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イギリスがなぜイベント業界でも強いのか?

世界の経済に壊滅的な打撃を与えているCOVID-19の流行は、当然イベント業界にも大きな影響を与えている。正直、先が見えないのは事実であって、エネルギー、通信、流通、食料のような人々の生活に直接結びつく産業には国も自治体も具体的な施策を公表しているが、直接的な関連が見えにくいイベント業界は二の次。そんな中イギリスのジョンソン首相による具体的な発表は業界には好感を与えている。

要点は

1.10月からスタジアムにおけるの観客参加のイベントを許可、カンファレンスやその他のビジネスイベントを再開予定。

2.再開にあたり、事前にパイロットイベントを開催し、COVID-19への対策が十分であることを確認 

3.COVID-19の危機に対し、様々なテクノロジーの可能性を見出したが、テクノロジーにも限界はありバランスが重要。テクノロジーは完全にオフラインでの交流を置き換えるものではない。

4.現在、ExCeL London、NEC、Harrogate Convention Centre、Manchester Centralは、医療センターとして利用しているが、これを2021年3月末まで継続(これらの会場でのイベントにどのような影響を与えるかは不明)

COVID-19の流行が始まった時のイギリスのイベント業界の動きは、正直なところ非常に遅かった。スペインでパンデミックが発生したときもまるで対岸の火事と言った感じで、自国内でのイベントについての延期等は無かった。しかしジョンソン首相自身が新型コロナに感染し、さらに高速鉄道で直結しているパリでの感染が増加したあたりから状況が一変しました。

イギリスには主要なイベントオーガナイザーがHQを置いており、世界を代表する展示会、カンファレンスの多くはイギリス系の会社が母体となっています。国内の会場もExCel London、Olympia、NEC、といった大規模会場を持ち、この業界は産業としても大きな意味を持っています。

今回のジョンソン首相の発表により、今後欧米のイベント業界にも新たな動きが生まれてくると思います。


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