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年中休業うつらうつら日記(2023年9月30日~10月6日)

23年9月30日

ちょっと熱っぽくてだるかったので、コロナのこともあり、ギターのお稽古をサボってしまった。
せいうちくんは1人で出かけてフルートのレッスンを受けてきた。
やっと2人で前奏から後奏まで合わせてみることができるようになった。
まだまだ2人とも練習が必要だけどね。

少なくともコード進行は暗譜したので、あんまり楽譜を見ないでも弾けそうだ。
(その分、自分の運指を確認してないといけないレベルだから)
歌詞は時々間違える。
歌詞にざっくり赤ペンでコード進行を書いたペーパーを作ったので、これ頼みで行こう。

先生とのお稽古はあと3回。
最後2回はせいうちくんとフルートの先生とギターの先生せいぞろいでひとつスタジオで合わせまくる。
1曲フルに歌うのって実はけっこうくたびれるんだが、4、5回繰り返して大丈夫だろうか。

10月中でレッスンは終わるので、そのあとの1カ月近くは2人で自主練しなくてはならない。
理想は楽譜も手元も見ないでお客さんを見て弾いて歌うこと。
ハードルが高い。頑張らなくっちゃ。

自分のギターを持って行くためにハードケースを買って空輸しようかとかいろいろ考えたが、結局、会場となるお店の方で用意してくれるよう、息子に頼んでおいた。
出来れば弦を張り替えておいてもらいたいが、そこまで望むのは贅沢というものだろう。
本番前にそのギターに慣れる時間を取らないと、けっこうギターごとにネックの太さとか違うからなぁ。
「両親から若い夫婦に贈る中島みゆきの『糸』」、うまく行くだろうか。
たぶんこんなのうまくいかない方がご愛敬なんだろう。

今日は「金田一耕助シリーズ2」の「女王蜂」を観た。
「女王蜂はオスを食ってしまう」と語られるほど、主人公の女性は怖くないぞ。
むしろ優しくて可愛いぞ。
なんでもおどろおどろしくすればいいと思ってるな。

23年10月1日

今日から10月。
夏もさすがに去りつつあり、涼しくて身体が少し楽になった。

夜は古谷一行金田一の「仮面劇場」を観たが、これまで観た金田一シリーズ中でピカイチの駄作であった。
全く知らない話であるせいかもだが、誰が誰に恨みを持っているのか、誰に動機があるのか、事件はどう進んでいくのかさっぱりわからないままに混沌としている。

無料体験の間に観られる金田一は全部観るつもりだが、やはり人口に膾炙した「犬神家」や「八つ墓村」の方が流れがわかっている分、観ていて楽だ。

原作・手塚治虫、コンセプトワークス・ゆうきまさみ、監修・手塚眞、漫画・カサハラテツロー、協力・虫プロの「アトム・ザ・ビギニング」既刊19巻がめっぽう面白い。
「心を持ったロボット」という手塚治虫以来のコンセプトが貫かれている。
女性タイプのノース2号が「だって、恥ずかしかったんだもの…」と言うあたりなんか、非常に萌えであった。
創り主たる人間に反旗を翻すロボット「ブルー」はやっぱり「青騎士=ブルー・ボン」なのかな。

23年10月2日

何も用事を入れないようにして、ひたすら金田一耕助を観ていた。
今日は「仮面劇場」。テレビシリーズなので3本ぐらいある。
このへんになると原作には金田一は出てこないんだが、映像化する時に無理矢理金田一探偵を織り込んだらしい。

そのせいもあって、事件は非常に追いにくい。誰がどうなっちゃうのか全然見当もつかないのは「女王蜂」と一緒。
古谷一行、目の前でどんどん人が殺されて行くのを指をくわえて見ていて、最後に「しまった!」と走り出す時には犯人も自殺してしまっていたりする。
何のための探偵か。

「犬神家の一族」「八つ墓村」あたりは当然として、「悪霊島」「獄門島」「三つ首塔」「夜歩く」「真珠郎」「仮面劇場」「迷路荘の惨劇」などいっぱいある。
同じ作品を何度も作っている場合も多いので、実にたくさんの金田一を観ることになるのだ。
頭の中が首なし死体や口の端から血を流して倒れる毒殺死体などでぱんぱんになってる。
健全な状態とは言い難い。

23年10月3日

いよいよよしながふみ原作の「大奥」第2シーズンが始まった。
初回から「第11回」とテロップの入るところに自信を感じる。
最初に黒木役が「玉置玲央」となってるのを見た時は、「えー、女優なのぉ~?!大奥だからってあんまりだ~」とがっかりしたんだが、フタを開けてみたらそういう名前の男優さんだった。
イメージ通り、カタブツな黒木さんでよかった。
平賀源内の鈴木杏はシーズン1の最終回でちらっと出てきて期待してたのだが、いかにも源内っぽい活舌の良い早口に魅了された。
青沼もいいカンジ。もうちょっと日本語が流暢でもよかったかな。

初回から面白く、この秋は楽しく過ごせそう。
シーズン1で江島生島とかのあたりはすっ飛ばしてしまったのが残念だったけど、今回は赤面疱瘡撲滅をじっくり1クール使って書いてくれそうで、期待している。
全部終わったらよしながふみの原作を読もうっと。

今期は同じよしながふみ原作の「きのう何食べた?」のシーズン2があるのも楽しみだ。
内野聖陽があんなにオネエタイプのゲイ役ができるとは思ってなかった。
山本耕史とジルベールの結婚まで話は行くのだろうか。
中高年のゲイ、というこれからの時代の課題にも触れた、名作である。
最近ではレシピ本に使うことが少なくなったが、大の愛読書。
BLの頃のよしながふみも好きだが、完全に進化しきったなぁ。
今、連載中の「周と環」もワクワクしてコミックス化を待っている。

23年10月4日

心臓の検診日であると同時に、2回目の帯状疱疹ワクチンを打ってもらう。
これは補助が出ていても1万1千円かかるという高価なワクチンだ。
せいうちくんがヘルペス持ちなので、私にもいつのまにか伝染し、疲れたり体調が悪いと唇の端に水泡ができたりする。
痛いし、なかなか治らないのでこの際ワクチンで、という腹だ。

通常検診ではワーファリン値が「3.8」を叩き出したので江口のりこ似のドクターも私もびっくり。
こないだまで安全範囲内の「1.8~2.2」にきちんとおさまって1年ぐらい経っていたのに。
「どうしたんでしょうねぇ」と、ちょっとぐらいのブレでは薬量を変えない江口のりこ似も、さすがに「0.25mg減らしてみましょうか。さすがにこれは危険だわ」と判断。
明日からは1.25mgをのむことになる。

「シップを剥がした時に内出血して痣ができるんですが、これって関係あります?」と聞いたら、
「ううん、影響はない。むしろ、血液が固まりにくくなりすぎているから内出血斑が出る。減らしましょう」ときっぱりしていた。

そして診察室の隣室で看護師さんによるワクチン。
「筋肉注射だから、ちょっと痛いですよ」と準備してたら、江口のりこ似が顔を出して、
「血液凝固しにくくなってるから、念入りに押さえておいて」とわざわざ指示を出してくれた。
おかげで左上腕への注射のあと、看護師さんが5分間もしっかり押さえていてくれた。
申し訳ないので、
「自分でやりましょうか?」と尋ねたんだが、「いえ、大丈夫です」とぐいぐい押さえてくれた。
そののち25分間(異常が怒らないかを見るのに30分かける。コロナワクチンの15分より長い)待合室で「緊急ボタン」持たされて座ってた。
幸い何の異常も出ず、すんなり帰らせてもらえた。

そうだそうだ、コロナのワクチン、高リスク者向けの7回目の接種券が来てるんだった。
しかし先日罹患したばかりなので、その免疫ももったいない。
11月末の結婚式直前にするか?とか思ったが、そのへんのワクはもういっぱいらしく、
「大丈夫、そんなに急ぐことない。12月に打ちましょう」と江口のりこ似に言われておしまい。

いったん罹患するとさすがに3カ月ぐらいは無事らしい。
もちろん全然別の株が流行ってきたりもするから油断はならないが。

今日の金田一耕助は「迷路荘の惨劇」を観終わってしまった。
これも本来金田一が出てくる話ではないそうで、原作者の許諾を取って脚本を作ったそうだ。
そしてやはりよくわからない。
迷路荘、というほど込み入った造りでもないし(ゴールデンカムイの殺人ホテルみたいなのかと思った)、綾辻行人の館シリーズの方がよっぽど怖い。
結局、多くの場合、舞台は鍾乳洞。
ここまでに「八つ墓村」「不死蝶」を含めて何本の鍾乳洞画像を観たことか。
もはや監督は鍾乳洞マニアかと思われる。

もう観るものがなくなってしまったので、ポイント制で観られる有料番組に手を出した。
最初から600ポイントが付与されているので、1本220ポイントの吉岡秀隆の「八つ墓村」を見て終わろうと思うんだが、どうもこのポイントを使ってしまうと「無料体験」でなくなるような気がする。
せいうちくんはあいかわらず猪突猛進で、「もういい。なんか払う羽目になったら、その時のことだ!」とさっさと観始めてしまった。

1970年代に撮った金田一耕助に比べて、現代の人ってのは顔が綺麗で人形みたいだね。
50年前、人々はもっと喜怒哀楽をあからさまに出していたように思うよ。
あくまで映像作品を見ての話だから、演出法の変化とかその辺に原因があるのかもしれないが、「真珠郎」や「虹之介」みたいな「怪しく美しい」前提でなくても、普通の若者が美男子だ。

ちょっとだけ観たところでもう寝る時間。
あとは明日のお楽しみにしておこう。

芥見下々の「呪術廻戦」を読んでいるが、なんべん読んでもよくわからない。
ジョジョのスタンドがわからないのはしょうがないとしても、呪力とか呪物とか呪肉体とかの設定に凝り過ぎているため、理解が追いつかないのだ。
でもなんとなく乙骨くんと虎杖くんと伏黒恵(今は禅院)が好きなので読み続けている。
私の読み方は「読書百遍」で、幾度も読んでいればそのうち理解できるようになるだろうって乱暴な読み方なんだ。

特に「死滅回遊」に入ってから、もう何がしたいのかさっぱりわからん。
勝ち負けの基準もわからん。
「三体0-球状閃雷-」をやっと読み終わったが、そっちの方がまだわかる気がするぐらいだ。
我々のまわりにはマクロ原子のゴーストがいっぱい、でOK?

23年10月5日

明日、美容院に予約を入れていたら、実はせいうちくんが創立記念日でお休みなんだそうで、あわてて予約を今日に変えた。
お休みの日は一緒に遊びたいもん。

暑い夏を耐えて耐えてやっと伸ばした髪がなんとかボブ(というよりはおかっぱ)に落ち着いた。
これでさらに11月末まで伸ばせば、ハーフアップにするなり部分編み込みにするなり、髪型の自由度が増す。
まあ、新郎の母がそんなに目立ってはいけないので地味にしておこう。
どうせかりゆしウェディングだから、みんな平服。

週末は4連休で、日曜には息子夫婦も遊びに来てくれる。
息子が小さい時からお世話になったシッターさん「おばちゃん」をぜひ沖縄での結婚式に呼びたいと言っていたんだが、おばちゃんも80歳近く、しかも帰省等で飛行機に2回乗ったら1回はコロナ、もう1回はインフルエンザをもらったそうだ。
「だから、もう無理はできないの」と悲しそうに言っていた。
せめて息子夫婦と一緒にご挨拶に行こうと思う。

さて、夜はゆっくりピザを食べながら金田一耕助の吉岡秀隆版「八つ墓村」を鑑賞。
途中で私がうたた寝してしまったものだから、半分ほどを観なおす羽目になった。
(せいうちくん曰く「もっと早く起こせばよかった…」)

これがまあ、「三つ首塔」並みに同じ話が全然違う話になっている。
「八つ墓村」は4つぐらい観ていて、中にはショーケンと小川真由美がかつてショーケンのお母さんが「龍の顎(あぎと)」で好きな人と結ばれたように固い岩床をものともしないけっこうな濡れ場があったりして面白いのもあった。
しかし吉岡秀隆版はダメだろう。
動機こそ同じだが、現代劇風に愛の不条理を訴えている。
襲った相手に小指をかまれたのが目印になる他の作と違って、それが原因で破傷風になり、犯人死亡。
よくやった、被害者。

ところで先日「上半身水没した死体の背中にカタカナで『スケキヨ』と書いてあって、スケキヨの下半分が逆さになってる、つまり『ヨキ』である」をちゃんとやったのは1976年の石坂浩二版だけだ、と書いたが、誤りだった。
せいうちくんによれば、1978年の古谷一行版であるという。
記憶力のいい人と暮らしていると助かる。
2023年の吉岡秀隆版はまったく解釈が違ってて差異が面白いので、今度息子夫婦が来た時に石坂浩二版(一応スタンダードであろう)と観比べてみて、現代の世知辛さに浸ろう。

全部で20個ぐらいの金田一、それも古谷一行のものがほとんどだが、吉岡秀隆もいれば石坂浩二、トヨエツに長谷川博己、渥美清までいた。
どれも戦後数年ぐらいの頃の話で、せいうちくんは戦前の金田一の活躍が観てみたいと言っている。
次はそろそろ貯まったドラマを消化するか。

23年10月6日

最近の日記を読み返してみると、起こったことややったことについてばかり言及していて、自分がどう考えたかについての記述が少ない。
だんだん短くなってるし。
コロナ発症以来顕著な傾向なので、もしかして自分では気づかずに頭が悪くなるという後遺症にかかっているのかもしれない。

お気に入りのコミックスがいくつも最終巻を迎えてしまったので、少し新しい風を入れねば継続的に読むものが減ってしまう。
適当に買ってみたら、奥嶋ひろまさのものが圧倒的に多かった。
彼は吸血鬼とBLを合わせた「ババンババンバンバンパイア」既刊5巻が気に入っているのだが、他の作品もなぜかみんな銭湯の話であった。「入浴ヤンキース」既刊3巻とか。
いいBLや百合ものを探しているけど、商業誌ではあんまり見つからないのかもなぁ。
コミケに行くべきなのか。

雨瀬シオリが「AMASE」の名義で描いている「蛍火艶夜」は特攻隊の隊員たちがくり広げるホモの世界という、出すべきところに出したらものすごい物議を醸しそうな代物だが、面白かった。
あと、大好きな靴屋の話(えすとえむの「IPPO」とか麻生みことの「小路花唄」とか)らしきものとレトロな珈琲屋の話が良さそうなので買ってみたら、両方とも同じ「みやべあきの」という人の作品だった。
私はこの人が好きなんだろうか。

息子夫婦から結婚式の電子招待状が届いた。
もちろん参加の返事を出したが、引き出物の「かりゆしシャツ」については言及されていない。
「かりゆしはワンサイズなの?」と尋ねたら、「サイズはいろいろ選べるよ。これから各人に聞く」とのことだった。
いくら20人ほどのリゾートウェディングでも、招待状の段階でシャツのサイズ希望を聞けばいいのに、とちょっとびっくり。
若い人たちも、各種サイトを使いこなせているようないないような。

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