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【ドラム】私的ドラムメンテナンス解体書(1)

今回はいつもの独り言というよりは実用書的な内容にしようと思う。

巷で色々とドラム専用のメンテナンス用品が販売されているのを見かける。
それらを使えばまずもってメンテナンスはバッチリなのだが、ここでは注意して使いたいもの、こんなものも使っていいの!?、そうやってメンテナンスしていいんだ...的な内容をまとめたい。
今まで僕の機材で壊れたものは無いし、一番古いものでは13年間問題なく使えている。自分は著名なドラムテックなわけでも無いが、この実績は真実だ。自己責任で...にはなってしまうが是非参考になれば幸いです。

目次とか付けちゃおっかな


太鼓編

木胴シェル、金属胴シェルの手垢などのスモーク除去にはこれ一本だ。

https://www.soundhouse.co.jp/products/detail/item/226930/

超絶ドラムテクを武器に世界と戦う若手ドラマー、ルーク・ホランドのドラムテックであるマット・ホーン氏がオススメしていた霧吹き状のクリーナーだ。

強い洗浄力はないので長年放置したしつこい汚れには別でピカールみたいなクリーナーがオススメだが、これは各種軽い汚れ除去はもちろんのこと、UVカット成分配合で木胴の日焼けを防いでくれたり、静電気防止成分でシェルにヘッドをセッティングする際などの埃混入を軽減してくれたりと結構付加価値が高い。
今まではマイクロファイバークロスによる乾拭きで済ませていたが、これを導入してから明らかに艶が出ている。

プロのドラムテック御用達で実績も十分のアイテムだ。
1本持っておいて損はない。

ちなみにこれでシンバルスタンドの汚れ除去もできる。メンテナンス初心者はとりあえずはとりあえずこれ買っておけばいいでしょう。

使い方は簡単。クロスにこれをスプレーして湿らせて、あとは拭くだけ...なんかテレフォンショッピングみたいになってきたぞ。

次にチューニングボルトのメンテナンスはこちら。

https://www.soundhouse.co.jp/products/detail/item/177608/

チューニングボルトのメンテナンス、してないでしょう?(してたらスマンです)

チューニングボルトのグリスはよく必要派・不要派で度々討論されているが、僕は絶対必要派だ。

グリス=摺動性を上げるもので間違いない。
ネジ山・谷の間にグリスが一層膜を形成し平滑にするのが目的なので、不要派はグリスをさすとボルトが緩みやすくなるという意見だ。

それだけ論ずればまあ正しい意見だ。だが、グリスは動きを滑らかにする以外に大切な役割がある。
グリスがなければ金属同士が直接ぶつかり合い、使用するにつれ摩耗してくるのだ。摩耗が進むと最終的にネジの山谷が削れフラットになりネジ固定が効かなくなる。いわゆるねじがバカになるというやつだ。

グリスは本来可動部分にさすもので、チューニングボルトは動かぬでしょという意見もありそうだ。
何をおっしゃる、チューニングボルトは演奏している間は常に可動するのだ。
ドラムヘッドの張力は、金属製のフープと呼ばれる部品をチューニングボルトで上から抑えつける構造だ。それを硬い木の棍棒で叩きつけるとどうなるか。上から抑えつけているフープよりさらに上から抑えつけるパワーが加わるとフープは一瞬ヘッド側に沈み込むので、その間チューニングボルトの抑制力はフリーになる。さらにシェルの左右振動によってボルトは抵抗の低い緩み方向に動こうとするのだ。

緩みがどうしても気になる方はこんなアイテムがあるので使用されたし。TAMAのが一番緩まずオススメだ。
ちなみに木の棍棒でフルショットで殴りつける箇所は右利きのクロスハンド奏法のドラマーであれば7時の方向だろう。そこの1、2箇所のボルトだけこれで止めておけば割と十分だ。ショットする力が強すぎてフープ全周が沈み込むほどのハードヒッターの自覚があるならば全ボルトを止めるのも良いだろう。

https://www.soundhouse.co.jp/products/detail/item/251162/

結局のところチューニングボルトにグリス塗る最大の意味はボルト及びボルトラグの可動摩擦による摩耗防止だ。楽器を長持ちさせたくば今すぐ塗ってほしい。

シンバル編

ハードウェア編

...執筆中に感じたがこれ結構な分量になりそうな。やっぱり別の記事にわけていい?笑
次回、シンバル編お届けします。

目次作った意味無ーい!

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