才能とは
『十(とお)で神童 十五で才子(さいし) 二十歳過ぎればただの人』
小さい頃にすごい才能があっても、大人になったら普通になる、という諺(ことわざ)です。
これはどんな才能があってもそれにかまけて努力を怠ってはいけないよ、という感じで
才能があるのにそれを伸ばす努力をしなかったり、なんとなく手を抜いたり、他者を傷付けてしまう人に話をする時に使います。
子どもは成長が著しく、音感など感覚的な才能は5歳位まで、運動系は8〜12歳ごろが最も伸びやすいと言われていて、その時期は『プラチナエイジ』『ゴールデンエイジ』などと呼ばれています。
しかしごく一部を除き、それはあくまで一時的なもの。大抵は才能に溺れるか気付かない、または環境や師に恵まれず人並みになってしまいます。
運動も芸術も、誰もが持っている才能を子どもの頃に開花させ、さらに伸ばし、大成させるには基礎鍛練を通じて『心』を鍛えなければいけません。
才能でなんとかなる時期は苦労せず技術や知識が身に付いてしまうので、心が育ちにくい場合が多いです。
例えば
出来るのに授業や練習に真面目に取り組まない
できない人の気持ちがわからない
嫌なこと、出来ないこと、自分と合わないとすぐ諦めてしまう
自分はできるけどなんでできるか説明ができない
絶好調と絶不調の差が激しい人
『なんでできないの?』
『普通、常識じゃん』
『できて当り前』
『なんとなくできた』
が口癖
などは経験上、適切な心の指導をしてもらえなかった人に多く共通しています。
海外は文武両道が基本なのに対して
日本は人材育成制度が整っていないわりに『一つ人より秀でた能力があればいい』
という考えが強いため、偏った人格の天才が生まれやすく、また脱落者に冷たいためとても残念に思います。
真の心の強さは、失敗や困難の中で傷付きながらも支えてもらっている周りに感謝し、自分を信じて進むことでしか身に付きません。
勝って反省負けて感謝
心は辛を経て芯となる
です。
現代は良くも悪くも才能を発見しやすく伸ばしやすい時代です。
だからこそ若い世代は、特に才能と共に心も鍛えてもらいたいし、周りはその環境を整える努力をしなければいけないと私は思います。
学校も自分に合った場所を気軽に選べる時代です。
ある程度努力しても学校になじめないなら、さっさとほかに行ってもいいし、通えているけどなんかつまらない、もっと積極的に自分がなれる(自分らしく振舞える)場所はないかなと思う人も積極的に学校を変えていいと思います。
状況的に変えるのが難しい人もいるとは思いますが、焦らず諦めずに力を蓄えてほしいです。
それでも何かを変えたいと思うが、どうしたらいいかわからない人は気軽に聞いてください。時間がある時でよければ返信しますので。
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