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この物語はフィクションです。 2020年7月。 謎の旅行会社「ネオワイズ」が、一瞬どころか半日ほど耳を疑うツアーを企画した。 「彗星の尾っぽにつかまって旅に出よう」 宇宙空間で呼吸ができるのか? 振り落とされたりしないのか? 途中で宇宙人に襲撃されないのか? すべての疑念は、この澄んだ歌声に吹き飛ばされた。 ツアーのテーマソング「彗星の尾っぽにつかまって」。 沈んだ心に触れないで、見えない力ですくい取ってくれるような響き。調べ。 彗星の尾っぽにつかまれば、あらゆる
「校長先生、失礼します」 「また君か……。いい加減にしてくれないか」 「僕は諦めません。校長先生が認めるまで、何度でもこの校長室を訪ねます」 「だから、あれは君の思い過ごしだと何度も言っているだろう」 「そんなはずはありません、何故そうやって有耶無耶にして逃げるんですか」 「君ね、逃げるとか逃げないとかそういう子供じみた事言ってないで教室に帰りなさい。君が言ってるのはただの勘違い、いや、くだらない妄想だ」 「そうですか……。どうしても認めてくれないんですね……」
こんにちは。かえるです。 これは遺影用にいいかなと思った写真です。 早速ですが、皆さんは「この世に足りないもの」は何だと思いますか? 我々は常に相手の顔色を窺い、波風が立たなければ世は事も無し。 そんな退廃的で生産性のない、まるで90年代の笑えないバラエティを録画した薄汚れたVHSを延々と見せられているような、そんなどうしようもない世の中に必要なものと言えば何でしょうか。 それは… これです。 そう、イカしたセリフこそがこの世を価値ある世界たらしめる唯一の方法な
先日、こんな実験をした。 『誰もが知っているあの小説のタイトルに 「ゾンビ」が侵入したらどうなるか? 』 実験結果は「別の話になる」だった。 よくよく考えてみたら、 当たり前である。 「ゾンビ」なんていう強くて クセのあるワードを引っ張ってきたら、 物語の世界や雰囲気がガラッと変わるに決まってるやん。 (ま、わかっててやったんだけども) そこで、言葉の強さに頼りすぎない 実験がしてみたくなった。 [実験] 誰もが知っている あの小説のタイトルの一部を ちょっとだ