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戦略・施策の成功確率は、経営への信頼によりそうな話

こんにちは、Your Verseの長谷川です。
「あなたの物語を紡ぎ、世界を紡ぐ、心震える瞬間を。」をテーマに経営支援や人生支援をしています。

当社では、100~500名規模の企業に対して、組織のカタリスト(触媒)として経営会議のファシリテーションを中心に、50社ほど支援してきました。その中で、分かったことの一つとして、同じような戦略や施策でも、会社によって成功するかどうかに大きな違いがあるなということです。色々な要因はあると思いますが、その一つではないかと仮説があるのが「経営への信頼」です。今回は、この「経営への信頼」にフォーカスして紹介していきます。

戦略や施策は基本正しい。だけど、進まない。

戦略や施策は、経営陣が時間をかけ、時にはコンサルタントも使いながら、構築しているので、大体が正しいです(実際は、正しそうだと思いますが)でも、進むかどうかは、上述の通り、同じような会社規模で同じような戦略でも会社によるなと感じます。この進むかどうかの大きな要素として感じるのが、「経営への信頼」と言うわけです。

この人のためならやってもいい

まず、この「経営への信頼」とは、なにか?を紹介します。信頼関係の対象としては、主に以下の3つです。
・社員
・お客様
・株主
それぞれ、信頼関係がある状態であれば、「経営陣が言うなら間違いないのだろう」「少しリスクあるかもだけど、やってみよう」となり、戦略や施策は進むのだと思います。

信頼度合いで変わる聞き手の反応

信頼度によって、戦略や施策をぶち上げた時の聞き手の反応は違います。イメージはこんな感じでしょうか。
5(高):やってみましょう!頑張りますよ!
4   :分りました!指示をください!
3   :分りました。(仕方ないやります)
2   :分りました。(勝手にやってください)
1(低):・・・(自分の業務内のことだけやります)
※「分りました」とはみんな言うんですよね。これを経営としてはどうしても「分かりましたと言ったんだからやれよ」と思ってしまって、無意識に口に出してしまう。それが、信頼をなくす一つだとも感じています。

信頼関係をつくる4つ要因

5のようになっている企業は稀で、多くは、3くらいの企業が多いでしょうか。では、どのような要因でこのような信頼の状態が生まれるのか仮説を共有します。
1.理解「相手の好きなことやこだわりを知っているのか」
2.対話「相手の話を聞いた上で、戦略の組み上げ、実行をしているか」
3.覚悟「成し遂げたら、みんなにいい未来があると言いきれているか」
4.実績「口だけでなくてやったのか。もし失敗しても自分の責任だと言ったのか」
多くの企業では、2.対話を会議や合宿で簡単に行なっていて、3.覚悟を決める、4.実績を作ることで信頼を獲得していることが多いかなと感じます。
ここで気になるのが、圧倒的に信頼を勝ち得ている企業との違いはどこか?という点です。

相手を理解しているか、経営も本気で一緒にやっているのか

信頼を勝ち得ている企業の特徴として、上記の4つのうち、以下2つに特徴があるなと感じています。
1.理解を徹底的に行なっている。
3.覚悟から4.実績まで、身口意一致している。

1.理解でいうと、社員に対してが大きいです。この人は本当に何をしたいのか?当社において何を得たいと思っているのか?それを聞いているようで、聞いていない。もしくは目標設定のためにしか確認していないことが多いです。(目標設定のためだけに聞くと、会社都合に解釈しがちです)
信頼を勝ち得ている会社は、採用時からその人本人の人生に耳を傾け、入社してからもその人のしたいことを提供することを努力しつづけ、その人にとって成長できるベストな環境であり続ける努力をしています。

2.実績でいえば、うまくいかなかったシーンが大きいでしょうか。一番最悪なのが、環境や社員のせいにするケース。よくあるのが、口では、我々が悪いというけど、どこか仕方ないと思っていそうなケース。
信頼を勝ち得ている企業では、経営陣が本気で人生を懸けてやりたいと話し、うまく言ったら最高に喜んで、失敗したら全力で悔しがる。そんな特徴があると思います。

最後に。経営への信頼がある会社は、経営陣と社員とお客さんが幸せ。

自身の少ない経験から感じていることを書き連ねてみましたが、いかがでしょうか?少しでも参考になれば嬉しいです。

最後に、経営への信頼を得ている会社は、なにより、経営陣が幸せで、それに共感した社員やお客さんが集まるから、成功確率が高まる。そして、みんな幸せになると思っています。そんな会社が増えることことを祈りながら日々邁進していきたいです!

最後まで、お読みいただき、ありがとうございました。


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