ジョンと僕らの三日間
何の変哲もない一日でした。
お仕事を終え、帰りの電車に揺られながら車窓に映る自分の顔を見つめていました。最近急激に丸くなってきたとは言え見慣れた顔です。
ふと思いました。
「ほんの少しの期間だけ、自分じゃない何かに変われたら面白いのにな」
と。
しかしそんなのは言うまでもなく不可能です。
それに僕は現状に満足しています。イケメンでもお金持ちでもないけど、それなりに満ち足りているんです。なのにそんな馬鹿げたことを一瞬でも考えてしまうなんて。欲望というものは果てがありません。
ふ