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鹿児島たび日記

10月の末、驚くほどノープランで鹿児島へ。九州は2回、福岡へ行ったことがありますが、鹿児島は初めて。

何年経っても思い出せるように。色褪せてなお浸れるように。そう思って書いていきます。

前日

飛行機に一人で乗るのが初めてでした。しかも朝の7:45発。はやいよ。

前日から起床時間を何度も唱え、入念に備えました。朝の電車に乗れればもうこっちのもの、と気合を入れて眠る夜。そう、旅は前日からすでに始まっていたのです……どぅおーん…(銅羅の音)

当日

不穏な銅羅のSEを入れましたが、無事起床、出発、飛行機も問題なく離陸。

飛行機に不慣れな紳士淑女の皆さん、空港の案内や看板の通りに行動すれば、間違いなく飛べます。文字が読めるって素晴らしいです…!

着いてからバスで鹿児島市役所前へ。バスから見えるお店の看板が一様にみなシンプルだったのが印象的。そんななか、美容室の看板デザインやフォントはどこもお洒落で凝っていました。鹿児島県民は美容室にこだわりがあるのでしょうか。真偽は不明です。

その日泊まるゲストハウスのロッカーへ、嵩張る大きめの荷物を放り込んだのが11:30過ぎ。お腹はまだ空いていません。

大きな山と海が見えたのでそこへ向かいます。桜島フェリーって書いてあったから桜島なんだろうなあ、町から山が見えるってすごいなあ、いいな、と思います。大きいものって無条件に「なんかいいな」って思うのはわたしの身長のせいでしょうか。

この日は快晴で、着込んだヒートテックとタートルネックが暑かったです。

潮風にあたり水路のわきを歩いていると、「イルカウォッチングショー」という文字が飛び込んできました。ウォッチングショーとはこれいかに、と思って近くまで歩いていくと、なんと水路にイルカが泳いでいるではありませんか。まじか。

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近い。

このすぐ近くに水族館があるんです。そこのイルカが、一部の水路で泳いでいるというびっくりな光景。ちなみにこの水路は海水なんですって。

水族館員のお姉さんがひとしきりボールで遊ばせ、それを追ったり追わなかったりするイルカを見ていました。

関西から来た大学生らしき集団が隣にいたのですが、反応がなんだか面白かったので抜粋。関西弁は再現できそうにないので割愛です。

「どこいった?」「見えないね」「あ、出てきた」「ドリブルうま!」「高速ドリブルじゃん」「普段こんな風に遊んでるん」「イルカショーの見方が変わりそう」「あ、またドリブルした」「むっちゃうまいな」

隣で聴いていて、とても心地の良い会話でした。

ウォッチングのみで充分楽しみましたが、その後拡声機を持ったお姉さん

「これからイルカショーが始まります!」

とおっしゃるのでもちろんその場に留まりました。繰り返しますが、ここは水族館前であって中ではありません。無料で通りすがりの観光客にイルカショーを見せてくださるのです。気前よすぎです。

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背面ジャンプ!

イルカの美技に酔った後は、フェリーで桜島へ。
このフェリーが大きくてびっくりしました。そして二百円というおやすさ。乗るだけで楽しい。3階建てだったのかな。一番下は駐車場スペースみたいになっていて、車が何台も入れます。船に車が入るってすごい!とこれまた楽しい。きっと地元の人には当たり前なんだろうなあ。

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到着後は「ビジターセンター」という桜島の成り立ちや歴史を総覧できる施設を訪れました。館長さんの文章が展示されているのですが、ユーモアに溢れていておすすめです。島の植物についても紹介があってよかったので、歴史や植物が好きな方、島に来た時はぜひ寄ってほしい。フェリーの着く場所から歩いて少しのところにありますよ。

その後はバスで島を小さく一周しました。

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運転手さんがおすすめしていたフォトスポット。向こうに見えるのが薩摩半島です。

30分くらいのバス旅を終え、フェリーへ。楽しい。

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この後、めちゃめちゃ地元の方が集う居酒屋へ足を運び、隣のおじさまに焼酎を奢っていただくなどしました。

初日以降も書こうとしたら途方もない量になったので、桜島の話でおさめておきます。

あ、でもこれも書いておきたい。鹿児島、お野菜も肉も魚も何もかも常に美味しいのです。お腹がいっぱいでも、見ると食べたくなるという鹿児島マジック。これは帰ってまん丸になってもしょうがないと、諦めました。後悔はしていない。

出かけた先で気の合う友人ができたり、泊まっている宿のお客さんから獲れたての魚をご馳走になったり。大変な状況にあるけれど、良き出会いに溢れた最高の旅でした。案内してくれた学生時代の友人にも感謝です。

また、旅がしたくなる、そんな日々を過ごすことができました。

最後まで読んでくれてありがとうございました。
皆さんもどうぞ、よい旅を。

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