踏まないで、、、
重い。
うぅっ、とうなされながら目を覚ますと、
太っちょ猫が足の上で寝ていた。
布団で眠りたいなら空いているスペースで眠ればいいのに、なぜひとの上で寝ているのだ!
やっとウトウトしかけたところだったのに。
寝返りをうつと、迷惑そうに起き上がり
ひとを踏みつけながら移動していく。
なぜ寝ているひとのスネを踏んでいく、、、
なぜ寝ているひとのお腹の上を通っていく、、、
なぜ寝ているひとの顔の上にしっぽを置く、、、
寝場所を変える時に踏みつけないでおくれ。
お腹の上で寝るのは勘弁しておくれ。
いい寝場所がないからって、にゃーにゃー騒いで起こさないでおくれ。
もうっ、と怒りながら身体をおこして見回せば
布団にうもれる太っちょ猫の姿。
、、、。
しょうがないな!もう踏まないでよ?!と言いながら、
猫の邪魔にならないように、と脇にずれて眠る。
明け方のベッド上の攻防は、いつも猫の勝利で終わる。