教室はきれいにして返す
春休み。教師は、1年間使った教室を片付けて新年度の教室に移ります。
その際大切なのは、
4月よりきれいな状態で次の先生に明け渡す
ことです。
私は先輩の先生からもそう教わり、自分自身それが当たり前だと思ってやってきています。
1年間使った教室には様々な汚れが溜まります。次のような掃除を行います。
⑴児童用机椅子の足の埃をとる
⑵机の天板、ロッカーを雑巾掛け
(この2つは修了式の日に、子供達にやらせることが多いです)
⑶床の掃き掃除、ワックスがけ
⑷窓の掃除
⑸本棚、黒板の上などホコリがたまるところの雑巾掛け
⑹ゴミ箱をきれいにする
⑺エアコンのフィルター掃除
⑻掲示板の画鋲を取る
(掲示物を取るのは当然ですが、画鋲の頭が取れて針が掲示板にささったままということがあります。それをラジオペンチで一つずつ抜きます。これを抜かないと子供の怪我の原因にもなります)
さて、4月になり新しい教室に入りました。
若い先生が使っていた教室です。
・教室の隅が埃だらけ
・児童用机の落書きが消されていない
・ゴミ箱が破損。中も汚いまま。
・黒板の消し方が汚い。まだ粉が残っている。
・使いかけのチョークが放置
・ロッカーは埃だらけ。
当然、私が全部きれいにします。
少しイラッとしましたが、きれいにするしかありません。
その先生には、やわらかく「苦言」を呈しておきました。
不思議と、落ち着かないクラス、荒れたクラスは教室が汚くなります。
汚いことを子供を叱っても仕方ありません。
きれいにする方法を「教え」なければいけません。
それでもやらなければ、教師がきれいにすればよいのです。
「割れ窓理論」は有名ですが、環境が悪くなると子供の雰囲気も悪くなります。
いつも「小綺麗」な教室。
それを持続するのが大切です。
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