ガラガラの先走り

ガラガラ掠れ声のお嫁さん

ガラ美さんは

思い込みから

先走ってしまう事がしばしば

地面に転がっていた靴下（自身で落としている）を

ネズミかなんかと思い

「ひぃぃ！」

と叫んでいたり

また、最近特にひどかった出来事をひとつ

私が

夕飯の買い出しから帰ってくると

お風呂場からガラ美さんが

血相をかえたような表情をして

ドタバタと私の元へ

ガ「これみて？」

ぱっと見、指輪のようなリングで


旦「なにそれ？指輪？」

ガ「そう、乾燥機回してたら出てきた」

と、あたかも私の浮気を疑うような気迫

ガ「私も指輪と思ってさ、内側に刻印ないか見た、、」

と続け

ガ「最近、私3色ペン、間違えて洗濯したじゃん？この部品だった、、まじで脅かさないで、、」

旦「へっ！！？？」

ガラ美さんは自身のボールペンの部品と気がつくまで、

"旦那が浮気？相手が仕込んだ？"

と、変な妄想を展開して

めちゃくちゃ動揺し、気がつくまで

「気が気でなかった」と

カレーを作る私の横で、必死に訴えていたのでした

（旦那心の声）
ポールペン君のやーん！
洗濯したの君やーん！
指輪と勘違いしたの君やーん！
浮気疑われ、少しショックやーん！
でもって「脅かさないで」って謎やーん！

いやいや！指輪としてもサイズおかしいやーん！

人は一度でも

"そう'と、思い込むと

違和感さえ忘れてしまうのかも

しれないですね

完