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斎藤貴男著『カルト資本主義』

斎藤貴男著「カルト資本主義」読了。

ソニーと「超能力」、「永久機関」、京セラ「稲盛和夫」、微生物EMと世界救世教、「船井幸雄」、ヤマギシ会、アムウェイ…

私は社会人になってから、自分の営業成績の向上や企業社会での成功(出世?)を夢見て自己啓発系のビジネス本を読み始め、そこからスピリチュアルな世界にも足を踏み入れました。

自己啓発系セミナーに、アムウェイなどネットワークビジネスの人はよく紛れ込んでました。

「自由に生きる」というワードに惹かれる人は、要注意。

アムウェイは、最近もニュースになっていましたね。

アムウェイがアメリカ政府と近しい関係なのは知らず、本書を読んで驚きました。

農に依拠したユートピアを目指すヤマギシ会の実態は、大人は全財産寄付、子どもたちの学歴は中卒になり、自分の意思を奪われ(洗脳)、一生管理されて農作業に従事することになるようだ。

経営の神様とも評される稲盛和夫さんの言動も、よくよく見ると経営管理のための従業員教育の域を出ない様子。

綺麗事を言われると、賃上げ交渉や待遇改善を言い出しにくいですもんね。

日本社会では、ニューエイジの「ワンネス」の概念が、企業社会に都合の良い「滅私奉公」の意味合いで使われがちなようです。

ブラック企業は、内部はカルトと同じです。

船井幸雄さんは、警察社会とも懇意だったそう。

アムウェイとも仲良し。

昔は私も「ここではないどこかへ」的なユートピア思想があり、意識が高い人達との「共同体」のようなものへの憧れがありました。

色んな寓話があるけど、今ここの社会を「腐敗した世界」と思うなら、どこへ行ってもそうなるのかな…と思います。

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