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夢に見た君は。

夢に見た君は。

いつも通り、穏やかに優しげに笑っていて。

そんな君を前にした私は、夢の中なのに。。。

君に〝自分の希望するように想ってもらえなかった〞よ。。。

夢の中でも、君は誰にでも親切丁寧で、公平だ。

〝君に評価されたかった〞私は、夢の中くらい、

〝夢を見てもよかったのに〞。

夢の中でも〝君に認めてもらいたい〞と、健気だった。

〝笑えるだろう??〞。。。



リアリズムな私は、夢の中にまで現実を持ち込むの。

〝夢の魔法は掛からない〞。

毎日、ただ疲れて、ほとんど夢を思い出せないくらい夢中で眠っている。

それなのに。久し振りに夢の中に現れた君に。

〝夢を見ずに夢から覚めてしまった〞。

こんなに現実的なのに。

まだ夢に君を立たせるなんて。

〝いっそ、笑うがいい〞。。。


大好きだった君へ。

〝私は、夜でも夢を見ないから。〞

〝あなたの知っている私は、いつか在った私だから。〞

〝さようならも言わせずにさよならした君へ。〞

〝それでも、夢の中の君に。〞

〝私は確かに恋をしていた。〞


(これが二月某日。今朝の夢には、柳沢慎吾さんと、吉沢亮くんが出てきたよ!)

。。。

ランチにしたい吉沢くんの要望で、休憩体制に入る私たち三人。

なけなしの財布から、上司の柳沢さんのお弁当代を必死で支払う私を差し置いて、姿を消す、両者。

私は叫んだ。

「弁当代は後で請求するの!!」

。。。

日々の金策に喘いでいる内に、みんな、居なくなってしまう夢。

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