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青春と北海道とGLAY

昭和63年生まれ。

HELLO MY LIFE/GLAY

小〜中学の卒業シーズンによく聞いていた曲だ。

GLAYの歌詞には道民にしか書けない、と思う季節の描写がある。

それと、その時時をカラーで切り取った上に面取りまで施されて、気持ちよさそうに並べられた言葉たち。

いくつか存在する卒業シーズンの曲にはどれも絶妙な歌詞が散りばめられているのだが、特にこのHELLO MY LIFEは、いくつになっても「あの頃」にタイムスリップしたかのような若さ、臨場感があるような気がしてお気に入りだ。

春の訪れを知らせるような

風とイナ光り

カミナリがイヤ 顔をしかめる 君を憶えている

春の日に散る 片道の恋

「ずっと好きだった」

季節外れの粉雪が舞う 切ないほどに

「女の子はカミナリを怖がるほうがかわいい」と思っていた思春期の自分とぴったり重なっていた。

30代の今ではもう使えない、奇跡みたいなあざとさ。

カミナリがいやだと顔をしかめる彼女の様子、これを何より「かわいかった」事として思い出すのだ。

まんまと作戦にハマっている彼がなんともかわいい。

そして、好きだとは言えなかった。

なんだこの子、どこまでもかわいいじゃないか。

何年経っても色褪せない不思議な曲の一つです。


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