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やっぱり近道をするとそれなりだ

1.習いの身の上である

紗と絽の織り方を習った。初めての織り方だ。
部屋の中の一角を区切る小さな間仕切りとして。夏にふさわしい涼しげな装飾を目指して。

初めは先生の指導のとおり。
たて糸1本ずつを捩って(もじって)次の段には平織りを入れる。
うん、なかなかいいいいじゃない。スケスケで爽やか。

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2.勝手にやったら

どんどん、どんどん進みたいと思って
何本もいっぺんに捩った。
編み目も大きく捩られてステキ。
いい感じだったよ、ハタにかかっている時には。

だいたい織り終わった。
まあ、練習だからだいたいの長さに織れた時でおしまいなのだ。

特に何センチと決めずに。

ハタから下ろした。
あれ?
ぐにょぐにょ。でれでれ。
麻の特有の、ピンとした感じがない。

布としての張りがない。
緯糸が動いてしまう。

織り出しの頃の教えていただいた辺りは、透きとおりながらも布としてしっかりしている。
途中からの勝手にやったところは、こりゃあ布じゃない、糸が集まっているだけ。
そこで、ぶよぶよのところからの緯糸を引っ張り出して1段ずつ下方にずらし、横幅を短くした。

先生に見せた。まあ、これはこれでいいんじゃない、織り方を知るだけだからね、と。

やっぱり、昔から織られている方法を踏まなくてはいけないことが分かった。
心もぐにょとなったけれど、その続きの裾の始末にも元気を出してがんばった。

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3.反省して次を目指す

室内のあちこちに掛けてみた。
窓に掛けたら外の明るさに負けて汚く見える。
室内の空間に掛けるのがいいみたい。
よかった。間仕切りとしてつくったのだもの。
裾に向かって絞った形も悪くはない。自分で慰める。

これを記録して、また次回に備えよう。
とにかく今はいろいろなものをいっぱい織りたい。
何事も勉強になる。
70代だけれど新人だもの。
次を楽しもう。

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