僕らが生きてる日常は「誰かに作られた日常」だ。
誰かに作られた日常だったのかもしれない。
ふと、二時間ほどの限定公開トークイベントを終えた帰路で、そんな気づきが頭をよぎった。
夜の二条城のお堀は静かで、目を凝らして見ると車のヘッドライトに反射する鳥の目が二つ光る。じっと水に浮かんでいる。寝ているのだろうか。プカプカと熱帯夜のおそらくは緩いであろう水の上にたゆたっている。
明日、何があるのか把握してない日々が続いた。
周りからも目に見えて「忙しそうだね」と心配されるほど、スケジュールも僕自身も余裕がなかったのだろう。余裕