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箱根駅伝のコース走ってみた5区、6区

小田原〜箱根・芦ノ湖〜箱根湯本

 年内には箱根へ、と思っていたので、箱根駅伝まであとわずかというところで走る機会を得た。
ただし、今回自分の足で走ったのは5区のみ。上りながら、下りを走るのは危なそうだな、と思ったので、芦ノ湖からの帰りは箱根湯本までバスとした。
 前回のフィニッシュ、小田原中継所からスタート。

復路側にはこんなものが

 スタートは、右側車線を走る。前回来たときに、この先左側には歩道はありません、という看板を見ていたからだ。進んでいくと、小田原厚木道路、西湘バイパスの入口が左側にあった。この関係で歩道がなくなるのだろう。
 しかし、ちょっと行くと今度は右側の歩道がなくなった。

こっち側の歩道もないのか

 ということで、歩道橋を渡り、左側へ。
 入生田駅の近くで箱根町の看板が。ようやくここまでやって来た。上りとはいえ、まださほど気になるものではない。すると今度は、箱根新道との分岐で歩道が国道からそれ、道の下をくぐり、右側に出た。少し上って下り坂。左側には早川が見え、正面には箱根湯本の町並みが見える。まだまだ序盤戦だ。
 箱根湯本の駅前は、平日とはいえ、多くの人で賑わっている。その中をくぐり抜け、街なかを過ぎると上りが始まる。早川を渡り、しばらくすると函嶺洞門だ。

函嶺洞門の駐車場は駅伝期間つかえないそうです

 ここを過ぎると塔ノ沢温泉。道が狭くなる。傾斜も少しキツくなってきた。温泉街を抜けると、日影に入りひんやりとしてくる。
 出山の鉄橋をくぐり、次は大平台を目指す。山上りとは言うが、時折平坦な感じの場所もあり、一息つくことができる。
 途中で、大平台まで2キロ、宮ノ下まで3キロの看板があったが、上りのためそこまでの時間が長く感じた。
 大平台のヘアピンカーブを曲がるところは日が差し、暖かく感じるがすぐに日影に入る。手袋をつけたり、外したりの繰り返しだ。
 大平台を過ぎ、宮ノ下へ入るところで、下り坂になった。これはあまりテレビでは言われないし、高低図でもわずかすぎるから出てこないだろう。

宮ノ下の入口は下り

 ここで立て直しは可能だろうな、と思った。かくいう自分もここで盛り返すことができたからだ。
 宮ノ下に入ると、中継ポイントとなる富士屋ホテルの前を通過し、交差点を左に曲がる。ここから傾斜が急になる。より急になるのはここからもう少し行ったところだ。
 小田原から箱根湯本までがエピローグ、箱根湯本から宮ノ下までが第一章、ここから第二章が始まるといった感じか。
 急になった上りを進んでいく。登山電車の線路が見えてきたら、小涌谷駅。左側に消防署を見る右カーブを行くと踏切の警報音が聞こえた。ちょうど登山電車の通過のようだ。

小涌谷の踏切

 踏切を過ぎても厳しい傾斜は続く。右へ左へとカーブを繰り返しながら、目の前にコンビニが見え右にカーブすると小涌園前の直線に入る。

小涌園前の直線

 テレビ中継でもおなじみの直線を進み、左手にカーブをとると、傾斜が緩やかになった。ここからが第三章だ。しばらく平地になった感覚がする。だが、ここまでで足を使っているので、走りはむしろ重くなった感じがする。
 旧恵明学園がこのあたりかと思いながら進んでいくとその先はずっと同じような景色が続き、芦ノ湯はいつやってくる? という感覚になった。これまでは、塔ノ沢、大平台、宮ノ下、小涌谷、小涌園とスポットが続き目安になっていたが、小涌園を過ぎてから芦ノ湯までは建物がポツリポツリとあるが、スポットらしいものはない。中盤を過ぎてここが苦しいところだ。
 そして、小涌園から気温差もはっきりと感じられた。小涌園では8℃だったのが、沿道にあった温度計では5℃となっていた。日影に入ると手袋は手放せない。
 カーブの先が明るくなってきたと思ったら、芦ノ湯への下り坂となった。

芦ノ湯に入った

 ここからが第四章となり、下り坂を進み、最高点への上りを迎える。向かい風が強くなってきた。歩みが遅くなる。それでも上りきり、国道1号線最高点を通過した。

遂にここまで上ってきた

 この先は下り坂となるのだが、依然向かい風の影響で、スピードが上がらない。
 しばらく進み、山影に入ると風の影響がなくなり、加速する。これが山下りか、と驚く。上ってきた疲労もあるが、なんとか進んでいく。
 元箱根が近づくにつれ、急なヘアピンカーブを二度通過する。車道があるので、最短距離は取れないが、気持ちよく通過していく。
 元箱根に入ると、再び観光客の姿が多くなった。バス停にはバスを待つ列が伸びている。

箱根神社の大鳥居を過ぎると残りわずか

 箱根神社の大鳥居を過ぎ、右手に芦ノ湖を見ながら進むが、若干のアップダウンがある。最後の最後に苦しいところだ。恩賜公園を過ぎ、本当に最後の上り坂となる。ここを過ぎると、あとは最後の下り坂だ。この上りは本当に苦しい坂なんだろう、と思う。

往路最後の花道

 坂を下りながら右手にカーブするとフィニッシュまでの直線、花道を迎える。
 両側からの応援が気持ちいいのだろうな、と思いながら、スパートをかける。もうすぐフィニッシュとわかるから、自然とスピードが上がる。
 最後の交差点を曲がると、正面に芦ノ湖と富士山が見えた。往路フィニッシュ時には人が多く芦ノ湖は見えなさそうだが、富士山に迎えられるのは気持ちよさそうだ。
 数日後の本番に向けて準備されたフィニッシュの装飾に迎えられ、大手町からの往路を終えることができた。

遂にやってきた芦ノ湖フィニッシュ地点

 フィニッシュ地点には常設の碑もあり、記念写真を撮る人が多くいた。
 腹ごしらえをして、箱根湯本行きのバスに乗る。乗り場には日本人外国人多く並んでいたが、進行方向左側の最前列に座ることができた。
 6区山下りの最初の5キロは上りと言われるが、今来た道を思うとその通り。元箱根を過ぎてからの上りはかなりキツい傾斜だと思う。
 6区の選手としては無駄な力を使わず上りたいところだろう。
 最高点、芦ノ湯を過ぎるとダウンヒル。やはり走るのは危険そうだ。
 上ってきた道を、思い出しながらバスの窓からコースを見ていた。
 函嶺洞門脇を過ぎて、箱根湯本に入ると、傾斜は緩やかになった。ここから平地に見えると言われるところだが、バスはここまで。次回はここから7区まで攻めようと思う。
 

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