亡くなった上司の言葉

システムで人助けするんだ!

20年くらい前に情報システム部門に所属していた時の上司に言われた言葉だ。上司は若くして亡くなってしまった。新入社員に毛が生えた若造の私は当時は何にも刺さらなかった。そんなものか、と思うくらい。

毎日残業で大変な人。
締切時間までにシステムに入力しないと行けないのにデータ量が多く困っている人。
FAXを送りたいけど社内に台数が少なく並んで待っている人。
紙の資料をもとにシステムに入力する人。
家庭の事情で残業できない人。

システム面で困ってる人の相談にのり、解決してあげると喜ばれる。確かに人助けなんだと感じる。そんなことを繰り返してくると、その教えが染み付いてしまった。

たまに偉い人が新聞の記事や社外セミナーで聞いてきたのか、とにかくシステムを導入しろ!こんな無茶振りをされることがある。
誰の為、何のために導入するのか?って食い下がり、ムットされる。
現場にヒヤリングし、検証して効果がないことを証明する頃には忘れ去られている。

システムは人助け…時に私を苦しめる呪いの言葉。

その言葉を残した上司は居ないので、議論もできない、反論もできない、言い訳もできない、聞いてもらえない。そして企業としては間違っていないのだが。

システムで人助け

20年以上たっても染みる言葉だ。

#大切にしている教え


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