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2021年MLBドラフトまとめ〜ロサンゼルス・エンゼルス編〜

やほー、トナカイだよ。

去年同じようなタイトルで書いたけど結局他の球団編はなかったんですよ。それはなぜかと言うとよく分からないからです。要は初めから書く気はなかったということですね。タイトル勝負なので。

というわけで2021年の20位までの指名で20人全員がピッチャーとなった今回のドラフトの結果を紹介します。まとめとか言いながらDay2の10位までしか紹介しません。去年は5位までだったからこのタイトルにしたんですよ許して。

では早速いきますか。

1位サム・バックマン(Sam Bachman)

エンゼルスの歴史では1997年に指名したトロイ・グレースの全体3位以来となる高い順位での指名となった2021年ドラフト。前年の今頃は文句なしに全体1位候補だったクマー・ロッカーがスリップして選択肢に残っている中、エンゼルスが選んだのはマイアミ大学ジュニアの投手、サム・バックマンでした。身長185cm、体重106kgの右投げ右打ちです。

フレッシュマン、ソフモアの2年間は平均して91〜94マイルのファストボールだったもののジュニアシーズンには平均して94〜97マイルを投げる最速101マイルの速球派になり一気に注目株へ。80マイル台中盤のスライダーを組み合わせて投げる。チェンジアップの強化にも取り組んでおりそれ次第では先発挑戦もあるかもという感じです。基本的にブルペンで使われると思っています。ワンチャン2021年シーズンのMLBデビューあるかもと言われていますがないんじゃねと思ってます。

2021年の大学での成績は12試合に先発し59.2イニングを投げ与四球17、93奪三振の防御率1.81でした。ただマイアミ大学(オハイオ州)が所属しているのは強豪のカンファレンスではないです。ですが、フレッシュマンイヤーでは75.2イニングで与四球39だったことを考えれば成長が見えますね(75奪三振)。

チェンジアップを磨いています。

2位カイ・ブッシュ(Ky Bush)

1位でロッカーいかなかったのはオーバースロットを恐れてだと思ったので2位以降にプロスペクトラキングでそれなりの順位の選手を指名するかと思いきやそうでもなかったですね。もしかしたら一つ前に消えたLSUのジェイデン・ヒルを狙っていた可能性はあると思っていますが。というより僕はヒル欲しかったんですよね。例えトミージョン直後だとしても。

というわけで僕たちの2位指名はカリフォルニア州にあるセントメリーズカレッジの左投げ左打ち、カイ・ブッシュくんです。身長198cmと高く体重は108kgです。ワシントン州立大学でのフレッシュマンイヤーは散々に終わり、短期大学へ編入。その後入ったセントメリーズで開花。今シーズンは14先発で78.1イニングを投げ与四球19、112奪三振でした。

94マイル前後のファストボールとスライダーが武器。カーブとチェンジアップも投げるが質を磨いて武器にできるかどうか。

3位ランドン・マルソー(Landon Marceaux)

LSU出身の右投げ右打ちのピッチャー。183cm、81kg。強豪カンファレンスSECに所属しているLSUでのジュニアイヤーとなった今シーズンは18試合に登板し(17先発)102.2イニングを投げ与四球26、116奪三振の成績を残す。

90〜92マイルのファストボールに80マイル台前半のスライダーを組みわせて投げる。70マイル台後半のカーブとチェンジアップも投げる。

4位ルーク・マーフィー(Luke Murphy)

2021年のカレッジワールドシリーズのファイナルまで進出したバンダービルト大のピッチャー。右投げ右打ちで196cm、86kg。高校時代にトミージョン手術を受けている。

バンダービルトではブルペンとして27試合に登板し41.1イニングを投げて61個の三振を奪った。与四球は15。93〜96マイルのファストボールは最大99マイルも記録。80マイル台前半のパワーカーブを組み合わせ、左打者から逃げるように落ちるチェンジアップも投げる。

5位ブレット・ケリー(Brett Kerry)

サウスカロライナ大学の右投げ右打ちの投手。身長183cm、96kg。3年間の成績は安定しており通算で45試合(7先発)に登板し127.2イニングを投げ与四球26、167奪三振の成績を残した。

90台前半のファストボールと80台中盤のスライダー、70台後半のカーブを組み合わせて投げる。

6位ジェイク・スミス(Jake Smith)

マイアミ大学(フロリダ州)出身の右投げ右打ちの投手。196cm、90kg。最速97マイルのファストボールとスライダーを組み合わせて投げる。チェンジアップも投げる。ブルペンでの投球が主だった序盤以降は2イニング投げる試合も増え、ジョージア工科大やデューク大との試合では先発し5イニング投げるなどしました(18登板中7試合に先発)。

7位ライアン・コステュー(Ryan Costeiu)

アーカンソー大学の右投げ右打ちの投手。183cm、90kg。最速95マイルのファストボールとカーブを組み合わせて投げる。チェンジアップも投げる。大学時代は主にブルペンで投球しました。

8位ニック・ジョーンズ(Nick Jones)

ジョージアサザン大学出身の左投げ左打ちのピッチャー。198cm、94kg。このドラフトで初めて大学生のシニアクラスからの指名になりました(スロットちょろまかすためにやりがち)。ただ2020年は状況が状況だっただけに今年のシニアは例年よりアリな気もしますね。88〜93マイルのファストボールにチェンジアップとカーブのコンビネーション。大学時代はブルペンで投げていました。

9位ブレイデン・オルトフ(Braden Olthoff)

テュレーン大学の右投げ右打ちの投手。193cm、103kg。最速93マイルのファストボールは平均で88〜91マイル、一番の武器はチェンジアップでファストボールと同じ動きで投げられ打者の前から消える。カーブとスライダーを組み合わせる。2021年シーズンは13試合に先発し78.2イニングを投げ与四球11、91奪三振だった。

2月にはミシシッピ州立大学(2021年のカレッジワールドシリーズチャンピオンチーム)相手に8イニングを投げ2失点に抑えている。

10位アンドリュー・ピーターズ(Andrew Peters)

サウスカロライナ大学出身の右投げ右打ちの投手。身長188cmで体重86kg。強豪ひしめくカンファレンス内のチームでブルペンとして投げました。90マイル台中盤のファストボールとスライダーのコンビネーション。

10位までのつもりでしたがもう何人か書きます。

11位チェイス・シルセス(Chase Silseth)

アリゾナ大学出身の右投げ右打ちの投手。183cm、98kg。最速96マイルのファストボールとスライダーのコンビネーション。あまり投げないがチェンジアップやカーブも投げる。今年は18試合に先発しました。

12位メイソン・オルブライト(Mason Albright)

IMGアカデミー出身の左投げ左打ちのピッチャー。183cm、86kg。このドラフトで初めての高校生の指名になりました。IMGアカデミーは有名なスポーツ特化校ですね。錦織圭さんとかも出身。最速94マイルのファストボールは88〜91を平均としカーブとチェンジアップを組み合わせて投げる。

13位モー・ハンリー(Mo Hanley)

エイドリアンカレッジ出身の左投げ左打ちの投手で身長は188cm、体重88kg。93〜95マイルのファストボールにスライダーのコンビネーション。チェンジアップも投げる。今年の春にトミージョン手術を受けている。

まとめ

以上です。うっかり10人を超えてしまいましたね。

14位エリック・トーレス(Eric Torres)(左/左)カンザス州立大学
15位グレン・アルバネーゼ(Glenn Albanese)(右/右)ルイビル大学
16位ブランドン・デュフォルト(Brandon Dufault)(右/右)ノースイースタン大学
17位メイソン・アーラ(Mason Erla)(右/右)ミシガン州立大学
18位ニック・モンダク(Nick Mondak)(左/左)セント・ジョーンズ大学
19位ネイサン・バーンズ(Nathan Burns)(右/右)オレゴン州立大学
20位マルセロ・ペレス(Marcelo Perez)(右/右)テキサスクリスチャン大学

今年は紹介できなかった選手含め全員がピッチャー指名という異例なドラフトとなりました。個人的にはチームの投手事情とこのドラフトの方針は関係ないと思っているので結び付けて欲しくなかったんですけど、マイナーのチーム防御率も気にしてるみたいなので多分チームの投手事情と結び付いてますね。

ただ特にマイナーの防御率はそこまで気にしなくて良いと思うんですよね。良いにこしたことないとは思いますけど打たれてるのってほとんど数合わせ要員みたいなピッチャーですし。まあその辺の質も向上したかったのかも知れませんね。

エンゼルス自体の投手陣はFAとかで補強すれば良いと思います。そう考えるとクマー・ロッカーみたいなエースクラスになる可能性のある選手を指名してあとは補強でやり繰りとかでも良かった気はしますね。

それにしても20人中20人か投手指名なのは個性爆発だなと思ったのにドジャースが19人中17人、インディアンスが21人中19人投手を指名するなど似た感じのことをしているので没個性になってしまいましたね。

育成システムが変わりつつある近年のメジャーリーグで新たに組織に入ってきた彼らがどのような結果を残すのかこれから楽しみです。

あとカタカナ表記は他の日本語記事とかと違いがあると思いますがそこは僕的にはどっちが正解とかはないと思っているので見逃してください。メランソンなのメランコンなのマランソンなのみたいな表記の揺れと同じです。僕はマランソン過激派ですが。

それでは今回はこの辺で。

みなさん、ごきげんよう

※8/1追記
20巡目のテキサスクリスチャン大ジュニアのマルセロ・ペレスとは契約に至りませんでした。



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