耳から情報をキャッチする。
こんばんは。
先日えばたんちというユーフォニアム奏者の先輩お二人のYouTubeチャンネルの配信に出演させていただきました。
ご覧くださった皆様、ありがとうございました!
アーカイブもございます。
アーカイブは7/3の23:59まで残ってますのでぜひご覧ください!
※待機画面があるので11分くらいまで飛ばしていただくと本編が始まります。
今日はその配信内でのお話から、人と演奏する上で絶対に必要になってくる「周りの音を聴く」ということを深掘りしていきたいと思います。
こちらの配信(38:00くらいから)で「吹奏楽で演奏する上で気をつけていることは?」というトピックが上がりました。
それに対する私の返答を要約しますと、
「周りの音を聴き情報をキャッチして、それに自分の音を馴染ませていくこと」
といった内容です。
吹奏楽に限らず人と音楽をやる上でごくごく当たり前のことのように思えますが、これはまだまだ未熟な私が1年ほど同じ団で継続的に演奏できる機会をいただけているからこそ身に沁みて実感できたことだと思っています。
さて、そもそも情報をキャッチするってなんなんでしょう。
配信内でも少し触れていますが、いくつか具体的に挙げるとすると、
・音の長さ
・音の形
・音量
・ピッチ(音の高さ)含む響きの作り方
などが挙げられますでしょうか…。他にもたくさんありますが。
これらのほとんどは(特にクラシックの場合は)楽譜に記されています。
じゃあそれ通りに演奏すればいいじゃないか!と言いますとそうはいかないのが難しいところで…。
例えば音の長さ。
長さっていうと四分音符とか八分音符とか、そういうあれです。
楽譜を読めない方でも記憶の片隅くらいにはありませんでしょうか、音楽の授業でやったあれ…。
例えば曲の中で四分音符が出てきたとして、曲のテンポが決められていればそれって絶対的な長さがあるんじゃないの?と片付けたくなるところですが、なんとそう簡単には済まない話なのです。
その曲がどんなジャンルの音楽なのか、自分がこの旋律を吹いているとき他の楽器はどんな動きをしているのか※等…。
(※曲には主となるメロディー以外にもベースライン、リズム打ち、ハーモニーなど様々な要素がありますので。)
あらゆる情報を踏まえて、さて自分はこの四分音符をどんなニュアンスで吹きましょうかということを一つひとつ決定して自分の演奏に反映させていくのです。
それを決定するためには知識や経験が必要で、
先ほど挙げた他の項目に関しても同じことが言えます。
そういったことをすり合わせていくのがリハーサルの本旨と言えるのではないでしょうか。
私もまだまだ未熟ですし、演奏面の視野の狭さも否めないところですので大きなことは言えませんが、そんな今の自分から見ても数年前の私はまさに猪突猛進でした…。
もちろんリハーサルまでに渡された楽譜をみっちりと読んでいって懸命に演奏していたわけですが、「懸命に」の方向性が自分が音を出すことに集中しすぎていて、それはそれは…。
この頃の集団で音を出すときの私は、
・濁りのない美しい音を出す
・ピッチを合わせる
ここばかりにフォーカスしていたように思います。私の中での「周りの音を聴く」ということの最優先事項がこれだったのではないかという話です。
実際これらもとても大切なことですし、最初に言った音の長さも音量も、当時はもちろん気をつけていたつもりでいました。
でも知らずしらずのうちに、あくまで自分の中の「美しい音」を優先しすぎるがあまり周りへのアンテナが立たず音がはみ出てしまったり…なんてことも多々ありまして。
それが場数を踏むほどに、少しずつ聴こえる音の数が増えていくのです。まさに「増えていく」感覚。
お仕事として演奏の機会をいただくようになったこの2年間ほど、音楽のとっても面白い部分を体感させていただいています。
「こんな音が出したい」のベクトルがバンドに向いてきた感じがします。
個としてこんな音が出したいというよりも、このバンドでこの曲を演るからこそ、自分はこんな演奏をしたいというイメージを抱くようになってきたといいますか…。
過去を振り返るにはまだ早すぎる気もしますが、もちろん当時もそのときなりに十分に神経を使って周りの音を聴いていたわけですから、ここはあえてこのようなことを書き記しておくことで「今の自分もなかなかに視野が狭いんではないですか」という戒めにもなるのでいいんじゃないでしょうか。
さて、今回の配信では短い曲を2曲ほど演奏しまして、そのためのリハーサルを前日に約2時間ほど取らせていただいたのですが、「これこそがリハーサルだよな…!」という濃い時間を過ごすことができたので今回このような記事を書こうと思ったのです…。
リハの時間のほとんどを費やしたのがEaglehawkという3分にも満たない曲でした。
配信でも若干触れましたが、この曲言葉を選ばずにいうと「譜面だけ見ると簡単そう」なんです。
全然簡単じゃないですけど!一見ね、音符で真っ黒なんてこともなければ複雑なリズムを持っているわけでもない、そんな曲です。
その楽譜を見て、これは多分音合わせたらマズいやつだなと察せるくらいの勘は持ち合わせてますが、実際一緒に音を出してみるとやっぱりまあ大変…。
分かりやすくタイミングがずれるだとかそういうことじゃなく、同じ方向を向くためには緻密な打ち合わせが必要とされる曲。
だからこそ各々がアイデアを持ち寄って、その上でここをもっと寄せていけるだとか、この部分はさらに意思疎通を取る必要があるだとか、その互いのアイデアを汲み取って音を重ねる喜びを味わい続けたリハでした。
これは私の変化云々の前に先輩お二人が演奏でリードしてくださった結果湧いてきた感情でして…。
リハでは私の音や音楽の方向性を汲み取って吹いていて気持ちいいようにと寄り添ってくださったので、まずは安心してやりたいことをできる自由度を持たせていただきましたし、その上ではっきりとアイデアの数々が音で提案されるのを感じて、言葉もしっかりじっくり交わすことができて…という充実感。
さらには、マイクチェックでは「友澤さんの音を少しでもよく聴こえさせたいから」と時間を使ってくださって…。
そんな経験をさせていただいたからこそ、私も共演した方に「絶対にまた一緒に演りたい!」と思ってもらえるパフォーマンスをできるようになりたいなとしみじみ…。
そのためには「耳から情報を拾う」力をもっと養っていかねばと!頑張ります。
今日もまた取り留めのない文章にお付き合いくださりありがとうございました。
最後に少し。
今回の配信は、皆様のご支援の下行われております。よろしければ以下のリンクからご支援のほどよろしくお願いいたします。
【告知】
7/7(日)20:30配信開始
フィルハーモニック・ウインズ 大阪(オオサカン)たなばた配信イベント
YouTube配信リンク↓
7/23(火)19:00開演
大阪コンサートブラス 第26回定期演奏会
2ndバリトンでエキストラ出演
※私個人のSNS(noteから飛べます)のDM等でもチケットご予約いただけます。
8/24(土)14:00開演
オオサカン昼下がりの音楽会シリーズ アンサンブルコンサート『ローブラスアンサンブル〜てんこ盛りローブラス〜』
※私個人のSNS(noteから飛べます)のDM等でもチケットご予約いただけます。
↑私が出演するのは下の8/24の方です。が、私の大好きなオオサカンサクソフォンカルテットも絶対最高なのでぜひ!
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