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何者でもない人が書くnote論

元システムエンジニアの悲しい性でダッシュボードの数字を解析し、うっかりいい感じの仮説を立ててしまったのでせっかくだから披露する。

その仮説とは「noteユーザーは何者でもない人のnote論を欲している」だ。

7/15 04:08時点のダッシュボード。

この数字が多いか少ないかは論じない。ビュー数を他人と比較することは意味がないので。(比較したい人のために書いておくと開始40日、記事数32、フォロワー35人です。私がフォローに慎重派なのにも関わらず、フォローして目を通してくださっているみなさま、心からありがとうございます!!)過去の自分と比較すると、最初の1週間は1記事あたりのビュー数が軒並み20ぐらいだったので、とても増えた。こんなに読んでいただけてありがたすぎる。

ビュー数が多い順に見てみる

注目すべきは記事の並び順(ビュー数が多い順)である。

夫が最高な話 -ケンカのあとの捨て台詞
子育て難易度は所詮ガチャ
note執筆は映画製作のごとし
我が家のささやかな性教育
家にこもる日々とnoteざんまい
noteという街の歩き方
息子の靴はピンク色
弟の噛みグセを直した兄のやり方
夫の話 -専業主婦は対等じゃない事件
私のnote戦略

③⑤⑥は、『一般noteユーザーが集めるnoteマガジン
①②④は、『note公式#育児 記事まとめ
マガジンにピックしていただいたもの。
最多の①は育児マガジンにピックしていただいたあと、さらに公式おすすめになった記事だ。公式つよい。

その次にビュー数が多いものは⑦⑧⑨。息子と夫のことを書いた記事だ。ここで育児ネタと夫の愚痴ネタ(タイトルはグチっぽいが中身はグチ記事ではない)が読まれる、と誤読してはいけない。

投稿日順に見てみる

ビュー数の多い①〜⑨を投稿した日付順に並び替えるとこのようになる。

6/21 ⑤家にこもる日々とnoteざんまい (noteマガジン)
6/23 ⑥noteという街の歩き方(noteマガジン)
6/29 ⑧弟の噛みグセを直した兄のやり方
6/30 ①夫が最高な話 -ケンカのあとの捨て台詞(育児/公式おすすめ)
7/1    ⑦息子の靴はピンク色
7/2    ②子育て難易度は所詮ガチャ(育児)
7/3    ⑨夫の話 -専業主婦は対等じゃない事件
7/4    ③note執筆は映画製作のごとし(noteマガジン)
7/9    ④我が家のささやかな性教育(育児)
(短期間にこんなにピックしていただいて……。ありがとうございます……。幸せすぎます……。)

⑦⑧⑨はよく読まれた記事の前後にある記事だ。ピックされた記事を読んで興味を持ってくださった方が、続けて前後の記事を読んでくださった結果だろう。ありがたきしあわせ!


ここからが本題

ピックされた記事と前後の記事を除いたビュー数最多記事は⑩『私のnote戦略』。これは7/12、最近の投稿なのだ。じわじわ伸びた記事ではなく、初動でぐんと伸びている。(その次の『一番果を食べたキミへ』は7/6投稿、旅する日本語タグが付いているからか、じわじわ伸びている。)

単純に毎日更新しているから読者数が増加しているのでは?
では前後の投稿を見てみよう。
前日の記事は政治ネタ『香港人の抵抗 in 1995』。
翌日の記事は400字(旅する日本語展)の『神々の山、ヒマラヤの夜明け』だ。
政治ネタ、note戦略、ショートエッセイ、の並び、木金土のいずれも朝6時台に投稿されている。

両者似たようなビュー数で、note戦略のビュー数179はこれらの約1.5倍。
政治ネタに人気がないのとヒマラヤの投稿タイミングが3連休最初の朝、というのは2記事のビュー数が低いことに影響していると思うが、それにしても『私のnote戦略』のビュー数は飛び抜けて多い。
(ヒマラヤはかなり気に入っている作品なので、もっと読まれたい気持ちはある……。いかんいかん、ビュー数にとらわれてはいけない。)

エゴサーチしたところ、Twitterでシェアされた様子もない。
これは『戦略』というタイトルに惹かれてたくさんの方が興味を持ってくださったということではないだろうか。たとえそれが、どこの馬の骨ともわからないネズミの横顔アイコンの戦略だとしても。ちなみにこのネズミチャンは私が幼い頃から大事にしているお人形です。

まとめ

「実績も何もないやつのハウツーなど、誰も読みたくない。」という論をここかしこで見る。たしかに、書店や広大なネットの海で選ばれるのは実力者、ネームバリューがある人のノウハウだ。
しかしここnoteでは、少しばかり事情が違うのではなかろうか。

noteユーザーは、ほとんどが読者と同時にクリエイターである。そしてきっと、その多くが創作することの苦しみに現在進行形で突き当たっている。
そのとき、憧れの遠い存在である実力者のノウハウにすがるか、自分と同じ土俵に立つ仲間の姿を観察するか。
前者のほうがハウツーとして洗練されているし高みを目指すには必要だろう。しかし、後者は、同じ立場だからこそ真に参考になる(実生活に取り入れやすい)知見を得られるのではないだろうか。

私だって、小さな子を育児中の同じ境遇の方のnoteをむさぼるように読むもの。どうやって時間を捻出して、何を考えながら書いているんだろうって。

ということで、noteを始めたばかりだろうが、数ヶ月だろうが、数年だろうが、あなたが何者でもなかろうが、書いちゃえばいいと思う。note論を。noteにいるかぎり、それは誰かの役に立つ。

ストイックにnoteを書き続けている人ほど謙虚で、何者でもない自分が舞台裏を書くことなどおこがましいと思っているだろうが、きっと誰かがあなたのノウハウを読みたいと願っている。

でも、あれだ。note一発目からずっとノウハウしか書かないのはダメだ。「それで、あなたはそのノウハウで何を作ったの?」ってなるよそりゃ。

何者でもない私は、プロフィールに書いているとおり普段は雑多なエッセイを書き、ときどき私なりのnoteの書き方などを書こうと思う。私のnote論を読んで、似たような境遇の誰かが、note始めてみようかなとかnoteを書く悩みが解消されたとか思ってくれるとしたら、それはもう、ほんとうに素敵なことだから。

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