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【ドラム】セッティングフェチ

ドラムのセッティング、本当に好き嫌いがある。
もはやドラムのセッティングでこのドラマー好きか嫌いかを判断している節もある気がする。
ここでいうセッティングとは音そのものというよりはドラムの各パーツの高度だったり角度だったり数だったり、「みてくれ」に関するものだと先に言っておく。

セッティングはその人の体格や、プレイスタイル(大きい音出したい、高速でタムを回したいとか)に影響し千差万別のものだと思う。同じように見えるセッティングも細部でかなりの違いがあるから奥深い。

僕のドラムセッティングの好き嫌いは最近、パーツの高さや数、角度とかが判断基準ではないことがわかった。
その人のスタイルに最適化されているかどうか・いかに合理的かつ簡略にセットできるかが判断基準になっていると思う。

パーツの位置がきちんと最適化されていると、たとえ多点でも全てのパーツが目をつぶっても叩ける位置に必ずある。だからミスショットが限りなくゼロに聞こえる。
セッティングはドラム演奏における正確さを間違いなく反映していると思う。

凄いドラマーは大概、セッティングが早い。
毎回決まった順番でポンポンとパーツを置いていくといつの間にか終わっていて、高さ調整もなにか自分ルールが存在しているようで全く迷いがない。故に早い。
早いからこそ細かいところまでこだわる人が多い。シンバルスタンドのブームの角度やウイングナット位置の向きが揃え、ティルターもきちんとドラマー側に向いており、三脚の開き具合を統一、またはシンバルの口径に合わせて変えているなんてところまでやられちゃあ、もう僕みたいなのはイチコロだ。もうね叩かなくていいよ貴方のこと絶対好きだから。

随分前に神保彰のワンマンオーケストラを見に行ったことがある。あの方のドラムセット、ウイングナットの位置が全て両手で解体しやすいように交互にセットされていたり見えがかり面はワッシャか何かで調整して横一線に並んでいたりして鳥肌が立った。もうあそこまでいくと神々しさすらである。細部に神は宿る。

全パーツ水平にするとか決まった角度にするとか、高さを揃えてみるとかそういうビジュアル的に美しいセッティングにこだわるのも全然アリだと思う。ショービジネスですから。
でもまずは、演奏するにあたって自身にとって合理的な位置がどこかを考えた結果、今のセッティングになった。みたいなセットが一番美しいんじゃないかなと最近思う。
貴方のこだわりセッティング話、ぜひ喜んでお待ちしています。

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