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マンガ読みの年中休業うつらうつら日記(2022年7月30日~8月5日)

東京都のコロナ新規罹患者数が3万人を超えるのが当たり前になってきて、そのうち5万人とか言われている状況です。でもwith コロナなので、イベントとかは市松模様をデフォルトに行われるようで、明日は落語会に行く我々。せいうちくんの忙しさは去りませんが、チケット取った時はこんなに忙しくなるとは思ってなかったので仕方ない。多忙が日常になって、この歳でこんな人生はイヤだ!と1人悲鳴を上げています(涙)

22年7月30日

久しぶりの休日の土曜。
せいうちくんはお昼寝までして昨夜のZOOM飲み会に備えていた。
それぐらい最近は忙しくてご無沙汰だったから。
最後に全員落ちて長老と我々だけになるまでやって、「もう午前3時だから終わろう」っておしまいにした。

「風俗王」のHくんから、ソープ嬢について詳細かつ興味深い話をいくつも聞けた。
なるほど、そういう仕組みになっているのか。
休日講座でやってもらうわけにはいかなそうだが、大変ためになる。

せいうちくんは「うなぎを食べ尽くして絶滅させても全然かまわない」と過激な意見を吐いていた。
市場の原理で高い時に食べようとは思わないけど、絶滅させないために食べないってのは何か違う、と感じるのだそうだ。
「土用のうなぎの日の売り場を見たら高いうなぎがずらっと並んでいた。アクアパッツアを作りたくて買おうとしていた鯛の切り身とアサリが買えないぐらいうなぎだらけだった。みんな、結局市場に踊らされて食べるんだし、これまで人類が滅亡させてきた生き物リストにいまさらひとつ増えたところで特に胸は痛まない」
動物愛護家のSくんが「せいうちはそんなヤツだったのか!」と受け、激論になってた。

Sくんとは自炊問題でももめていたな。
あれはもう宗教問題なんだから、友達と議論するなと言っているのに。
本はいろんな形で市場に回すべき、せいうち家のやり方でデータ化してしまうと紙の残骸が捨てられるだけでもう誰も読めない、それは本に気の毒だ、というのがSくんの言い分。
探しても見つからないほどの本の海に沈めたり保存状態が悪くて背表紙がバリンバリンになって開けないとかカバー同士がくっついちゃって分離できないとかの「あるけど、ない」状態になるよりは電子化で活用する方がいい、とせいうちくん。
私は何度も読み返すので、ひたすら量を持っていたい。
しかしそのへんはもう考え方の違いで、特に本を裁断する前提の自炊が本好きの人に受け入れられないのはわかっているので、あえて勧めないようにしてるだけだ。
久しぶりのZOOM飲み会で興奮したからって、人とケンカするなよ、せいうちくん。

今日はやっとのことでせいうちくんがお休みを取れたので(1か月ぶり!)ゆっくり朝寝をしてもらう。
昼過ぎには先日ポチった「たねやクラブハリエのバームクーヘン」が届いた。
さっそく2個食べる。おいしい!
千駄木のバームクーヘン屋さんのおねーさんに申し訳が立たないぞ。

録画してあったドラマ観てたまってた本読んで、せいうちくん的にはとてもいいお休みだったそう。
しかしやはり「お休みは週に3日ほしい。家のことや雑事をする休み、遊ぶ休み、身体を休める休み」と思うのだそうだ。
確かにそれが理想だね。

今日のマンガは58年前から父親が毎月買ってきてくれた雑誌サイズのカッパコミックス手塚治虫の「鉄腕アトム」全32巻。
と言いたいが、子供のころから持っているゆえ、数巻の欠落がある。
10年ぐらい前に中野の「まんだらけ」に持って行ったが、保存状態が悪すぎて1冊50円ぐらいしか値がつかなかったので自炊を断行した。
昔の本らしくでかいホチキスの針が入ってて裁断機の刃がダメになった。
創刊すぐから5歳と7歳の娘にこれを買ってくるというのが父親らしいところだが、読んでくれとせがむと「1ページから25ページまではカラーと白黒の見開きが交互に並んでいた、そのカラーの部分」しか読んでくれなかった面倒くさがりでもあった。
その後せいうちくんの思い出「朝日ソノラマ版」とまあこれもあった方がいいだろうと「手塚治虫全集(黒本)」で買いそろえ、今の状態になっている。
鉄腕アトムに描いてあったことは2人とも実によく覚えており、幼少期の記憶は容易には失われないのを実感した。
「ペロ」と言われたら「ホットドック兵団!」
「ボックスさん」と言われれば「ロボイドの巻!」の問答ぐらいはするする出てくる。
認知症になっても覚えていそうだ。

22年7月31日

午前中は図書館に行って本を借り、カフェでそれぞれプリンとパンケーキをブランチにしておく。
食糧の買い出しをして帰ってきて、午後から夜はせいうちくんずっと仕事だった。
週末は昨日だけじゃないか!

娘の施設からワクチン4回目接種について書類をもらっていて、返信を書いて出すつもりだったのをどうやらどこかに落としてきたらしい。
あせったせいうちくんが最初にかけたのが図書館。
なければその次はスーパーかな、と思っていたが一発でビンゴ。
カウンターに届いていたそうだ。
あわてて自転車で取りに走った。

せいうちくんの忙しいのが続きすぎて頭がからっぽになってきた。
日々を区切る楽しい出来事があまり起こらない。
来る日も来る日もPCに向かっているせいうちくんで、夜もヘタすると急なメールが入って寝るのが1時2時になる。
それなのに翌朝の会議は8時からなので7時には起きているんだ。
唯一助かるのはテレワークで移動がないからその分の時間は眠れることだろうか。
最近血圧も上がりがちで、身体を壊さないといいんだが。

今日のマンガは鈴木ツタの「BARBARITIES」全4巻。
これってBLなんだろうなぁ。
望み通りだんだん腐っていけてるんだろうか、自分。
まだ腐りかけなので、ベッドシーンは必ずしも必要としないのだが、まあ必然性があれば仕方ないか…
時代や身分の設定がなかなか好みの、いい作品だった。

22年8月1日

息子に「忙しいか~い」とメッセージを打ってみたら、キングオブコントの2回戦を控えて出場する仲間の1人ががコロナにかかったそうだ。
「今、2人用の脚本を書いている」んだって。
「君たちもそんなものに出るのか。売れることには興味ないんじゃないんだっけ」と尋ねると、
「1回でも多く人前でコントやりたいから、機会は活用する」とのこと。
頑張ってくれ。
仮にもお金取ってコント見せてる以上、1回戦突破ぐらいは当たり前であろう。

コロナが近くに忍び寄ってる感じが強くなる。
息子に会うのも当分無理そうだ。
FB友達でも罹患した人が出てきた。
オミクロン株は感染力は強いが重症化しにくいそうなので、今のうちにかかっちゃいたいなぁ。
そう言ったらせいうちくんが真剣に怒っていた。
こんなに病院が逼迫してる状態で罹患したら十分な治療が受けられるかわかんないので、一応基礎疾患持ちはかからない方がいいのだそうだ。
でももう、東京都の人口の2割はかかっちゃってるんだからさぁ、私、ゾンビが出て来たら過半がゾンビになる前にすぐに抵抗やめてゾンビになりたい性格なのよ。
立てこもって最後まで抵抗とかめんどくさいのよ。
早くもお手上げな気分だ。

今日のマンガは東村アキコの「美食探偵明智五郎」既刊9巻。
グルメな名探偵明智五郎が美食をしながら移動お弁当屋の女の子を助手に事件を解決していく。
大好物はちくわの磯辺揚げ。
総理大臣の「花を見る会」でお茶菓子に仕込んだ毒で無差別殺人が起こり、総理も犠牲になったって話がなんだか今風。(もちろん描かれたのはずっと前だが)
東村アキコで一番面白いかもしれないなぁ。
今まで読んでなくて損した。

22年8月2日

息子がカノジョにプロポーズしたいと言う。
カノジョも「プロポーズはしてくれるでしょうか」と温泉旅行の時に言っていた。
そして私はたまたまサファイアの指輪を持っていて、カノジョの誕生石はサファイアだ。
これはもう、サイズ直しをして息子に渡すしかないじゃないか。
いちおう「中古品でいいのか?」と息子に聞いたら、
「古着とか好きな人なんで、いいと思う」って。

じゃあサイズ直しに出すからカノジョの指のサイズを測ってほしい。
息子の愛読書、のりつけ雅春の「アフロシリーズ」に、寝てる間に指に糸を巻いてこっそり測るシーンがあるらしい。
じゃあそれでいけ。

というわけで息子から来たメッセージには「5.8センチだった(タイトに測った)」とあった。
明日、病院に行くのに街に出るから、雑居ビルの中に入っていた貴金属店に持っていこう。
カラオケ屋や焼き肉屋がごちゃごちゃと入っているうえ、貴金属店は怪しいブランド物を扱っていたり金のアクセサリを買い取ってくれたりするので、初めはその店を「ぶっちゃけた店」と呼んでいたが、今やビル全体をさして「ぶっちゃけビル」と呼ぶようになっている。
息子の婚約指輪をぶっちゃけビルのぶっちゃけた店で直す。
なかなかいい話じゃないか。

今日のマンガは鳥飼茜の「サターンリターン」既刊7巻。
レビューを書く前に最新巻を含めて全部読み返さなきゃならなかった。
それぐらい複雑でわかりにくい話。
小説家加治りつ子と、彼女に翻弄される若い男性編集者小出、通称こいちゃん。
家庭を破壊され、彼女の夫となった元敏腕編集者も彼女の闇について行けず、離れていこうとする。
自殺した「親友」アオイの死の謎を追って、彼が自殺直前に一斉送信でプロポーズした8人の女を追うりつ子とこいちゃん。
鳥飼茜を読むといつも「女って怖い」と思うよ。
「エグイ」って言葉がぴったりだ。
子供育ててて浅野いにおと結婚してるのって不思議でしょうがない。

22年8月3日

街に出たついでに「ぶっちゃけビル」に行く。
ビルはあったしカラオケ屋も焼き肉屋も無事だったが、貴金属店は消え失せていた。
北の方の区の支店に併合されたらしい。
あてにしてたのそこだけだったので、ちょっと茫然。

とりあえずググって、近くの百貨店に行ってみる。
ジュエリーリフォーム店があるのだ。
受付のおねーさんに相談すると、指輪のサイズ、5.8センチなら15.5号だと言われた。
私とほぼほぼ同じじゃないか。
カノジョはすらりとしているので、4.8センチ(9号)の間違いではないかと息子に問い合わせ中。

もちろん「ご本人様にご来店お願いしてリングゲージで正確に測っていただきたい」と言われたけど、「サプライズの婚約指輪なので」と言い訳したら、「ほかにお持ちのリングを測るとか」。
カノジョ、他に指輪持ってないって息子は言ってたぞ。
けっこう珍しい女子だな、可愛いのに。

あと、糸を使う方法はサイズを誤りやすいのでよくないそうだ。
紙を1センチぐらいの幅に切った帯を使うといいんだって。
さっそく息子に伝えよう。
しかし百貨店らしく直しだけで3万円ぐらいかかると言われたので、素直に撤収。
元が5万しかしない指輪に3万かけてどうする。

いったん喫茶店に落ち着いて、スフレを食べながらスマホであれこれ。
となりの駅の方に安く直してくれそうなところがあった。
LINEで友達申請して指輪の写真撮って見積もってもらったら、石の嵌め直しが発生するとサファイア1個4千円、メレダイヤ1個2千円かかるようだが、それでも百貨店の半額ぐらいでやってくれそう。
ここでも「指のサイズはけっこうシビアなので本来はリングゲージで測っていただかないとずれやすいのですが、サプライズということなら仕方ないですね。出来上がってからのサイズ直しは別途料金がかかりますのでご了承ください」と言われた。
いいよ、もし大きすぎたり小さすぎたりしたら息子の持ち出しで直してもらおう。

心療内科では「あいかわらず忙しくて暴風雨の中です。いつ終わるのかわかりません」以外にあまり話はなかった。
ただ、本を読みながらとかテレビを見ながら、ナイロンの生地をすりすりすりすりと触る癖があり、激しすぎて腱鞘炎になって治らない、と話したら、
「それやめるとまた他の依存症状が出ちゃうだろうから、整形外科でもらった薬があるならそれ塗りながらなるべく痛くならないよう続けてください」ってさ。
元々は姉と私が母の足元にすり寄って邪魔で仕方ないから、スリップの一部を切った布切れを与えておいたら2人ともそれをすりすり触る依存症になったっていきさつなんだよね。

私はやめられたことがないんだが、姉は20歳ごろにいっぺんやめたらしく、私のベッドに触り倒した生地(その頃には自分で女性用下着を買って調達できていた)を見つけ、侮蔑的に、「アンタ、まだこんなの触ってるの」と言っていたが、手は無意識にすりすりしており、数日後から姉のベッドの中にも生地が出現していたという、ちょっと怪談みたいな話。
母が、自分の分身を分け与える代わりにぎゅうぎゅうと抱きしめてくれてたら今頃腱鞘炎にならずにすんでいたのだろうか。
タバコをやめるよりすりすりをやめる方が難しい。

今回から薬はアプリを使って家の近くの薬局に送ることにし、あんまり暑いので帰りはタクシーに乗った。
皆さん乗りたいからだろう、空車のように見えても「迎車」であるタクシー3台ぐらいにむなしく手を上げて、やっと空車がつかまった。
運転手さんが来週4回目のワクチンを打つらしい。
「それはエッセンシャルワーカーさんの枠ですか?」と聞いたらそうだって。
タクシー運転手さんもそこに入るのか。
「60歳以上枠でこないだ打ちました」と言ったら、
「え、60超えてはるんですか!」と突然大阪弁になった。なぜ?

最短距離で家の近くまで行ってくれて、優秀な運転手さんだった。
4回目のワクチンが軽く済むように祈っておこう。
薬局では処方箋は受け取っているがまだ薬がそろってないそうなので、家に帰って待つ。
水風呂に入って新しいTシャツに着替えたところでスマホに連絡あり。
取りに行き、ついでに「かかりつけ薬剤師さん」の登録をさせてもらった。
これから先、薬は全部ここでもらおう。
家から近くて便利だ。

晩ごはんはせいうちくんの会議の隙間によしながふみ考案の「ぶっかけそうめん」を食べながら、「歴史探偵 岡本太郎と太陽の塔」を見る。
こないだまで「TARO MAN」全10話を見ていたので、歌が頭にこびりついている。
5分間番組なのでまとまった時間がない時にうってつけだったのだ。
丹下健三が岡本太郎に協力していたって話より、昔読んだ「オレたちはあのでかいコケシに負けたんだ」という丹下の談話の方を信じたい気がするぞ。
太陽の塔の模型を持つ人は、あの平たいところをぶち抜いてこそなので、天井部分も何とかして調達してもらいたいものだ。

あの頃の日本にはああいうバカバカしいほどのエネルギーがあったなぁとしみじみ思う。
今、その情熱がないのに東京オリンピックや大阪万博をやったところで老いた身体に血は巡らないだろうに。
我々のちょい上の世代が最後に上げる花火なのだろうか。

今日のマンガは海野凪子×蛇蔵「日本人の知らない日本語」全4巻。
外国人向けの日本語学校で教師をしている凪子先生の捧腹絶倒の体験談を蛇蔵さんがかわいらしい絵柄で伝えてくれる、必読マンガだ。
イタリア人はどんなに真面目そうな男性でも「なぜ(女性に)声をかけないの?」となるとか、忍者にあこがれて「日本人は刀を振り回すような野蛮な人たちではない。武士には魂があって、簡単には人を斬らない!」と周りを説得して来日したスウェーデン娘とか、ヤクザ映画で日本語を覚えた、国ではシャトーに住むお貴族様の老婦人とか、さまざまな「生徒たち」が日本語と日本文化を学んでいく道のりの話。
第4巻では凪子先生と蛇蔵さん自身が外国に飛び出し、各国のオタク事情や日本語教育の現場を取材している。
ためになって面白いシリーズ。
「日本人なら知っておきたい日本文学」も合わせてどうぞ。

22年8月4日

昨日の夜中、すごい雷が鳴って激しい雨が降ってきていた。
その影響なのか、今日はかなり涼しい。
こういう日もなければ人々は茹だってしまう。

指輪の話はまだ続く。
昨夜、息子に指令を出して「紙の帯で」測ってもらったカノジョの左手薬指のサイズは5センチ。10号だ。
きゃしゃな手だのに、意外とあるなぁ。
深く眠る人なので全然気づかれてないらしい。
キングオブコント2回戦で落ちた息子は、「こんな状況で賞レースが行われてるって変な気分だね。また地道な方向に戻るよ」とついでに報告してきた。

宝飾店に連絡したら「それは10号ですね」と確認が取れた。
刻印もできるようなので、今、息子に刻みたい文字を考えてもらっている。
明日はもしかしたらせいうちくんが休暇を取れるかもだから一緒に自転車で指輪を持っていこう、と相談してる。
いったんお願いしたら2週間でできあがるそうだから、息子には8月後半に取りに来てもらおう。
カノジョと一緒に住んでる家に宝飾店から宅配してもらったらあまりにバレバレだろうから、いったんうちにもらっておいて。

昨夜は夜中に急に仕事発生で、0時から仕事に入ったせいうちくんが寝られたのはほぼ3時だった。
それで朝の8時から会議。
過労死の裁判になった時、身近な人の日記も証拠のひとつになるそうだから、せっせと記録しておこう。

今日のマンガは中村光の「聖☆おにいさん」既刊20巻。
ブッダとキリストが長期バカンスで地上に降臨し、立川でルームシェアしている生活の話。
互いに天界や仏界とのつながりは強く、弟子たちが始終出入りするわ互いの母親は仲良くなるわ立川の町は奇跡起こりまくり。
人気シリーズで長く続いているが、よくネタが尽きないものだ。
読んでるとなんとなく聖書や仏教に詳しくなった気がする、ある種の学習マンガかも。

22年8月5日

明日の午後、柳家喬太郎さんの落語を聴きに行くのだが、一緒に行くメンツのNさんから今朝、メッセージが来た。
故郷のお父様が亡くなられたので早朝の飛行機で向かわねばならず、落語は(もちろん)欠席だと。
もうずっと危ないと言われていたので本人含めてそれほど驚いてはいないとしても、やはりあわてて出発しただろう。
お父様のご冥福とともに、無事の道中を祈りたい。

奇遇なことに、前回千駄木で同じメンツでうなぎと落語の会を企画した時も、Nさんはお父様が倒れたとのことでドタキャンになった。
正確に言えば、うなぎを食べてる最中に緊急連絡が入ったため、「今すぐ動くわけじゃないが、着信を切らないといけない落語を聴きに行くのはちょっと…」となり、最初から2枚しかチケットがないので2人で行ってもらおうと思ってた落語は女性メンツKちゃんに私が同行する形でおさまった。
二度までもお父様に落語を聴きに行くなと止められたNさん、何か理由があるのだろうか。

さて、次に我々がしなければならないのは代理の確保である。
とりあえず息子にメッセージを打ってはみたが、既読もつかず、電話をしても出ない。
夜型の彼であるのでまだ寝ているのであろう。
土曜は本人の仕事もあり、簡単に都合がつくとも限らないので念のため他もあたる。
時々遊んでくれる会社社長のKくんに連絡してみたが、さすが社長は忙しく、明日は新しい仕事のプレゼンがあるようだ。

他に数人あたって返事を待っている間に、息子から「行かせていただきます」と返事が来た。
安心して、誘った人には「欠員が埋まりました。お騒がせしました」と続報を入れておいたが、自分が全く気付かないでいる間に誘われ、断られている事実って本人にはどう映るんだろう。
今度別のことに誘って失礼をお詫びしたいな。

秋のように涼しいので、午前中の会議を終えたせいうちくんと一緒に自転車でとなりの駅前の宝飾店を訪ねる。
20年ぐらい前に買ってもらった、持ってる指輪の中では一番高価だったサファイアの指輪を息子の婚約指輪にすべくサイズ直しに出すのだ。
最初はカノジョのイニシャルひと文字を刻印してくれと頼んできたんだが、
私「あなたのイニシャルは入れないの?」。
息子「スタンダードを知らないだけ」
せいうち「君のイニシャルも入れた方が、カノジョがはめるたびに『ああ、もらったんだなぁ』って嬉しくなるよ」
息子「じゃあ入れて」
私「西暦入れると記念になるよ」
息子「それでお願い」
ということで、「〇 to 〇 2022」って刻印で、今日頼んできた。
ケースもお願いしたぞ。(税込み680円。安い!)
息子がどうやって「ぱかっ」ってやるのか、想像するのはけっこう楽しい。

名古屋のCちゃんから暑中見舞いLINEが来た。
サ高住に入っていたお母さんは、認知症がひどくなったので出なければならなくなり、有料老人ホームを捜しているところだそうだ。
そんな状況でも私の健康やせいうちくんの忙しさを心配し、かつ、「今、美容院の椅子の上。帰ったら猫に餌をやって、友達と食事に行くの。極楽だわぁ」と言えるCちゃんは凄すぎる。
「今のコロナは感染力が強いから、落語会でマスクを外しちゃダメよ」と言うCちゃんに、
「東京人口の2割がすでにかかってると思うと、健康状態の良い今のうちにかかっちゃいたい気がする。ゾンビ映画を観てても、人間が逃げて抵抗するのを見てると『早くゾンビになっちゃえば楽なのに』と思うんだ」と返事したら、
「コロナは免疫ができにくくて、Kさん(共通の友達)の知り合いは3回かかったそうな。あえてゾンビになるのはやめときゃあ」と名古屋弁で忠告してくれた。
3回!怖くて、「で、その人は生きてるんですか?」とは聞けなかった。

せいうちくんは17時からの会議に入り、今夜のZOOM飲み会に出られるかどうかは会議の方向性次第らしい。
いちおう休暇取ってるんだけどな、今日は。

今日のマンガは高橋那津子の「昴とスーさん」全6巻。
小学生の弟、昴と一緒に暮らす澪。
しかし彼をスーさんと呼び、2人きりの時はまるで恋人同士のよう。
料理をし、タバコを吸う昴は、実は23歳の時に突然子供の姿になってしまったのだ。
それ以外は謎はないと思っていた。
しかし昴を知っている老人男性が現れ、さらに大きな謎が迫る。
伸びやかな躍動感のある描線で、女性の肉体が美しい。
さすがは女体フェチ作家の巣窟ハルタ連載だっただけはある。
終わったのを機にまとめて読んだが、正直ここまで面白いとは思ってなかった。
やはりハルタはあなどれない。


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