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視野を広げて、なんて一言で終わらせたくない。

こんにちは。

さて、今回は「数日前にnoteに書いた内容をいきなり突きつけられることになるとは…」なお話です。

前回の記事でも書いた通り7月1日は大阪コンサートブラスさんの定期演奏会のリハだったのですが、早くも2回目のリハが本日ということで昨日はみっちりその練習に時間を使ってきました。

今回出演させていただく演奏会ではバリトンという楽器を担当します。

散々このnoteで「ユーフォニアムがうんたらかんたら~」と書いてきたわけですが、実はこのバリトンという楽器でも稀に出番があるのです(稀に、というのは一般的な話ではなく現時点での私はというお話です)。

吹奏楽でも使用されることがあるのですが、吹き口がユーフォニアムと同じ、音の変え方も同じの同属楽器なので、基本的にユーフォニアム奏者がバリトンを吹くことが多いです。私も例にもれず。
前回話題に上がりました「英国式ブラスバンド」には、バリトンは欠かせない楽器です。

私も今まで英国式ブラスバンド、吹奏楽、アンサンブル(少人数の合奏形態)と機会は少ないながらもバリトンを吹いてきたわけですが、それでもやっぱりユーフォと比べると圧倒的にバリトン経験値が足りません。場数が違うのです。

中学の吹奏楽部でユーフォをはじめ、高校3年で初めてやっと英国式ブラスバンドというものに本格的に興味を持ち始めたくらいですから至極当然のことなのですが…。

今回オファーをいただいてから、初回リハまでにもっとバリトンと仲良くなるぞ!ってな感じでそれなりに時間を費やしてきたんですが、実際合奏の中で吹いてみるとまた全然感触が違って。
個人練習をしているときはどうしてもバリトン特有のクセとか音色にフォーカスしがちだったんですが(もちろん不慣れなことも多い現段階ではこの作業もめちゃくちゃ大事)、リハ初日を終えて特大ブーメランが返ってきました。

以下は先日投稿した記事からの引用です。

知らずしらずのうちに、あくまで自分の中の「美しい音」を優先しすぎるがあまり周りへのアンテナが立たず音がはみ出てしまったり…なんてことも多々ありまして。

それが場数を踏むほどに、少しずつ聴こえる音の数が増えていくのです。まさに「増えていく」感覚。
(中略)
「こんな音が出したい」のベクトルがバンドに向いてきた感じがします。
個としてこんな音が出したいというよりも、このバンドでこの曲を演るからこそ、自分はこんな演奏をしたいというイメージを抱くようになってきたといいますか…。

詳しくはこちらを。

リハーサルのわずか1日前…こんなことを書いていた私ですが、バリトンを持ってバンドに入って音を鳴らしてすぐに「これはいかん!バンドの中での私…個ではなくバンドにアンテナを立てて…」と再確認させられたといいますか…。

ユーフォからバリトンに楽器を持ち変えることで生まれるギャップばかりに目がいきがちだったものの、英国式ブラスバンドという土俵に私は立っているんだという自覚が一気に芽生えた瞬間でした。
頭では理解していても耳で、肌でそのサウンドを浴びて初めて実感するものってあるものです。気付いたら視野が狭まってしまいそうな危うさと常に戦っているような。

以前ユーフォニアムの役割を役者に例えたことがありました。
今回は普段メインで吹いている楽器から持ち替えることに関して「いつも好青年役をよく任される役者さんが悪役を演じてる」くらいの感覚だったんですが(これでもなかなかのギャップ)、リハを経て「よくドラマで好青年役演じてる役者さんが舞台で悪役やる」くらいのギャップに切り替わったと言ってもいいかもしれません。

普段とは毛色の異なる役柄を演じる上に、ドラマと舞台じゃ同じ演じると言っても声の出し方とか仕草とか諸々話が変わってくるぞ…みたいな。役者さんのこと分かりませんけども。

楽器を持ち替えることよりも「英国式ブラスバンド」という空間からくる普段との違いが想像以上に大きかったという話です。


あと、バンドの中に入って初めて体感するっていうところだと物理的な問題もあるかと思います。

事前に曲の音源を聴いたりしていったとしても、それはあくまで音源になったひとかたまりとして聴いたのであって。
実際に合奏の場に入ると、目の前にこの楽器がいて、隣は…後ろは…みたいに音の聴こえてくる範囲が一気に立体的になるんです。当たり前ですけど。

それが例えば私の場合吹奏楽であれば、このパートはこの方向から聴こえてきて、このくらいの音量バランスで、このくらいの時差があって~みたいなところも事細かにイメージできます。
長年吹奏楽に慣れ親しんできたというのもあるし、一つの楽団に一定期間在籍して耳が馴染んできたという意味でもアンテナを立てやすい。

さて、今の自分にとってそうはいかない現場でどれだけのパフォーマンスができるか…今一度鞭を入れるときですね。

今日の2回目のリハではもっとたくさんの情報をキャッチしてみせます。
そして「英国式ブラスバンドの中にいる自分」をもっと立体的に掴めるようになりたいと思います。

本番は7/23です、皆さまぜひお越しください…!

(チケットはチラシのQRコードまたは私個人SNSのDMでも受け付けておりますので、お気軽にご連絡ください。noteから私のSNS飛べます!)


ということで宣伝が挟まりましたが、今回は数日前の自分のnoteが特大ブーメランだったお話でした。
やっぱりアウトプット大事。めちゃくちゃ面白がってやってます。

本日も最後までお読みくださりありがとうございました。

それではまた。


【告知】
7/7(日)20:30配信開始
フィルハーモニック・ウインズ 大阪(オオサカン)たなばた配信イベント
YouTube配信リンク↓

7/23(火)19:00開演
大阪コンサートブラス 第26回定期演奏会
2ndバリトンでエキストラ出演
※私個人のSNS(noteから飛べます)のDM等でもチケットご予約いただけます。

8/24(土)14:00開演
オオサカン昼下がりの音楽会シリーズ アンサンブルコンサート『ローブラスアンサンブル〜てんこ盛りローブラス〜』
※私個人のSNS(noteから飛べます)のDM等でもチケットご予約いただけます。


7/23、8/24両日ともチケット発売中です!
チラシのQRコードはもちろん、私個人の各SNSでもチケット申し込み受け付けておりますので、お気軽にDMいただければと思います!ご連絡お待ちしております。

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