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メダカ池の水質管理は結構大変です

 在宅勤務が増えて以降、皆さん普段やっていない家事から庭仕事、リフォームまで様々なことに手を付けているようで、外出自粛期間中もホームセンターは大賑わいでした。私も部屋の掃除から断捨離、家事まで色々とこなしましたが、だんだんやることが無くなり、いよいよ放ったらかしのビオトープの改修に取り掛かりました。

 メダカ界隈は本当に賑わっていて、知り合いの観賞魚屋さん曰く手のかからないメダカを飼う人は増えてると。最近、繁殖や品種改良までやるアマチュア愛好家が増えているので、メダカに関する情報は、飼い方、プラ池の設置とか」色々あります。

 実際にメダカ池を5年ほどやってみて、一番苦労したのが「どうやって水質を保つか」です。自己還元型で始めたメダカ池ビオトープは水が汚れがちで、色々と調べたりはしましたが、結局はろ過フィルターに行き着きました。2017年から様々な方法を模索し、試作品を作り今年の3月より本格稼働しています。ろ過フィルターについては様々なやり方があるのですが、簡単に自作するために具体的に何が必要なのかが分かりにくいので、簡単にまとめようかと思います。

メダカ池を立ち上げてみる

 5年ほど前に庭に放置してあった丸鉢に水を張って、睡蓮を植えてメダカを放したのが始まり。

 ちょっとメダカを増やしたいとプラ池(土木作業用のコンクリートを混ぜる容器)を導入しました。目指したのは、完全自己還元型のビオトープで、水換えもせず(加水のみ)、エアポンプも入れず、自然のバクテリアによる分解と、メダカやタニシ、ヌマエビ等の連鎖によるエコシステムで楽にメダカを鑑賞しようと。

 基本的な管理は、減った分の水の追加と最低限の餌やり

そのためには・・・・
1.飼育する対象を絞る
2.底土をいれる
3.水草の選定
の3点について詳細のリサーチ

飼育対象:ゆる〜いメダカ池ビオトープを目指すので、管理が大変なのは本末転倒。水の富栄養化を避けるためには、水を汚さない生体数の管理と自己還元型のエコシステムを作る。なので最初はメダカ数匹と、ヒメタニシ、二枚貝、ヌマエビに限定。それぞれが排泄物の処理をしたり、コケや藻の掃除をしてくれて水質へのインパクトは最低限。

底土:きれいに鑑賞するには川砂利を引くのが一番なのですが、自己還元型の環境を作るにはバクテリアが重要。生物が処理しきれないアンモニア等はバクテリアによって分解されます。底土は浅いところと深いところを作って好気性と嫌気性のバクテリアをバランス良く育成する。赤土が安く一般的なんですが、水質が酸性に寄ることと粒が崩れやすく水が濁りやすい(時間が立てば沈殿する)ので、最初は奮発してプラチナソイルを導入しました。
(画像準備)

水草:水草は、水質浄化とメダカの産卵床であるとともに、花をつけたりと見栄えには重要。

 すべてのバランスが取れていれば水換えとかの手間もなく、蒸発した分の加水だけで維持できるビオトープが作れます。

完璧なメダカ池プランだったのですが・・・

現実には?

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水草がモッシャモッシャになったり

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藻(アオミドロ)が大繁殖して水草をカバーしています

 正直なところ、水が循環してないプラ池なんてのは、水は濁るわ藻は一杯になるわで見られたもんではないです。なので、折を見て半分水換えとか、汚泥の吸い上げとか手間かかります。メダカ池の設置場所が日当たり良すぎるのも問題で、余計に藻が繁殖します。

 藻の掃除とかで頼みの綱だったタニシも定着しない(死滅する)。40Lくらいのプラ池の中では自然の浄化なんてまったく追いつかない。
一年くらいはマメに手を入れていましたが、何も居着かない(メダカさんは☆に)池だと面倒になり、2〜3年は放置となりました。

でも春になると

 それでも春になるとミナミヌマエビだけは繁殖してるんで、加水だけは続けて、たま〜にメダカ入れたり。在宅ワークが始まって、そろそろどうにかしないとなと。

 そこで2017年の春に思い立ったのは、せめて水を循環させて細かいゴミだけでも濾過すれば良いんじゃないかと。

 とりあえずゴミだけでも除去できればと

 これだけでも、かなり水質は良くなりました。きれいなグリーンウォーターとコケですね。

ろ過フィルターを自作してみよう

 フィルターなんて構造的には簡単なものなので、要は具体的にどんな部品を用意すればよいのか?ってこと。

 この手のノウハウはネット上に溢れてるんですが、どれも具体的なケース(自宅のどこに置くとか)だったり、なぜそんなレイアウトになっているのか?というのが不明。ネット上には「自分が絶対正しい」星人がたくさんいるので、これらを元に自分のケースに当てはめると思うと、自分はどうすればいいのか分からなくなるので、できるだけシンプルに考えてみた。

 もちろん、趣味で熱帯魚や海水魚をやってる愛好家のように、湯水の如くお金をかけるのであれば、何でも出来ちゃうのですが、単に庭にプラ舟おいて、ゆる〜くメダカを眺めるだけを考えると、そんなに投資?できない訳で。

初号機稼働

 ホームセンターや建材屋を回り使えそうな部品をかき集め、いくつもの試作品を作りました。出来る限り目立たないようにしたいと、市販のケースを加工したりオリジナルで部品を製作したりしたのですが、なかなか満足のいくものが出来ず最終的には市販の部品を組み合わせて制作することとなりました。

それで最初に作ったのがこれ。

 池の水を直接ポンプで汲み上げて、ろ過フィルターの入った植栽プランターを通過。その後、軽石や活性炭の入った濾過層を通過してプラ池に戻る。それぞれの役割については別ページで説明するけど、とにかくこれだけで劇的に水質は改善しました。

企画1

 動画では、まだ古いソイルが入った状態ですが、コケやアオミドロは減っていてメダカ鑑賞が快適にできます。
※実はろ過フィルターを入れる前の状態の画像でも、きれいなグリーンウォーターになってて、このままでもメダカ飼育には良いのは間違いなさそうです。(初号機導入後はグリーンウォーター消えてます)

 こんなような仕組みって、鑑賞魚やっている人だと、数万円かけてキットを購入するわけですが、ウチのように庭でゆる〜くやる場合は、数千円で可能。​ろ過フィルターの詳しいポイントは別途書きます。

さて初号機が稼働して考えたのが・・・

◎地面置きだとウンコ座りしないと鑑賞できない
◎メダカ池の横に高いろ過フィルターのボックスは邪魔
◎どうせならもっと水生植物を植えたい

ということで、次はろ過フィルターのバージョンアップです。

ろ過フィルターの具体的な作り方はこちらへ

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