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リモートワークの功罪

今日は用事があったので久しぶりに出社。
その用事のため私を含め4人が会社にいた。リモート体制前と比べると人は少ないが、それでも4人もいると会社っぽいなと感じる。
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「会社という場所」について考える。今日は面接も一件あったので、特に今後の会社のあり方を意識した。
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私の働く株式会社闇の現状はこうだ。アルバイトも含めると、案件に関わってくれている闇メンバーは10人。特に必要がなければほぼ全員がリモート体制だ。イベントの現場があったり、そのための準備で出社することはそれなりにはある。時間がない中、映像監修なんかしてる時は連日出社していた。
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闇のテクニカルディレクター久保田はそもそも2年前からリモート環境で作業してくれている。株式会社闇が東京に移転した際、彼は当時から大阪の大学で教鞭をとっていたため、大阪に残った。
会社には「久保田窓」と呼ばれる自立したiPadがある。久保田家にも会社が映っているiPadがあり、その二台は常にFaceTimeで接続されている。そのため、まるで窓越しにいるかのように声をかけることができる。
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そういった多少の知見もありながら、非常事態宣言前にリモート体制が始まった。Slackでチャット。ミーティングはZOOM。案件のタスク管理はbacklog。データ管理、制作物はADOBE Creative Cloudとそれ以外はVPN経由のNAS。ドキュメント関連は全てGoogle系。こんな構成でやっている。毎朝朝礼(といっても11:30だが)をZOOMで行い、今日の作業を共有する。帰る時はSlackで連絡事項や進捗を報告する。
家の環境だが、自宅には作業部屋がある。元々はフリーランスの嫁が使っている作業部屋だが間借りさせてもらっている。オフィスチェアと机はあり、外部ディスプレイもあるがノートPCやキーボード、マウスは1セットしか持ってないので切り替え時に持ち運びしている。

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で、3ヶ月程度リモートやってみての印象。
「メリットとデメリットの差が極端すぎる!」
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メリットに目を向ければ「リモート天国!もうコレでええやん!」だし、デメリットに目を向ければ「リモートは地獄!一刻も早く取りやめたい」である。
この問題が難しいのが、メリットデメリットの分水嶺、両天秤の支点部分が日々ズレることである。
この支点の正体は「コロナを取り巻く環境」である。
それらを同時に考えなければならない。順に整理しよう。
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まずは私の思うメリットである。何のメリットも無いがランキング形式で発表する。
1位: 通勤がない
2位: 比較的安全・安心
3位: 打ち合わせに出向かなくて良い
4位: 集中しやすい
5位: 家族の時間が増えた
6位: 睡眠時間が増える
7位: 服とか超適当
8位: 仕事中にマスクしなくて良い
9位: マウスキーボードを持ち運ばなくて良い
10位: 余計なマイクロマネジメントせずに済む(会社にいるとついやりがち)
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次はデメリットだ。
書き出してみると悲壮感がある。
1位: 会社として目指すべきもの、共有すべき感覚が低下していく
2位: どうにも鬱っぽくなる
3位: 結果だけをみがち。ある意味で他のメンバーを歯車のように機能させてしまう
4位: 社内教育コストは激増。人を育てることが難しい
5位: クオリティ管理が難しい
6位: 雑談がほぼない
7位: インプットが減る
8位: スケジュール管理が難しい
9位: 籠ってるので気分転換しにくい
10位: イベント案件ではそもそもリモートが厳しいフェーズがある
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必ずしもリモート原因で起きると言えるのか。やり方によっては解決できるだろう。とりあえず今、実際に感じてる懸念を書き出してみた。
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次にややこしいのが天秤の支点移動の原因となる「コロナ禍環境」である。いくつかリストアップする。勿論これも会社によって大きく変わるだろうが。

・そもそもの健康リスク。自分も社員も周りの人も見知らぬ人も。実際の安全性と体感の安心性の差異も重要
・外出自粛や非常事態宣言での行動制限
・保育園が開いてるか否か(私にとって、あまりにも大きい)
・社会の機運(自粛or経済)
・経済の動き、自社への影響
・案件の実施非実施
・いつまで続くのか。永遠に終わらないのか
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これらが変数となり、日々シミュレーション結果が変わる。残念ながら時間経過と共にシミュレーションは悪い方向に傾いている。
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幸い、私の働く株式会社闇は「テクノロジー」を一つの軸に据えている。比較的デジタルトランスフォーメーションを推進しているし、今後もより強化していきたいと考えている。とはいえ、扱っている商材が商材。大きな影響がない訳がない。
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もちろんリモートの功罪に対し、取れる対策は10か0ではない。何かを妥協し、何かを残し、どこかのグラデーションで切り取るしかない。リモートのメリットを維持し、デメリットを解決する手立てを両立。オンライン、オフラインのバランスを見極め、より良い方法を日々状況見ながら調整するしかない。
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脳味噌をまるで使ってない結論だな。どうだろう。
もう少し長い目でみたときのシミュレーションはできんものか。
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例えば年明け後ぐらい、ある程度罹患率は落ち着いたが、社会とコロナは共に歩むことが確定した近未来があるとして。ニューノーマルな世界。国際規定レベルで強めの移動制限や外出制限のある未来。
モヒカンになって釘バットを振り回す世界がちらつく。いかん、考えただけで嫌になるがちゃんと考えよう。
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そんな世界においてもエンターテインメントはやっぱり必要だ。そこは変わらない。ホラーだって必要とする人がいるはず。株式会社闇はそんな時代においても世界中の好奇心にホラーで応えたいと考えている。
仕事で言えば週の大半はリモート作業だけど、適切な状況で数日は実際に会って、くだらない話もしつつ、一緒にものづくりがしたい。
デジタルシフトはしつつ、ホラーとして、どこまでも人間の感情と向き合いたい。
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あー、またええカッコしいの結論出してるぞ。本心はなんなんだ本心は。いかん。昭和脳で本質的な変化を恐れておる気もする。
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先日、バーチャル美少女受肉雑談した時に思ったんだけど、久しぶりに雑談が成立したんだよな。理由は単純で美少女関係なくて、単にこちらが、声かけたから。雑談として声をかける理由があったから。実に楽しかったし、新しいアイデアもでた。
そもそもリモートになると、雑談がしにくい力学が働くのが辛い。相手が話しかけて良いタイミングか全くわからないし「用もないのにわざわざつなぐ?」という気にもなる。ので、用件以上の会話がどうにもできない。
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かと言って、朝礼等の全体ミーティングはあんまり雑談には向いてない。同時画面は混戦しすぎて個人間の会話は不可能だ。
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しかし、この辺に何かヒントがありそうな気はしてきたぞ。
例えば毎日20分ほど仕事とは別の1 on 1タイムを設けてローテーションするとか? マッチングサービスみたいだけどどうだろう。雑談の良さを殺してる気もするな。
Slackで雑談受付中ステータスを用意する? 活用しない自信もあるが案外そんなことで解決するかもしれない。
「久保田窓」は雑談も含め非常にうまく機能していたので、全員分のiPadを並べるか? 
まだまだ出来ることは色々ありそうだ。人類未体験のピンチではあるが、戦わないわけにはいかないし、悪あがきはしていこう。(ちなみにこのnoteは闇の総意ではなく、あくまで私が現時点でどう考えてるかである)
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会社近くの和菓子屋でおやつを買う。
丹波小豆。適度な豆の残留感が舌に擦れて幸せ。
こういった気分転換をうまくするのもメンタルを維持する上で大事だったりするのよねぇ。


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