコピーを考えていくと、どうしても表現が被りやすくなってしまうので、僕はあえて刺激の強さを強調するのとは真逆の表現方法を考えました。
ズバリ、「あえてオススメしないコピー」です!

おーしろ:「あえてオススメしないコピー」?

tonton:はい。具体的に言うと・・・

むすびめ:具体的に言っちゃダメです笑

tonton:そうでした笑 切り口のイメージで言うと、「飲むの止めといたほうがいいですよ」とか「本当に飲んで大丈夫ですか」のように、あえて商品購入にネガティブな印象を与えるコピーです。
人には、「〜しちゃダメ」のように禁止されるほどますますやってみたくなる、「カリギュラ効果」と呼ばれる心理現象があるらしいのですが、要はその心理をうまく利用する感じですね。「こんなに刺激が強いんだから、あえてお勧めしません」みたいな感じで。

おーしろ:なるほど!その切り口は考えていなかったです。

むすびめ:私もです。確かにそんな風に言われると、余計気になっちゃいますよね笑


(2) 仮想敵に〇〇を持ってくる

tonton:次は、よくある「仮想敵」を想定するパターンです。僕は、まず栄養ドリンクを仮想敵とし設定したんですが皆さんはどうですか?

おーしろ:僕も同じような切り口で書きました。

むすびめ:私もです。

tonton:では、ビールを仮想敵にするパターンはどうですか?

おーしろ:書いてません!

むすびめ:ビールをどう仮想敵にするんですか?

tonton:はい。「刺激の強さ」とか、「健康面」での比較もありますが、一番大きな比較軸は「ストレス発散」です。誰しも、朝や仕事中にストレスが溜まってやる気が出ない、けど、お酒は飲めない時ってあると思います。そんな場面でストレスを解消するアイテムとして強炭酸を提案しています。

おーしろ:なるほど!これらなら、ストレス発散に、ザ・ストロングを飲んでみようと思う人もいるかもしれませんね笑

むすびめ:仮想敵の切り口から少し離れますが、私も同じくアルコールを意識した切り口のコピーを応募しました。お酒が割り負けたり、お酒の割り方で飲んでみたりと、ソフトドリンクであるザ・ストロングをアルコール市場に持っていくことで強炭酸の持つ刺激を新鮮に見せることを意識しました。

tonton:なるほど!アルコール市場に持っていくことによって、お酒から主役の座を奪ってしまうほどの存在感を描く、というのは面白いですね!強炭酸の持つ刺激のインパクトがよく伝わります。


(3) 体が目覚めるシーンを考える

むすびめ:先程の栄養ドリンクからの発想ですが、「体が目覚める刺激や爽快感」を切り口にして考えました。

tonton:「体が目覚める刺激や爽快感」?

むすびめ:例えば、朝なかなか起きられない時に、飲んで、頭をスッキリさせるとか・・

tonton:あ、それなら、僕も書きました。ただ、場面は、朝の寝起きではなくて、残業中にもう一踏ん張りしたいときにというイメージですが。

おーしろ:僕も、似たコピーがあります。僕の場合は、「会議中」でしたが。
こうやって考えると、結構汎用性の高い切り口かもしれませんね。切り口自体は被ったとしても、場面設定次第で色々と差別化ができそうです。

tonton:眠気と戦いながら勉強を頑張る受験生なんかも、ターゲットになるかもしれませんね。受験生応援キャンペーンみたいな広告展開もありかも。
おーしろ:まだまだ色んな場面展開がありそうですね!


(4) 「強炭酸」の引き立てかた

おーしろ:切り口研究も面白いですが、その一方で、強炭酸の「刺激」そのものをどう言い表したかも気になりますね。

tonton:確かに。今回、この課題のテーマが、強炭酸の「削ぎ落された氷のような鋭い刺激」を表現することなので、インパクトのある面白い表現がたくさん生まれてきそうですね。

むすびめ:面白そう!宣伝会議賞って、同じ切り口でも表現で抜きん出て受賞ってこともありますもんね。

おーしろ:じゃあ、それぞれの表現を見比べてみましょうか!

tonton:ではまず僕から。僕は、四字熟語や慣用句のもじりで「強炭酸」を表現した作品を結構作りました。例えば、「飲む」とか「泡」などを使った慣用句や熟語に注目し、少し言葉や意味をずらしてみると、色々と面白くてインパクトのある表現ができました。

おーしろ:なるほど、言葉から考えるやり方ですね!

tonton:そうですね、誰もが聞いたことのあるフレーズをうまく言い変えられると、いい意味での違和感が出せますね。一瞬「ん?」となった後、思わずニヤリとなるようなコピーが理想です。

おーしろ:次は僕ですね!僕は、炭酸を飲むとこみ上げてくる「アレ」に注目しました!

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tonton:なるほど、「アレ」ですね笑

おーしろ:そうです笑 「アレ」が、抑えきれないことを表現したり、爆発的な強さのものに例えたりして、「強炭酸」のインパクトを伝えるコピーをと考えました。

むすびめ:確かに、飲食物ではなかなか使わない表現なので、思わず二度見しちゃいそうです笑

おーしろ:あとは、普通は付けない単語に、わざと「濁点」をつけて「強炭酸」のインパクトを表現しました!

tonton:もしかして、「ま゙み゙む゙め゙も゙」みたいなやつですか?

おーしろ:そうです笑

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むすびめ:なるほど!漫画や映画でときどき見かけますね。これも飲んだ時のショ
ックが伝わる、インパクトのある表現方法ですね。

おーしろ:ですね。今回の「強炭酸」のように、想像を遥かに超えた衝撃を表すときには、うってつけの表現方法だと思います。

むすびめ:私は、依存度の高いものと並べてみました。

tonton:依存度の高いもの!?

むすびめ:あ、もちろん合法的なものです笑

tonton:よかった、安心しました笑 じゃあ、例えば・・・飲んだり、吸ったり、賭けたりするやつですね?

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むすびめ:ですね。例えというよりほぼ答えですが笑 そのくらいハマってしまう強い刺激、病みつきになる商品だということを強調しようと考えました。

tonton:なるほど。お酒好きには染みるコピーです笑


2 それぞれの着眼点を振り返ってみて

tonton:どうでしたか、今回宣伝会議賞を振り返ってみて。

おーしろ:皆さんの着眼点を見てすごく勉強になったし、自分にはなかった考え方まで知ることができてすごく有意義でした。ただ・・コピーを直接出せないって辛いですね笑

tonton:確かに笑 うまく伝わったか心配ですが笑

むすびめ:1次通過の結果がでましたら、もっと具体的に掘り下げながら反省会&研究しましょう!

おーしろ・tonton:そうですね!ぜひやりましょう!


3 萩屋ケイちゃんラジオCM

tonton:さて、ここで一つお知らせが。
なんと、ことばの研究生たちが、ラジオCMの審査員に初挑戦!1月5日締め切りの、「萩屋ケイちゃん架空ラジオCMコンテスト」を審査させていただくことになりました!

おーしろ:次回、その審査の一部をこのブログで取り上げさせていただきます!

むすびめ:すでに実力者の方々が続々と応募されてきていますので、震えながら審査の日を待っています笑

tonton:皆さまからのたくさんのご応募をお待ちしております!次回もお楽しみに〜!



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