歌枕巡り【東北旅行②】
東北旅行2日目の模様を振り返ります。
この日は「歌枕」と呼ばれる、和歌に詠まれた場所・地名を巡るのをメインに観光をしました!
1日目はこちらから⇩
沖の石
中野栄駅から多賀城駅へ向かう途中の住宅街の一角にありました。
私の袖は、引き潮の時でさえ海中に隠れて見えない沖の石のように、人は知らないだろうけども、(涙に濡れて)乾く間もない。という恋の詩です。
末の松山
約束したよね、お互いに涙で濡れた着物の袖を絞りながら。末の松山を波が越すことが無いのと同じように、決して心変わりをしないと。というこちらも恋の歌。
沖の石から1分ほど歩いてすぐの所にありました。
多賀城駅に向かう途中の電柱
多賀城跡もできれば見たかったのですが、これは仙石線:多賀城駅ではなく、東北本線:国府多賀城駅が最寄りとなり、かなり遠いので次回行きたいところですね……
塩釜
そのまま松島まで向かおうとしたのですが、本塩釜駅でふと気になって途中下車。製塩地としても知られる塩釜は多くの歌に詠まれています。
塩釜神社という所に参拝しました。
階段がめちゃめちゃ急で上るのが大変だった。にもかかわらず、おじいちゃんがランニングで軽やかに下っていくのとすれ違いました。健康的すぎる。
「塩釜桜」と呼ばれる、1つの花に沢山の花びらがついているのが特徴的な桜が丁度見ごろで嬉しかったです。
松島
本塩釜駅から電車に乗り松島海岸駅で下車。多くの観光客で賑わっていました。自分にとって初めての日本三景訪問だったのでワクワクしていました!
遊覧船のチケットを購入し、迷わず2階席に座れる追加課金まで行いました。ちなみに、進行方向の右側に多くの島があるので、ぜひ右側の席を抑えるのがオススメ。(乗船してから好きな席に座るスタンス)
生憎の曇り空でした。が、この海に浮かんでいる島全て自然の力によって出来たことの壮大さを実感できました。
甲板は風が強く吹いていて寒かったけど、鳥が飛んでいるのを見れて良かったです。
こちらも歌枕として多くの和歌に詠まれています。
今回は行けなかったのですが、「雄島」は歩いて渡れる場所で、
という、百人一首の歌に出てきています。
ちなみに意味としては、あなたに見せたい。血の涙で色が変わってしまった私の着物の袖を。雄島の漁師の袖でさえ、波で濡れに濡れても色は変わらないのに。という恋の歌です。
これも次回行った時には巡りたいところです。
松尾芭蕉の『奥の細道』では、松島の景色に感動しすぎて歌を詠むことができなかったというエピソードが語られています。
確かに、この景色は圧倒される、としみじみ思いましたもの。
ご当地グルメということで、牡蠣カレーパンとずんだパンを食べました。
瑞巌寺
松島めぐりの後は少し歩いて瑞巌寺に行きました。
本堂が国宝・三慧殿も重要文化財ということでとっても厳かな雰囲気がありました。今見返しても、「をかし」ですね。
その後
松島の遊覧船に乗り終わったあたりで土砂降りの大雨に。
その後は仙石線に乗って石巻へ。
石巻駅では、震災遺構を見に行きたかったのですが、大雨で駅から1キロ歩くのは大変だと思い次回にお預け。何もせず。
雨の景色を車窓から眺めながら石巻~小牛田~水沢(岩手)まで乗換を挟みながら北上していました。
水沢は駅周辺でやっているお店がなかなか見つけられなくて、昔ながらの街中華?みたいなところに入ったのですが、地元の人が多くてちょっと緊張した。。
逆に言えば、観光客に媚びることなく地元の人に愛されているお店って言うことですね。だけど、みんな煙草にビールで雑談していて怖かった。
こちとら20歳になってまだ1か月も経っていなかったので。
バスもないし、大雨・寒い中、2キロ先の宿泊場所まで歩くのは命に関わるなと思ったので人生で初めてタクシーを使いました。
車の中暖かかったし、助かったし便利だったし、凄く思い出に残っている。お金を節約することは大切だけど、何よりも命大切に行動すること、自己責任で行動しなくてはならないということを学んだ気がします。
1年前の出来事ですが、今振り返っても、あの状況ならタクシー乗車が最善だったと思っています。
ということで、無事に快活クラブに到着。1足しか持ってきていない靴も水没せずに来ることができて安心しました。
これにて2日目も無事終了。3日目は念願の世界遺産訪問です。
ではまた!
とむ
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