殿塚 建吾

おこめをつくる不動産屋/omusubi不動産代表/科学と芸術の丘PM/「自給自足できる…

殿塚 建吾

おこめをつくる不動産屋/omusubi不動産代表/科学と芸術の丘PM/「自給自足できる街をつくろう」をテーマに千葉県松戸市と世田谷区を中心に空き家をDIYで再生してまちづくりにつなげる仕事をしています。2020年4月〜下北沢BONUS TRACKに参画。

マガジン

  • 実る前にこうべを垂れるな

    「実るほど頭を垂れる稲穂かな」という美徳にはまだ遠く、実るまでは少々生意気でも背伸びして生き延びようという記録です。空っぽの頭で精一杯、考えていることの雑記です。 日々是好日かどうかは自分で決めればいい。

  • フドウサン屋の仕事

    僕個人がフドウサン屋さんの仕事について感じていることを書いています。めっちゃイメージが悪い業界なので、実態を交えながら「意義もあるしやりがいもあることだぜ」という青臭いことを書いています。

  • まちの話し

    「まち」や「まちづくり」についてやってみて感じたことを書いています。

  • 自己紹介

    お恥ずかしながら、自分という人間を、自分で紹介しています。

最近の記事

  • 固定された記事

おこめをつくるフドウサン屋 omusubi不動産のご紹介

はじめまして。omusubi不動産の殿塚と申します。 千葉県松戸市出身で、2014年にomusubi不動産を立ち上げ、地元松戸の八柱駅付近(母校があった駅なんです)を中心に、ボロッボロの空き家をDIYで再生してまちづくりにつなげています。 そして名前の通り、街の方や入居者さんと一緒におこめを育てています。 1、DIY賃貸管理戸数日本一!空き家再生が得意です。 本業はフドウサン屋です。DIY賃貸といっても、自分たちだけで場所をつくるのではなく、物件を借りてくださっている店

    • 気まぐれ日記から、怠惰な継続のよろこび得た。

      去年は自分史上で初めて、日記を書き続けることができました。ズボラなので歯抜けではありますが、毎週以上、毎日未満くらいで書けたよ〜! 10年以上前から日記らしきものは書こうとしていたのですが、書けていたとは言えず。月1で何かを記していれば良い方でした。 本格的に書き始めたのは、コロナウイルスが蔓延した2020年からです。きっかけはその年にオープンしたBONUS TRACKで、ご近所さんとなった内沼さんの投稿です。 2020年は突如として悩むことが増えた年でした。 今まで

      • 瓦解の先に備えるストレッチ。2023年もありがとうございました。

        毎年、年末年始を迎えられるたびに「生き延びた!」とほっとする気持ちです。今年も関わってくださったみなさん、本当にありがとうございました。 普段、ずぼらで発信できていないので、2023年の個人的な振り返りをざっくりとしてみました。 —————————————————————— 🍙1月🍙 ・おむすびオープンデー 松戸オフィスと、周りのお店のみなさんとやるマーケットとツアー。たくさんの方が来てくれて、商店街の方も好意的に受け止めてくれてうれしかった。 ・HAGISO宮崎さんに声

        • おせっかいは、自立をとめちゃうかもしれない。

          自分は長男気質で結構おせっかいをしてしまう。 omusubiを始めた時は松戸市内、特に八柱・みのり台で新しく何かを始めるなんて博打でしかなく、1人でもそういう方が来てくれると嬉しくて、結構おせっかいをしている人だったと思う。 個人的にはそれも個性かなと思っていたし、なんならむしろそうした方が喜んで頂けて良いと思っていた。 だけど、ここ数年、自分のおせっかいは本当に関わった方々のためだったのかと頭の中をぐるぐる駆け回ることが多い。 omusubiも来年で10年だ。ギリギ

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        おこめをつくるフドウサン屋 omusubi不動産のご紹介

        マガジン

        • 実る前にこうべを垂れるな
          5本
        • フドウサン屋の仕事
          4本
        • まちの話し
          4本
        • 自己紹介
          4本

        記事

          田んぼに水を流すように、豊かさの原点に資本を流す。

          39歳になりました。 最近、パンサー尾形さんに似ていると言われることが多く、その度に「サンキュー」と返しすぎているので、39という数字に既に愛着が湧いている今日この頃です。 振り返ると30代は予想とだいぶ違いました。大きく体調を壊して動けない時もあれば、毎年新しいチャレンジの機会を頂いてヒリヒリすることも多くありました。 20代最後はomusubiを始めた年でした。 「30代は好きなことを仕事にして今より楽をできそう」 と思っていた自分にドロップキックをかまそうと思って

          田んぼに水を流すように、豊かさの原点に資本を流す。

          田んぼは、人が集まって暮らす原点

          2023年も無事に田植えが終わりました。 2012年から始めて、今年で12回目。気づけば干支1周分、続けることができました。 毎年、手で植えて手で刈る。 植えるときは田んぼに水を入れ、ロープを張り、それに沿って一列ずつ植えていく。 田んぼの面積は一反。プロの米農家さんから見ると遊びのようなサイズでも、全てを手作業で行うと40人で半日かかる。 数年前、僕らが手で植えているのを横目に、隣の田んぼをプロの農家さんがトラクターでガンガン植えていった。 僕らが半日かけて行う

          田んぼは、人が集まって暮らす原点

          有言と実行の間。いっしょに、ぼうけんしよう。

          「メジャーリーグで二刀流に挑戦し成績を残す」 大谷翔平さんは高校生の時から夢があった。 その言葉通り2021年の成績はとにかく凄まじかった。 ▼打撃成績 打率.257 46本塁打  100打点 26盗塁 ▼投手成績 防御率3.18 9勝2敗 156奪三振 130.1投球回 ホームラン46本は歴代の日本人メジャーリーガー最多。ゴジラ松井の31本を大きく抜くだけでなく、あと一歩でホームラン王にも手が届きそうだった。 これだけの成績を残していても、大谷さんのコメントを見る

          有言と実行の間。いっしょに、ぼうけんしよう。

          「不動産屋さんって怖いし嫌な人が多くない?」はモラルより構造の問題。僕らの挑戦ポイント。

          不動産屋さんのイメージって、やっぱこんな感じですかね? わかります、わかります。今ここで僕がどんなに 「不動産業界って以外と良い人も多いよ」 と伝えても、詭弁になることを。 でも、ちょーっとだけ大きな声で言い訳させてください。不動産屋さんがこうなってしまうのは、個々のモラルの問題以上に構造がそうさせているんです。 負の感情と向き合い、自分に否がないことにも代理でお叱りをうけることが常である不動産業界。 モラルハザードが起こるのは、この世界で生き残るために個々が環境

          「不動産屋さんって怖いし嫌な人が多くない?」はモラルより構造の問題。僕らの挑戦ポイント。

          【科学と芸術の丘2021】たった2日間のアートフェスティバルがまちに残すもの。

          いよいよ今週末、10/16(土)17(日)に千葉県松戸市主催の国際フェスティバル「科学と芸術の丘」が開催されます。 2018年から毎年開催しており、 1年目は、重要文化財戸定邸で初の試みとして実施。 2年目は、初年度のフォーマットをアップデート。 3年目は、コロナ禍開催でオンライン化とまちへの分散にチャレンジ。 と前進してきました。 4年目となる今年のテーマは「OPEN CITY 〜触発する街〜」 手前味噌ですが総合ディレクター関口智子が決めたとても素晴らしいテーマだと

          【科学と芸術の丘2021】たった2日間のアートフェスティバルがまちに残すもの。

          omusubi不動産をはじめた理由(後編)得意なことを好きに寄せた。

          (前編はこちら) 自然に興味があるのは、農家のおばあちゃんちの影響「お笑いライブで余ったお弁当を捨てるのが嫌だ。」 という子どものような理由で、環境問題に興味があると気づいた。 思えば幼少期から田舎のおばあちゃんちに行くことが好きだった。 おばあちゃんちは梨農家。 自分ではどうにもできないものを相手に仕事をしている。自然と対峙する生命力と寛容な態度は、子供心にすごいと感じていた。 自然は凄い。個別には曖昧だけど全体最適になっている。最も調和していて合理的なシステム

          omusubi不動産をはじめた理由(後編)得意なことを好きに寄せた。

          omusubi不動産をはじめた理由(前編)人間は悩む。好きなお笑いは仕事にできなかった。

          自分が好きなものは人間なのかもしれない。そして、人間性が開花する瞬間に立ち合いたい。 偉そうに書いてから気がつきました。 「で、あなたはどんな人間なの?そのためになんで今の仕事しているの?さあ答えなさい。」 天の声様、ご指導ご鞭撻ありがとうございます。確かにその答えになっていませんでした。 37歳にして思春期のような状態に突入してしまい、なんだか恥ずかしいですが、 「人間・自分・仕事」について真剣に考えてみました。 長文になってしまったので2回に分けて書いてみました

          omusubi不動産をはじめた理由(前編)人間は悩む。好きなお笑いは仕事にできなかった。

          土地を所有するという概念によって成り立つ、ウソみたいな仕事

          縄文人の暮らしを想像してみました。 周りにはクマやイノシシなどの獣がたくさんいる。命の危険を感じながら身を隠し、弱っていると見れば狩りを行い、毎日生き延びている。(描写が中2) オープンワールドのRPGみたいな生活をしていた縄文人は、土地を所有していませんでした。せいぜい、ナワバリという動物的な感覚があったにすぎないと思います。 アメリカの先住民であるインディアンも、西洋人がやってきて土地を売ってくれと言われた時に意味がわからなかったと言います。(コテンラジオの中で、土

          土地を所有するという概念によって成り立つ、ウソみたいな仕事

          ひとつの時代の節目。松戸。

          きっと誰にとっても変化の年だった2020年。 ご多分にもれず自分は全く順調ではなかったけど、なんとか無事に年を越せそうだな〜と思っていた矢先、個人的に大きな出来事がありました。 前職のMAD City時代に大変お世話になった松戸本町元自治会長、稲葉さんが亡くなったことです。 きっと稲葉さんは自分のことを覚えていないと思います。自分が一方的に「すげー!!」と尊敬していただけです。 だから勝手に稲葉さんのことを書いてもいいか、悩むところもありますが、今の気持ちが消えてしま

          ひとつの時代の節目。松戸。

          人間性が開花する瞬間に出会いたい(変態こそ最高)

          この2年くらい頭に時折、アンパンマンマーチが流れてくる。 「何のために生まれて、何をしていきるのか」 「答えられないなんて、そんなのはいやだ」 やなせたかし先生。3才の頃には教わっていたはずのこと、僕はできておりません。そしてこれからもずっと探していく気がします。 まがりなりにもomusubi不動産というチームを代表する立場であり、会社としてはこうしたいという気持ちがあるのに 「じゃあ殿塚は何でomusubiをやりたいわけ?」 とスナックのおばさんに問い詰められたら

          人間性が開花する瞬間に出会いたい(変態こそ最高)

          科学と芸術の丘を続けたい。

          2018年から2020年の3年連続で松戸にて開催した、サイエンスとアートを融合した国際アートフェスティバル「科学と芸術の丘」 前回は2019年までの経緯は書いてみました。 今回は科学と芸術の丘をコロナ禍でも続けられた裏側や、来年以降も続けていきたいよ〜!ということを書いていきます。 令和の時代に「根性」で続けた2020年正直に言うと昨年はあらゆる予算がコロナ対策に流れ、一度は開催中止となりかけました。 もっと正直に言うと2019年も開催が危ぶまれたところを、なんとか予

          科学と芸術の丘を続けたい。

          フドウサン屋がアートフェスティバル「科学と芸術の丘」に関わる理由

          2018年から2020年の3年連続で松戸にて「科学と芸術の丘」というサイエンスとアートを融合した国際アートフェスティバルを開催しました。 「どうしてフドウサン屋が畑違いのアートフェスやるの??」 僕らにとっては超大切なプロジェクトとなった科学と芸術の丘がどうやって始まったのか書いてみました。 科学と芸術の丘は、市民参加型のアートフェスティバルです。メンバーは松戸市、総合ディレクターの清水陽子さん、omusubi不動産、そして国際的なメディア・アート機関のアルスエレクトロ

          フドウサン屋がアートフェスティバル「科学と芸術の丘」に関わる理由