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Day203:突然の「切迫早産」と「ドクターストップ」

私の妊娠は、その発覚から順調そのもの(だと思っていたの)でした。

夫とは名古屋(夫)⇆東京(私)の二拠点生活をしていたので、それに関するあれこれは決めなきゃいけなかったのはありますが(それはまた、別の機会に記します)、「出産前に私の実家も近い名古屋に引っ越そう」と決めていたし、つわりも一般的なものだったし、定期的な健診でも特に気になる所見もなく。
胎児の成長も、本当に平均値で、お腹もあまり目立たず、本当に穏やかな日々を過ごしていました。

7月初旬(妊娠27週目)に名古屋への引っ越しを完了し、フルリモートでの仕事を開始。
慣れない環境とはいえ、家から仕事できるし、気軽なもんだと思っていたんですね。
いわゆる「里帰り出産」とは異なり、名古屋に「お引越し」をした訳ですが、職場は母子の健康が第一、と許してくれたし、チームメイトもサポーティブで、本当に自分はラッキーだな〜と。
ただ、日々大きくなるお腹のせいか、1日中座って仕事をしているせいか、徐々に足のむくみが気になっていたのでした。


引っ越し後、初めての定期検診

7月下旬に都内で友人の結婚式に出席する予定があったので、その前に定期健診を予約していました。
出産予定の産院ですが、それまで2回しか行ったことがなく(東京では別の病院に通っていたため)、ちょっと緊張。
東京の病院の担当医に、「次の健診で必ず、東京と名古屋の移動が問題ないか確認するようにしてくださいね」と言われていたので、そのまま伝えました。

エコーでは胎児は元気そのもの、気になっていた足のむくみは塩分の取りすぎによるものだろうから「栄養指導を受けてください」という感じで、特に緊迫した様子はなかったんです。
「移動が多いなら、一応、子宮頸管の長さみておきましょうか」と言われ、確認すると…

担当医:「あ、移動しちゃまずいですね。と、いうか、すぐに自宅で安静にしてください。仕事もドクターストップです、これ。

ワタシ、カンゼン ニ パニック!

エ、ドユコトデスカ?

突然「切迫早産」との診断

説明があったのは、本来4cm以上閉じた状態であるべき子宮頸管が、2cmしかない、と。
「いやいや、前回、前の病院で健診受けた時には4cm以上ありましたよ?」と状況を飲み込めない私(前回どうであろうと現状が大事ですからね…)。

担当医からは、下記のような説明を受けました。

  • 何らかの理由で子宮頸管が開きやすい体質であること

  • 開いた子宮頸管は戻らないこと(閉じることはあっても、開きやすい状態であることに変わりはない、という意味で)

  • 今(29週目)で子どもが生まれると、呼吸ができない状況で生まれるため、さまざまなリスクがあること

  • 今生まれるようなことがあれば、予定していた産院では産めないこと(大きな病院でしか産めない)

とはいえ、パニック状態の私。
「仕事はリモートなんで、しても問題ないですよね?」を繰り返していた気がします…。
すると、担当医、
「診断書ならいくらでも書きます。安静ってどういう意味かというと【横になっていること】を言うんんですよ。わかりますか?仕事は横になってできないですよね?」
「もう少し進行すると、出産まで【管理入院】になりますよ。自宅で安静とどちらがいいですか?」
と、強い口調でおっしゃられ、私、完全にノックアウト

その後、優しい看護師さん(か助産師さん?)に「突然のことで、びっくりするよね〜。でも管理入院より、自宅安静の方がいいから、自宅で安静にしましょうね〜」と諸々説明を受けたのでした。

仕事はどうすればいいんだ?

健診は金曜日の夕方…
こんなタイミングでなんてこったと思いながら、上司にChatで状況を説明。
すると、
仕事はどうにでもなるので、とにかく休んでください。落ち着いたら、状況を教えてくれればいいので。仕事のことは心配せず。
と、優しい言葉(この時点で半泣き)。
おかげで、週末にゆっくりと冷静に今後の対応を考えることができたのでした。

とにかく押し寄せる不安

これまでの健診で、特に何も言われたことのなかった私。
だからこそ、全く知識がなく、猛烈な不安に襲われ、頭の中がぐるぐる…。

  • そもそも「切迫早産」って何?

  • もう生まれちゃうってこと?

  • 生まれるとどうなるの?(生存できるの?障害が残るの?)

  • 子宮頸管が短いってどう言うこと?

  • 外科的処置で何とかできないの?

  • 安静って言うけど、安静にしてれば改善するの?

  • ってか【安静】ってなに?

  • 「少しでも不安な症状が出たら、電話して」って看護師さん言ったけど、その症状って何?

  • 「お腹が張ることが続くなら、早めに受診して」って看護師さん言ったけど、お腹が張る、って感覚がわからないんですけど?

だって、私、元気なんだけど?!?! 

まずは言われた通りにしてみる

病院近くのカフェで待っていてくれた夫に、診察で言われたこと・不安をぶちまけると、彼は冷静に
「まずは言われた通りにしてみよう。身体が【今、無理をしないで】って言ってるんだよ。コントロールできることじゃないんだから。」
と、私を諭してくれました。

病院からもらったのは下記【安静の目安】のリスト。

私は【3】に該当。
仕事、って一括りにされていることに違和感。

そもそも自覚症状がないんだから、やってみるしかないわけでして…。
それで何が変わるのだろうか?安静にしていれば、大丈夫なんだろうか?
渦巻く不安は消えないけれど、私の安静生活はこうして始まったのです。

処方された薬と安静の効果

今回、安静を言い渡されると同時に、薬を処方されました。

薬のはたらき:流産や早産を予防する薬です
と、書かれていましたが、ネットにはそうじゃない、というコメントもありました
(でも、言われた通りに飲んでます)

この薬を飲み始めたからなのか、言われた通り安静にしていたからなのか、土曜日から日曜日で体重が1.2㎏減少。
クリームパンみたいだった足のむくみもすっかりなくなりました。

足がむくみだした時点から、何かがおかしかったのかもしれない、そういった小さな変化を気にしなさすぎたのかもしれない…と反省したのは言うまでもありません。
お腹の張りに関しても、意識をしてみると、仕事をしている日中、座った状態でも張っていたような気がする、そして朝晩は定期的に張っていたんだと気が付くようになりました。
でも、私のように自分のことに割と無頓着で、大雑把な人間に、この変化に気がつけってのは無理なんじゃ〜ないか?と言うのが正直な感想(言い訳?)です。

そして【安静】についても、分からないことばかりです。
正しく【安静】にできているのか、これで本当に早産のリスクは抑えられているのか、不安は消えないまま、私の【安静】生活が始まりました。


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