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自曲解説ー「春ゆらり」について

こんばんは。新学期が始まりましたがいかがお過ごしですか?
私は先日、新曲を発表しました。「春ゆらり」という曲です。

この曲について少々語らせてください。


作曲の経緯

この曲はユーザー主催の投稿祭である「ボッチボカロ投稿祭2024」と「春ニカ祭2024」に同時参加した作品です。
ユーザー主催の投稿祭は色々ありまして、それについても今後の機会に語りたいと思っています。お楽しみに!

さて、四月から新しい環境になった方も多いのではないかと思います。
楽しみでワクワクすることも沢山ありますが、慣れないことが続くと疲れてしまったり憂鬱になったりすることもありますよね。
「春ゆらり」は、そんな微妙な気分に寄り添うような曲にしました。

以下に歌詞を載せておきます。
敢えて細かい解説はしませんが、何か感じ取っていただけたら嬉しいです。

歌詞


強い南風が吹いてた
桜の花びらが舞っていた
昨日の雨は降り止んだ
昨日の傘は乾いていた

春はうるり 春はひらり 春はくゆり 春はさらり

強い心が欲しかった
新しいキミが待っていた
昨日の夜はセキララに
昨日の夢は鮮明に

春はうるり 春はひらり 春はくゆり 春はさらり
春のひかり 春はゆらり 春にふたり 春とゆらり

音楽的な説明(丸サ進行って何?)


この曲は丸サ進行の循環コードでできています。
丸サ進行というのは、椎名林檎の「丸の内サディスティック」という曲で使われていたことで有名になったコード進行で、最近ではYOASOBIの「夜に駆ける」でも使われていました。(あれ?最近……でいいよね?)
お洒落でちょっと陰のある響きがします。

数字で書けば、Ⅳ→Ⅲ→Ⅵm→Ⅰ(7) が基本となります。
この書き方では「Ⅰ」で終わるので解決していそうですが、全体の響きとしては平行調の短調の性格が強くなるので、主和音に戻ってきたという感じにはなりません。
ですのでまた最初のコードである「Ⅳ」に向かおうとして、自然と循環してゆく形になります。
この進行を終わらせるためには、最後は「Ⅰ」に行かずに「Ⅵm」を伸ばすのが無難ですね。平行調で捉えるとここが主和音ということになりますので終始感が出ます。

厳密に言おうとすると何だか難しい機能和声のお話になるので割愛します。
(もう忘れたというか、習った当時から理解できてなかったかもっ)
もっと知りたい方はこちら↓の方が詳しくまとめてくださっているので読んでみてください。

サウンドやビートについて


lofi-hiphop や chill 系を意識しました。
いつもよりビートを前に出しています。
こういった系統の曲と丸サ循環コードの相性のよさ!!

音はTAPE-Delay などのプラグインエフェクトで歪ませたり、空間を広めに設定したりしています。
特にヴォーカルの知声ちゃんの声はいつもより結構いじっているかもしれません。
これまで触れてこなかったジャンルなので手探りでやっているので、ここの解説で皆さんの参考になることはないと思います。文章も急に辿々しいし(笑)

ただ、知声ちゃんの声と相性がいいので続けていきたいです。
周りにステキな音を作る方々が沢山いらっしゃるので勉強させていただきます!


まぁそんなわけで、新生活が始まってどんどん前に行くというよりは、ちょっとここで留まっていたいというような少し鬱屈とした気怠い様子を、この曲では丸サの循環コードとchillなlofiサウンドで表現しました。

もういちど曲を貼りますので、ここまでの解説を踏まえてお聴きいただけたら嬉しいです🌸

いかがでしたか?

私はいつも理論よりも感覚で作っているほうですが、こうして言葉にしていくのもいいかなと思って試してみました。
評判がよければまた書きますね。
それでは!

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