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Innuendo/Queen(1991)

初投稿です。生暖かい目で見守ってくれれば。

初投稿は自分が最も聞いているアルバム、"Innuendo/Queen"について。
散文です。こちらで全曲聞けるので参考にしつつ見てくれればありがたいです。

内容に触れる前に、Queenというバンドについて軽く説明を。内容にはあんま関係ないので知ってるわ!という人は読み飛ばしてください。

1.Queenのメンバー

オリジナルメンバーは以下の4人。

・Freddie Mercury(1946-1991) 主な担当:メインヴォーカル、キーボード

故人。広い声域とパフォーマンスでファンを魅了した人物。
ネコが好きで家では多頭飼いしてた。はInnuendo”や”These Are the Days of Our Lives”のPVでネコが確認できる。今作ではついに飼いネコの歌を作り、アルバムに収録した。

このアルバムが生前最後のオリジナルアルバムとなり、リリースしたその年には帰らぬ人に。ちょうどこれを書いている時期。
コーラスでは中声域メイン。一人でコーラスを全部収録することもあるが、基本は中声域担当。

・Brian May(1947-) 主な担当:ギター、ヴォーカル

現在も活動中。自作ギターのレッドスペシャルとその髪型が彼の代名詞。現地に行ったライブでギターソロ少しミスったのが一番の印象(小声)。
本作と同時並行でソロアルバムを制作していた。そのためこの時期に書いた作品がソロアルバムに収録されたり、ソロアルバムに収録予定で作った曲が本作に収録されたりしている。

コーラスでは低声域担当。ライブではコーラスに間に合うようマイクへ駆け足で向かう展開がみられます。

・Roger Taylor(1949-) 主な担当:ドラム、ヴォーカル

現在もMayと共に活動中。このバンドのイケメン枠であり、某曲のPVでの女装が一番様になっている人。
"The Works"で花開いた作曲面は本作でも健在。
聖歌隊で鍛えた高声でコーラスを支える。

・John Deacon(1951-) 主な担当:ベースギター

Freddieの逝去後、1997年に音楽業界を引退し現在は隠居生活。自称音痴とのことでメンバーで唯一コーラスには未参加。
寡作ながら評判のいい曲が多い、ただこのアルバムでは作曲面ではあまり目立っていない。
このアルバムもシンセがの音が目立ちベースの音が聞きにくい曲もあるのがまた残念なところ。

2.Innuendoのリリースまで

前作"The Miracle"のリリース時、全曲をQueen作詞作曲とクレジットすることで長きにわたる印税問題に一応の解決を見たバンド。
だが前作時点で発覚していたFreddieの病気は既に進行しており、予断を許さない状況に。
残された時間は少ないとメンバーが感じる中、前作の完成から間もなく次のアルバムのレコーディングに入るのであった…

3.このアルバムの概要

前作でも見受けられた、80年代のポップ路線(とボイトレしたFreddieのパワフルな声)に70年代の音楽性が交わった、所謂後期Queenの一つ。
アルバムの主な曲が雰囲気重いと言われるが、全ての曲重いもの一辺倒というわけでもない。
2作前の"A Kind of Magic"(1986)リリースあたりからCDが普及してきたが、このアルバムは完全にCDで聞くことを前提に収録されている。
実際アナログ盤(主にB面)では容量に収まるよう数曲が短く編集されている。

なお、アルバムやシングルのジャケットは、19世紀の画家J.J. Grandville (1803-1847)の作品を着色し多少の編集を加えたもの。

4.収録曲と解説(作曲者)

アルバム全部聞く時間なんてないよ!と言う人のために個人的なおすすめ度をおなじみの20-80スケールで併記します。
なお、筆者は音楽に明るくないので内容的なことは一切語れません。ご容赦ください。
作者欄は英語版Wikipediaを元にしてます。
ソースによって作者が異なる曲があるので参考程度に。
*作詞作曲のクレジットはQueen(8.のみQueen+Mike Moran)
*はシングル曲

1.Innuendo(Taylor作詞/Mercury作曲)*
おすすめ度:70

アルバム第一弾のシングルにして"Bohemian Rhapsody" , "Under Pressure"に次ぐバンド3枚目の全英1位シングル。曲の長さや構成から後期の"Bo Rhap"と呼ばれたりも。

Red Zeppelinの"Kashmir"に影響された曲といわれており、Freddie追悼コンサートでは同バンドのRobert Plantが歌唱している。雰囲気や選曲はいいのだがいかんせん声が出てなさすぎてお世辞にも良い出来とは…。(なお映像作品からは除外)
*ちなみにこれはDeaconが参加したこの曲唯一のライブ演奏

中間部のフラメンコギターはYesのSteve Howeが演奏。Queenの楽曲では数少ない外部からのゲスト参加メンバー。

冒頭のドラムロールとやイントロの雰囲気から管弦楽編曲もありだなと思ってたらQueen+ALのRhapsody tourで管弦楽に編曲されてた。録音とはいえ現地でこの曲聞けて私は嬉しかったです。次はAdamの歌唱つきを所望しております。
この曲は全部好きだけど特に好きなのが中間部フラメンコギター~Freddieの一人コーラス部分。

2.I'm going Slightly Mad(Mercury)*
おすすめ度:55

こっちも1.と同じくQueen全体で見てもあまり見ない雰囲気の曲で、アルバム自体が纏う独特な雰囲気を感じさせる。冒頭2曲の時点でこのアルバムの特異性は確立されている感じ。
逆に言うとこの2曲が合わない人にはこのアルバムはおすすめしにくい。

PVの世界観が好きな曲。モノクロがいい雰囲気を醸し出してるので是非一見を。

3.Headlong(May)*
おすすめ度:60

Mayが「この曲はアルバムには入らないだろうしソロアルバムに回そうかな…」と思ってたら無事Queenのアルバムに収録された曲。デモ音源ではMayのヴォーカルで、彼のソロライブでも演奏されてたりする。

冒頭の2曲からガラッと雰囲気を変える明るめの曲。ちなみにこの曲のPVは他の3曲より先だって収録されているようで、唯一カラーでの収録という点でもそれがうかがえる。

カラオケで歌おうとしても舌がうまく回らない曲なので悔しい。

4.I Can't Live With You(May)
おすすめ度:55

Headlongと同様の経緯の曲。'97年リリースの"Queen Rocks"でイントロとドラムが大幅にリミックスされる。個人的にはこちらのほうがゴリゴリのロックという感じで好み。
こちらも明るめの曲。”I Can't live with you"がいつの間にか”I Can't live without you"となる。いわばツンデレ。

5.Don't Try So Hard(Mercury)
おすすめ度:55

6.Ride the Wild Wind(Taylor)
おすすめ度:40

Taylor作でバイクの音もあることから"I'm love with my car"を思い起こさせる。アナログではここまでがA面。
(アナログでは5.が9.と10.の間に移動するのでB面がバラードばかりに)
平坦で盛り上がりには欠ける印象。嫌いというわけではないのだが、この曲単独ではあまり聞かないかな。

7.All God's People(Mercury + Moran)
おすすめ度:60

MoranはFreddieソロ作品での共同作曲者。この曲は"Barcelona"(Freddieソロ作品)収録時のボツ曲"Africa By Night"という曲を元になっている。
Africaといわれるとアフリカの雰囲気あるアルバムといえなくもない(単純)。
この曲は”Opera”収録の"The Prophet's Song"を彷彿とさせそう。
あっちはMay作曲だけど。
個人的にはここからアルバムの転換点という印象。ここからB面なので当然であるが。

8.These Are the Days of Our Lives(Taylor)*
おすすめ度:70

曲調といい歌詞といいまさに回顧録といえるバラード。Taylor作曲で一番好きな曲。次点はPV込みでBreakthru。Q+ALでもTaylorがヴォーカルを取り演奏することも。今年の来日では聞けなかったので次回があればぜひ聞きたい曲。

米国ではFreddie誕生日の’91年9月にシングルでリリース。イギリスではFreddie逝去後の’91年12月に"Bo Rhap"との両A面シングルでリリース。4枚目?の全英1位獲得シングル。
生前のFreddieが写っているの最後のPVとしても知られている曲。

PV撮影時にMayがツアーで不在だったため、Mayだけ別に収録されている。3人と比べてMayが他のメンバーと映っていないシーンがほとんどなのはそのため。

9.Delilah(Mercury)
おすすめ度:45

同名のFreddieの飼い猫の一匹について語った曲。メンバーの反対を押し切ってFreddieが収録を主張し、無事アルバムに。通して聞くとこの曲がかなり浮いている感じもあるので反対したメンバーの気持ちもわかってしまう。 
??? "I hate Delilah"(インタビューでの発言)

ネコの声が楽器で再現されているのでネコ部の方必聴の一曲。

10.The Hitman(Freddie/May/Deacon)
おすすめ度:55

May作曲らしいハードロック。2人がメインで作った曲をDeaconがアレンジしたと言う経緯。デモ版ではMayがメインで歌ってます。

11.Bijou(Mercury/May)
おすすめ度:70

Mayのギターがヴォーカル代わりの立ち位置の曲。その音色にFreddieの声が楽器のように調和。いわばクライマックスへの序曲。このアルバムは冒頭2曲とこのラスト2曲の繋ぎが個人的聴きどころ。
最小限で構成されたまさに珠玉のような一曲。
アナログではバッサリカットされてしまった。

12. The Show Must Go On (May/Taylor/Deacon)*
おすすめ度:60

このアルバムで一番知名度高いと思う。映画のエンディングでもあるし。私はこの曲が収録されているという理由だけで最初のこのアルバムを聞き始めた。
ただ題名やイントロからして一番重い曲であるのも事実。好きな曲ではあるがこれを最初に勧められるかというと…ということで控えめの60評価。

アルバムのクライマックスを飾るにこれ以上ふさわしい曲はないと思う。終わり良ければ総て良しというわけではないが。
自分はFreddie逝去後に生まれた世代ではあるのだが、リアタイでこのアルバムを耳にした世代の方々はどう思ったのだろうか。

このアルバムで一番ライブで聞くこと機会に恵まれてる曲。(次点は8.)
Mayがデモ音源を録音した時は高すぎるのでファルセット多めだったらしい。それを一発取りで録音するFreddieとライブで原キーのまま歌えるAdamの力量よ。

5.全体のレビュー

ここもお馴染みの20-80スケールで採点

おすすめ度:50
普通、Queenのおすすめはは"Sheer Heart Attack" - "The Game"あたりを上げる人が多い。(国内だとQueenⅡも)その辺りと比べるとどうしても曲の知名度は劣るのは否めない。
リリース時期とかアルバムのハイライトとなる曲も重いので尚更。明るいアルバムがいい!と言う方には前作"The Miracle"をお勧めします。あちらも楽しい曲が粒揃いのいいアルバムです。(Innuendo以上に過小評価されてる感もある)
Queen何から聞こう?という人に対して本作"Innuendo"を最初に上げる人は少数派なのは否めない。個人的には一番好きなアルバムだが、だからといって人に真っ先に勧められるかは別問題。

完成度:75
Queenらしい様々な雰囲気の曲が味わえ、なおかつ一つ一つの平均が高い。"A Night at the Opera"を思わせる路線で、同作が好きな人なら聞いて損はしないと思う。
他のアルバム収録曲のような圧倒的知名度の曲があるわけではないのでおすすめ度はあまり高くないが、個人的にはどれも好きな曲ばかり。
稀代の作曲家達が命を捧げて作り上げたアルバムなんてそうそうあるものではない。白鳥の歌と呼ぶにふさわしい一枚。ぜひ一度聞いて欲しい。

おわりに

音楽完全素人が書いたこんなレビューを読むくらいならこっちを呼んだほうがはるかに建設的です。全アルバムのレビューあるし。

次回は書く気力が残ってたらアルバムレビュー第2弾です。書く気力はたぶんない。



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