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千葉から鈍行のみで仙台へ【東北旅行①】

2023年4月の新学期が始まった頃。
JR東日本には青春18きっぷとは違う乗り放題切符があります。
それが北海道&東日本パス。連続する7日間、普通車自由席に乗り放題となる切符です。

今回、仙台で行われるライブに当選したため、そのついでに東北をゆったりと旅しようと決意しました。本当は2022年の12月に青春18きっぷを使って東北鈍行旅を行う予定だったが、諸事情で断念。
ということでリベンジにもなるのかな、と。

つい数時間前、2024年の夏も青春18きっぷが売り出されるという嬉しい知らせが発表されました。折角なので思い出の振り返りと、撮ったのにどこにも載せていない写真たちの供養も兼ねて執筆します。

今回は千葉~仙台へ鈍行でひたすら移動したレポートです。


旅の始まり 千葉駅

朝の3:30に起床。大学のリアクションペーパーの課題を急いで書いて提出し、身支度をして千葉駅に向かいました。それはそれは眠かったのを覚えています。大学の課題は早く片付けておくべきですね(笑)

東京方面に向かう総武線快速の始発に乗車。
こんなにも朝の千葉駅は静まり返っているのかと、よく使うのに新鮮な気持ちを味わいました。いつもは日中に使うことが多かったからでしょうか。

そして東京駅で山手線に乗り換え、上野駅へ。
上野駅で宇都宮線へ乗り換え、宇都宮・黒磯で乗り継ぎ、新白河へ。

ここまでは計画通りスムーズに進むことができました。確かあの時はサークルの引継ぎ事項連絡を移動中にしていたことを覚えています。新学期は忙しいですよね。

松尾芭蕉も『奥の細道』で白河を訪問している

事件発生 新白河駅

新白河駅で、電車の遅延が発生しているとのこと。
東北本線は1時間に1本しか来ないというのを下調べで知って綿密に計画を立てていたいただけに、旅程が早くも狂う。あちゃー。
もう「後は野となれ山となれ」精神で持ってきた本を読みつつ待機。

1時間に1本もないのも、私からすると衝撃でした

45分遅れで電車が来て、郡山へ。

この時、人生で初めて2両の電車を見ました。

(写真撮るの下手だ笑笑)

自分は15両とかの長い列車が当たり前で育ったから、自分の当たり前が全部の当たり前ではないということを体感できました。

郡山駅でそのまま乗り換えをして、福島駅に到着。

GReeeeN のドアと手形足形

本来の予定なら11時半前に福島駅に着く予定だったのが、1時間遅れ、12時半に。

餃子と石 福島駅

福島駅での目的は大きく2つ。
①ご当地グルメ「円盤餃子」をいただくこと
②「信夫文知摺(しのぶもじずり)石」を見に行くこと

円盤餃子はきっと行列ができるから早く到着できるように計画を組んだのだがこれはかなり厳しいか……と思いつつ駅前の「餃子の照井」に並ぶ。
②の場所に向かう13:40発のバスに乗りたかったので結構ギリギリかなと思いつつ、13:20に料理を頂くことができました。

お腹空いている時に執筆するもんじゃないな…笑

ハーフ(円盤の半分)を注文しましたが、皮がパリパリで、定食のボリュームも満点。大満足でした!
ギリギリでバスに乗り込み②の石があるお寺に向かうことに。

文知摺観音 普門院
バスに20分ほど乗車。私以外誰も最寄りのバス停では降りなかったし、観光客が通らなそうな細い道もバスで通ったので現地の人の気分に(笑)。

陸奥の 忍ぶもじずり 誰ゆゑに 乱れそめにし 我なら泣くに

河原左大臣

現代語訳すると「東北で有名な摺り衣のように私の心も乱れているのは、あたのせい(あなたに出会ったから)」という恋の歌。『伊勢物語』にも収録されているほか、百人一首としても収録されている。

百人一首も好きだし、高校の時に授業で現代語訳した歌でもあるからこれは観に行くしかない!と思って訪問スポットにしました。
わざわざ石を見るためだけに往復800円もバス代を払うとか、誰かと一緒だと中々できないことだなと思います。

苔が良い味を出している
芭蕉は「早苗とる 手元や昔 しのぶ摺」という句を残している

石は歴史を感じましたね。実際に見れて良かった。
ここに向かうバスの時間を2パターン考えていたので、これで無事に計画通りに戻ってきました。ちゃんと夜までにつきそうなプランに戻れて安心です。リスクヘッジ大切だなと思わされました。

折角ならちょっと遠回りできるプランを立てたので、敢えて山形線に乗車し山形方面へ。

スタイリッシュな外観が特徴的
今度は沢山お金を稼いで米沢牛を食べに行きたい……

移動では田んぼの景色が多く、いつも見ている景色とは違ったので癒されました。山間部を通っている感じも、自分は今旅行に出かけているのだ!という雰囲気を感じることができたので良かったですね。

段々と夜に 山形駅

山形駅に着いたのは18時過ぎ。折角ならその土地にしかないグルメを食べたいと思ってラーメンで確か検索をかけたんだったかな?

大通りから曲がった繁華街の一角にある「山形五十番飯店」という中華屋さん。

丁度満席で外で待っていたら、煙草吸っているおじさんが話しかけてきてビビったのを覚えています。
その時は20歳になってから1か月も経ってない大学生だったので繁華街の雰囲気や煙草の感じも慣れておらず……というのはありますが。
今でも繁華街を一人で歩くのは怖いです(笑)

「彼女待ち?」「いえ、今満席で空くまで待っています」「どこから来たん?」「千葉です」「おー観光か この店は俺が小さい頃からあったん」「そうなんですか」「このもやしラーメンなんて、昔はもっと安かったんだぞ」「へぇ~」みたいな会話を確かしたと思います。

昔から長く続いているお店って凄いなと思いました。
ちゃんと昔にもあったんだということを、現地の方から聞けたのは意外にも良かったのかも。

細切り肉ラーメンを頂きました。
こちらもボリューム満点。4人席に通されたのでちょっと気まずかった……

到着できるか 仙台駅

山形駅を19:30頃に出発し、仙山線で仙台に向かいました。

山を越えて向かったわけなのですが、車窓からは街灯も見えず、駅以外はほぼ真っ暗な景色でした。途中駅もぽつんとある感じでしたし、不安と怖さと闘いながら乗車していました。

なんとか仙台駅に到着することができました。

明るいし人もいっぱいで何故か少しホッとした

しかし、今回の宿は仙石線に乗り換えた中野栄駅だったのでもう少し電車に乗り、22:00無事宿に到着。

ここまで17時間の旅。
長かったけど色々な景色を見れて楽しかった!!

寝る前には郡山駅で買ったクリームボックスを。
疲れた体に甘さが染み渡りました。

美味かったなぁ

これで一日目は終了!二日目は歌枕巡りをメインにレポートします。

ではまた!

とむ

少しでもクスっと笑顔になったり、話のネタになったり、今後の参考になったりしたら嬉しいな~と思いながら書いています。どうぞよろしくおねがいします☺