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マンガ感想文 【僕】

山本康人さんの漫画が好きな理由はいくつかありますが、まずは主人公が特徴的。

この「僕」という漫画の主人公は

鈴木 ひろし 高校2年生

毎日友達の佐藤清とつるんではぶつぶつきゃっきゃ。

クラスの中心人物でもなければ、ヤンキーでもない、いわゆる「陰の者」

本人も「普通」な自分に苛立ちをおぼえている毎日であった。

ある日、そんな「普通な自分」から脱却したくて、いつもと違う道で学校へ向かう鈴木ひろし。

途中で警察に「この辺で金髪のあんちゃん見なかったか?」と聞かれ、ひろしにとっては「普通じゃない状況」にワクワクするひろし。

だが、直後「金髪のあんちゃん」と一緒にいる同じ学校の天王寺愛花に遭遇する。

ただただ警察に「金髪のあんちゃんを見たか」を聞かれただけで浮かれていた自分を恥ずかしく思ったひろしは、次の瞬間、思わず愛花にこう言ってしまう。

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どつかれるひろし。

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次の日、たまたま廊下で行違うひろしと愛花。

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はじめて「普通じゃない」認定を受け愛花が気になってしまうひろし。

愛花の後をつけていくとそこにはボクシングジムが。

愛花は自分を庇って刺された事がきっかけで死んだボクサー、団の子供を育てていた。

ひろしは愛花に近づく為、ボクシングを始めることになるのだが。。。

最初こそ恋愛要素かな?と思わせて、また、単なるボクシングものでは全然無くて、途中からは「普通のひろし」がボクシングを通して、愛花やボクシングジムの人たち、ライバル時雄、圧倒的チャンピオン獅子などとの関わりによって「普通じゃないひろし」に成長していく人間ドラマに引き込まれること間違い無しです。


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