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ぱんと日用品のお店 わざわざ

にんにちわ。前回に引き続き、マーケティングトレースを行っていきます。今回は『ぱんと日用品のお店 わざわざ』さんです。
数点『わざわざ』さんを取り上げているトレースがあり、同じ部分もあるかと思いますがアフターコロナの視点を取り入れながら新しい視点でみるようにしました。
代表の平田さんの『わざわざ』に関する記事は有名ですが、何度読んでも今後に活きる内容だと思います。時代と共に変化してきた『わざわざ』ですが、今後はどう変わっていくのか注目です…。

-ぱんと日用品のお店わざわざ をマーケティングトレース‐

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会社の概要です。

会社概要‐ぱんと日用品のお店 わざわざ‐
経営理念(大切にしていること)
:ぱんと日用品、心から良いと思うものだけを。
★よいと思うものの4つの基準
 1.長く使えるもの    2.飽きのこないもの
 3.暮らしに寄り添うもの 4.きちんと作られたもの
揃えている商品
:〇ぱん 2種類 食パンとカンパーニュ
 〇日用品/雑貨
 〇わざわざのオリジナルブランド
店舗:長野県東御市御牧原

『わざわざ』の詳細については平田さんのnoteを拝見していただくと、より深く何をしているかが分かるかと思います。

①外部環境分析(PEST分析)

〇政治Politics
・支援給付金10万円/各地域ごとの給付金
〇経済Economy
・消費傾向の回復
・巣ごもり消費の増加
・母の日売り上げ昨年比147%増
〇社会Society
・自身の過ごす時間の見直し →在宅時間の増加
〇技術Techonology
・EC化 →キャッシュレス決済への移行

3月下旬からコロナ渦により、自粛生活が始まり、やっと解除され徐々に緩和されていき、生活が戻ってきたように感じてきました。少しづつ閉ざされていた欲を解放する方向に向いてくることが予想されています。5月の時点で、6月の消費意欲は増加傾向にあり、特に”食品””飲料”に関しては前年度よりも増加していることが分かります。
また、使うお金に対して吟味するタイミングが多いせいなのか、プレゼントやギフトにお金を使う傾向が現れています。特にコロナ渦の母の日(5/10)の当日の売り上げが前年比147%増という数字には驚きを感じました。消費の傾向としては『オンライン上で、ちょっといいものを買おう・送ろう』という考えが生まれているように感じます。
(参照:来月の消費予報※5月新型コロナ影響下(※1)における「giftee」のeギフト販売動向

②競合の定義(5Force分析)

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競合としては自社として『良いもの』を食品/日用品として提供している無印良品やロフトなどを挙げました。また、無印良品は同じように地域ブランドを押し出した商品を展開しています。
 また、地方の小規模ショップのEC化が進み、店舗の売り上げだけではなくインターネット上でも自社の『良いもの』を提供できる仕組み作りを広げています。その背景には、”メルカリ”や”ラクマ”から始まったフリマアプリや”BASE”などといった簡単にインターネット上にショップを開くことができるツールが普及したことが挙げられます。そのようなショップも小規模ながら販売が拡散される可能性があるため、脅威となりえるかもしれません。
 『わざわざ』の強みとしては商品一つ一つの提案の方法にあるかと思います。写真の撮り方や商品の紹介の仕方、パッケージなどから商品の良さを伝えています。HPを拝見すると、商品単体の写真は少ないように思います。無印も同様ですが、衣類であれば着衣してるシーンを、食品ならば家族が囲んでいる食卓を…など使われるシーンを創造させる提案の仕方が多いです。売り手の交渉力として『良いもの』を、何が/どこがなど詳細を直接的に伝える工夫が多く隠されています。

⑤マーケティングミックス(4P)

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”売物”であげているパン2種類は有名な話だが、『良いもの』を追求した結果として販売の種類を絞っている。そのほかの日用品や食品に関しても作り手の想いが伝わる商品の紹介をしており、一度手に取ってみたいと思わせる。最も特徴的なのは”売場”である。売り上げの7割ほどをオンラインストアが占めており、オンラインストアが主流で、店舗では顧客との関係造りを軸にしている。
 上記の4Pがとてもバランスが良いようにも感じた。すべてが相乗効果を生み出しており、別の方向を向いているものがない。全て『良いもの』を伝えるという経営理念(大切にしているもの)に沿った販売方法をしている。

⑥トレース企業の成功要因を整理

・SNS発信を通しての、ストーリーの伝え方
・商品を通して、ターゲットが明確である。
・実店舗<オンライン 販売選択による固定費の削減

・SNS発信を通しての、ストーリーの伝え方
 
写真や言葉一つひとつにこだわりがあり、”もの”を通しての生活を見ることができる提案の仕方をしている。衣食住だけではなく、働くことや子育てなどを通してよい生き方を伝えている。商品紹介の方法では、商品単体での紹介方法はあまりなく、生活の一部としての切り取りで写真を通してアプローチをかけている。

・商品を通して、ターゲットが明確である。
伝えたいストーリーが明確なので、使用してほしいターゲットが明確でもある。(※逆もあるかも…)商品それぞれにターゲットがあり、”ちょっと試してみよう”という気持ちを彷彿とさせる。

・実店舗<オンライン 販売選択による固定費の削減
従業員数は約20名ほど、実店舗が1件(カフェも1件)のため、売り上げの約7割がオンライン(2017年:平田さんのnoteより)。オンラインにより、家賃・接客の人件費などの固定費の削減が見込める。また、コロナ渦を通して実店舗の使用不可になった状態でも、全体の販売利益は増加してると予想ができる。

⑦自分がもしもその企業のCMOだったら?

〇期間限定の移動販売再開

主に中枢都市(神奈川・静岡・京都・広島・福岡)などに移動販売を仕掛けます。駆けつける都市は、商品のターゲットに合っている、少し高級な・良い生活を求めている人たちのもとへ。
 無印良品が楽天やAmazonでの販路を増やしている。ファン創造かつブランドとして強いので販売数が増えるのは目に見えている。実店舗→オンラインでの販売であるため、世界的な認知が高いことから販売拡大ができている。実際海外進出に投資を拡大している。
 『わざわざ』では、一部のコアファン創造により口コミによって広がりをみせていき、現在の経営へと成ってきた。販路も移動販売から店舗型…オンライン重視と時代と共に変わりつつある。コロナ渦により、日用品や雑化販売がオンライン化している中で、このアフターコロナではもう一度”リアル/オフライン”の大切さも見直されている。もう一度、神奈川・静岡といった中枢都市への移動販売を行い、『わざわざ』の認知を拡大する。

「聞いたことない」→「聞いたことあるけど利用したことない」をつくる。:実際に手に取ってもらえる移動販売

以上です!

今回も少し雑ですが、まとめさせていただきました。良ければフィードバックなど頂けたら幸いです。

また、移動販売に関しては先日NewsPicksでも取り上げられており、需要としては拡大しているようです。



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