身体のコンディションは整えて、追い込むところは追い込んで。
昨日からリハーサルが始まっています。
その本番がこちら。
私の所属する楽団、フィルハーモニック・ウインズ 大阪の定期演奏会です。
この楽団の定期演奏会のリハーサルは通常本番前3日間で行われます。
私も入団して1年以上経って、徐々にこのサイクルに慣れつつありますがまだまだ課題だらけです。
今日はその課題のうちのひとつ、一日の時間の使い方について書こうかと思います。
リハ期間中は時間がタイトで、外に出ている時間がどうしても長くなってきます。ざっくり書き出してみると…
移動に片道2時間、リハ前にウォーミングアップなど諸々の準備や万一の電車の遅延にも備えて1時間半〜2時間前には現場に到着、リハ自体の時間が6時間、終わってからの復習や奏者同士の打ち合わせなどで1時間ほど…
みたいな感じです。
※あくまでこの楽団ではの話です。
ここからが問題です。
リハ会場にいる間以外の時間で、私がリハ期間中に死守したい時間がリハの録音を確認する時間と睡眠時間、この二点です。
これが本当にシビアな問題で「朝起きる時間も早いし疲れたから寝たいんです」とかそんな単純な話ではなく、特に金管楽器奏者にとっては死活問題でして、睡眠を取って身体を回復させることで音が全然変わるんです。
これはどういうカラクリかといいますと、唇のコンディションによる違いでして…。
金管楽器は唇を振動させて音を鳴らします。
歌手にとっての喉(声帯)が金管楽器奏者にとっての唇だと思っていただくのが分かりやすいかもしれません。
長時間演奏して唇を酷使すると唇が腫れ上がったりするのですが、ここでちゃんと睡眠を取るか否かで唇の腫れが引いたりそもそもの筋肉疲労が回復したりします。
唇が腫れると振動しづらくなってくるので、音色も分かりやすく変化してしまいます。
こればっかりは根性論ではどうにもならず、これまでの本番でも唇や筋肉に疲労が溜まっているにも関わらず「でも今日の出来悪かったから…!」と言って練習しまくってから帰宅、帰ってからも音源聴いて勉強して…みたいなことをやって案の定翌日は全然音が鳴らなくなってたみたいなこともありました。そのへんの失敗は一通り学生時代に済ませています…。
先ほど話に出したように、翌日のリハに向けて録音を聴いて細かな調整を行う時間も必要なのですが、この録音もなんせリハの時間分だけあるので移動の時間を使ったりと上手くやりくりしないと今度は帰ってからの睡眠時間が犠牲になってしまうし…と。
(寝た方が楽器関係なくいいパフォーマンスができるに決まってるし「楽器を吹かないなら」なんて仮定は成り立たないのは承知の上で)楽器を吹かないなら多少の無理も数日間くらいなら…とは思いますし、実際学生の頃なんかは何度徹夜に救われたことかと思い出されます…。
でもやっぱりゼミに備えて徹夜した次の日の練習は身体が使いものにならなかったですし、つくづく楽器ってフィジカルだなあと。
それが本番前なんてことであればなおのこと、自分の身体は慎重に扱わねばと思います。
もちろん録音を聴いたり個人練習で追い込むことも大事、でもしっかり休息を取ることも大事。
身体の調子を整えつつ演奏を確実にブラッシュアップしていくには、このあたりのバランス感覚を身につけないといけないことを学びました。
私も最近はよく先輩方に質問してみたり調べて実践したりと絶賛試行錯誤中なのですが、楽器吹いてる方はアスリートのように食事や生活リズムにこだわっている方が多い印象です。
普段はこういう食事で本番前はこれ食べるとか、逆に本番前口にしないようにしてる食べ物があるとか。
ルーティンにしてるストレッチがあったり身体のケアに欠かせないアイテムがあったり。
それこそ睡眠時間も、何時間は死守する!ってはっきりと決めてる方も。
中には全然こだわりありませんみたいな方もいらっしゃってちょっとカッコいいな〜とか思っちゃうんですが、現に問題に直面してて改善の余地があるならそこは直していくべきだと思うので、変に抗わずに落とし所を探していきたいと思います。
今日は少し短いですが終わります。
こんなことを言いながらとんでもない時間に投稿してますが、ちゃんとひと眠りした後です。
もう少し身体を休めてから、また今日のリハーサルも頑張りたいと思います。
最後までお読みいただきありがとうございました。
10/20 フィルハーモニック・ウインズ 大阪 定期演奏会のチケットまだございますので、ご興味がありましたら各SNSのDMまでご連絡ください🙇♀️