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マネごと

小鳥は飛んだり堕ちたり人生のようでございますが、やはり人間などの都合で意味を当てはめることはあってはならんのです。鳴らん、成らん。どうやらその繰り返しのようです。 それはそうと、たった今、私の部屋では杏里がこだましておりまし、響きは見えるものなのですね、夏の一息とはよく言ったもので、まさに夏は一回の呼吸の間にとっくに終わってしまうので、非常に良いものだと思うのです。 最初は紙とペンで書こうとしたのですが、これはスマホのメモに書いております。楽なのです、何も準備はいらない。危機

    • 又、或る日

      電気も付けず、自室に籠る。籠の城の中にいる。 外は雨。 濡れたアスファルトの上を駆け抜ける車の音が 時折聞こえ、それは心地の良いものだった。 もうずっとベッドと一緒にいる。 散乱している本とスピーカー。枕と布団も。 そして部屋に散らばる青葉市子。 ストーブの灯りは無機質に明るい。 窓からはみ出しそうな雲の薄暗い白さで生きている。 バンドの練習に行く時間が迫ってきた。

      • 女遊び

        失望している。私は今、心から自分に失望している。 食卓の椅子に座りながら。 少し前に友達が本で読んだ有る節を教えてくれた事を思い出している。 全文を覚えている訳ではないが、確かこんな内容だった。 男子は酒、タバコはほどほどに、女と遊んで失敗せよ。(失敗ではないかも) というような事だった。 その時は、あぁなるほど。その通りだな。と頭では理解していた。実際それは本当に大事な事だと思ったからだ。頭では。。 私は昨夜、友達の車に乗るや否や女の家に遊びに行くと言われた。 スケボー

        • 或る日

          2月、ここじゃ今季2度目の雪。 バイトの都合で自宅警備員の真っ最中だ。 ボーッと何も考えずににゃんこ大戦争をやっている。 ”そういえばなんで始めたんだっけ” ”あっ、もう勝ちそう” 思ったことが形になる前に頭に浮かんでは消えていく。 もう勝てるのになんとなく強いキャラを追加で出す。 これは意味があるのかな?ないかな? 人生に例えるとどんな場面なのだろう。保険?一応とか、念のため。考えが少しだけ形になった。 “今のはそこら辺の雑草くらいには考えが伸びたかな” ”それは雑草に失礼

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