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国立ベースメダカ池の紹介

 国立ベースでは、メダカ池を中心にビオトープやガーデンなど、様々なライフスタイルのテスト環境を作っています。国立ベースメダカ池は、ろ過フィルターのテスト池として、より効果的なろ過装置の開発ラボとなっています。

 プラントを中心としたプラント池、メダカを中心としたメダカ池から構成され、国立ベースオリジナルのろ過フィルターでキレイな環境を維持しています。

●プラント池

 プラント池は植栽を植えることを目的に、初期に使用していた40Lのプラ舟を再利用し2020年の春に立ち上げた最新の実験場です。

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 プラント池を作った理由ですが、メダカ池に植栽と池を同居させてしまうと植栽の面積が限られてしまうこと、睡蓮鉢や底土による水の濁りや富栄養化を抑えることが目的です。
 以前のメダカ池では、テスト的にプラチナソイルを利用していました。水草栽培に利用される底土ということで植栽に向いており、粒もしっかりしているため水が濁りにくいのですが、長年の運用でゴミが堆積して水の富栄養化の原因となっていました。

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 改良後のプラント池では植栽の植え付けのために、赤土で下地を作り、その上を日向土でカバーしています。花壇の土留に使用する木製の柵をつかい、陸地と池を組み合わせて抽水性から沈水生植物を組み合わせています。
 浅瀬ではミナミヌマエビがコケ取りをしてくれています。

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プラント池からの排水口
 プラント池からオーバーフローさせた水をメダカ池に落とします。排水口は塩ビのパイプですが、むき出しのままでは風情がないのでハイゴケでカバーして目立たないようにしてあります。

排水口

メダカ池への出口も味気のない塩ビ管をハイゴケでカバーしています。

排水口2

●メダカ池

 メダカ池はあらたに60Lのプラ舟を導入しました。全面を池にして、底床は日向土を中心に川砂利を追加しています。

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 日向土は軽石の一種で殆ど崩れないので水中にチリが舞うこともなく、水底の掃除も楽になります。多孔性の軽石なのでバクテリアの住処としても好ましい環境です。赤土の不使用とろ過フィルターの導入によりメダカ池の水質はいつもクリアになっています。

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※これが放ったらかしの池の水に見えますか?!

メダカ池からの排水口
 メダカ池からろ過フィルターにオーバーフローする取水口です。出来るだけ水中のゴミをろ過フィルターに送りたいので、メダカ池の底にパイプを伸ばして取水しています。

排水口3

 取水パイプの取り付け時にサイホン効果のことを失念していて、あまりゴミが浮遊していませんが、メダカ池の水面の高さに関係なく大量の水をろ過フィルターに送ってしまい、いまは対策として空気穴が空いています。

●ろ過フィルター

 国立ベースオリジナルのろ過フィルターになります。

メダカ池からの入水
 メダカ池にオーバーフローした水を、池下のドライボックスの蓋に落としています。蓋に複数の穴を空けて、フィルターマットにまんべんなく散水できるようにしました。

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 ドライドライボックスに入った水は、ゴミを物理的にろ過するフィルターマットから、その下のろ材を伝わり生物ろ過を行います。ボックスの底穴より、ウェットボックスに落ちていきます。

ドライ_コラ

ドライボックスからウェットボックスへの流路
 従来の積上式のフィルタでは、ボックスの底から直接落水させていましたが現在分割して設置しています。そのためドライボックスからの排水口は横に設置され、内径20ミリのホースを差し込んでウェットボックスへ注水します。

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 ウェットボックスは最近容量を大きくしました。国立ベースのメダカ池は日当たりが良く住宅の反射熱もあり、水温が上がりがちです。梅雨入り前でも水温が30度を超えてしまうこともあります。いままで40L池でも、何とかメダカも維持できていたのですが、少しでも水温が下げられれば思っています。

ウェットボックス

 ボックス内は、水を池に戻すポンプ、網袋に入ったセラミックろ材と竹炭の吸着ろ材が入っています。容量が増えたのでもう少しろ材を増やしても良いかもしれません。

 ※国立ベースオリジナルのろ過フィルター、販売してます!

●予備の水瓶

 一番最初にメダカを飼育した睡蓮鉢です。普段はメインのメダカ池への加水用に水道水を汲み置きしています。ボウフラ対策として1〜2尾のメダカを交代で常駐させています。

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ビオトープの訪問者
ビオトープには外から色々な訪問者が訪れます。小鳥からチョウチョ、カナヘビまで。

 よくトンボが産卵するのですが、ヤゴはメダカを捕食する可能性があるのでメダカ池から見つけた場合は予備の水瓶に移しています。こちらにもメダカがいるのですが、水瓶は深さもあるので生息層が別れているようで、いままでメダカが行方不明になったことはありません。

 たまにこちらでメダカが産卵しているようで、針子を見つけることがあり、多少はヤゴの餌になっている可能性はあります。

●おまけ:ミジンコバケツ

 メダカの餌のためにミジンコの育成をはじめました。複数のバケツで分けて飼育していて、ムックリワークを週一回、生クロレラを水の色をみながら2〜3日に一回使用しています。まだまだ爆殖までは行っていませんが、毎日メダカのおやつ程度には繁殖しています。

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 ミジンコは繁殖サイクルが早いぶん、全滅するのもあっという間らしく、国立ベースのミジンコ槽もひとつからミジンコが消えてしまったことがありますが、リセットして今は復活しています。今後は、ドライイースト等の餌も試しながらミジンコの繁殖をテストしてみたいと思います。

 国立ベースではテスト池を中心にして、ろ過フィルターの開発、メダカの飼育、ビオトープの企画、ガーデニングをゆる〜く推進します。





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