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ランキング記事の功罪

 ちょっと外出した時にクルマのラジオで聞いたJ-Wave。

 米津玄師の感電がTopと言うことで、先週までのレディ・ガガとアリアナ・グランデのRain on Meが3位に落ちたわけですが、こんなランキングもどれだけ純粋なリスナーの意思を反映しているのやらと。
 単純に意図的に操作されているという事ではなくて、民主的に計測されるアナリティクスにすらバイアスを生む温床はあるなぁ〜と。

ランキングはマッチポンプ

 結局、多くの人は同調圧力にさらされていて人と同じであることに安心感を感じる。なので人が聞いている曲、人が読んでいる書籍というのは、ランキング化して公開した瞬間に継続的な結果を生み出してしまう。

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 Appストアのランキングで上位に入ることこそがダウンロードされる条件。そして一度ランキングトップになったappは更にダウンロードされる訳で順位が担保される。この繰り返しになる訳だから、appベンダーはのランキング上位に食い込むためにマーケティングをやっている。

ニュース記事のランキングも同じ

 なので、アプリに限らずニュースサイトでも同様の事は起きるわけで、“先週のランキング”とかを掲載するとその記事はさらに読まれてしまう。ランキングが自動生成されてたりすると、時にはランキングが半固定化されてしまい、新しい記事の閲読の邪魔をすることさえある。
 こんな事は20年も前にBizTech Newsとかのサイト運営をやっていて気づいているので、自分からは出来るだけやらないようにしているんですが、先日イベントグローブで公開した記事はランキング系だったりして、せめてこのランキング発表が更に上位の記事への意図的な誘導にならないように敢えて記事タイトルにリンクは貼っていません

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 CTA(Call to Action)の観点から見れば、明らかに間違いなのは承知の上でマッチポンプにならないようにしたいなと。

 イベントグローブって、日本人の皆さんに出来るだけ新しい機会(B2Bイベント)との出会いを提供することを目的にしているので、他の方々が何に興味を持っているかを知ってもらうことは重要なので、たまにこんなランキングも公開しようと思うけど、基本的には自ら新しい機会を探してもらいたいと思っています。

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