公明党と創価学会の関係性に関する基礎的な公式の資料をまとめました。
(ここで挙げたもの以外などありましたら私のTwitterへご連絡頂けると助かります。)
追記
・(2022年8月18日)ヘッダー画像とタイトルを変更し、「公明党と創価学会の連絡協議会」に創価学会会則の引用を追加しました。
・(2022年8月26日)冒頭文の一部削除、宗教団体による支援活動への政府答弁の追加、創価学会青年部の「庶民に寄り添い、声を聞く」へのリンク追加、併せて本文の言い回しを若干修正しました
政教分離について
まず基本的な知識として政教分離を確認します。
日本国憲法第20条に規定されている政教分離は国家が宗教団体を規制したり優遇することを禁止するものであり、宗教団体による支援活動は憲法上、問題がありません。
20条後段の「いかなる宗教団体も、国から特権を受け、又は政治上の権力を行使してはならない」とは、統治権を指しており、支援活動は政治上の権力行使ではありません。
公明党と創価学会の関係性
公明党と創価学会青年部の公式HPには、それぞれの団体との関係性について記載があり、国民全体に対し政治家として責任を果たすことを期待していることが述べられています。
創価学会青年部はnote「庶民に寄り添い、声を聞く」にて、池田大作氏は公明政治連盟(公明党の前身)を、創価学会のためではなく、広く国民の幸福を願い、民衆に奉仕していく、慈悲の精神に貫かれた政治団体として結成したと説明しています。
公明党と創価学会の連絡協議会
公明党と創価学会は連絡協議会を不定期で開催しており、マスコミにも公開されており、Youtubeにもアップロードされています。
2009年に行われた際には創価学会側から中央社会協議会議長の原田光治氏が挨拶を述べています。
社会協議会とは、創価学会会則第50条に社会問題や選挙に関する協議を行う機関として中央・方面・都道府県に設置されています。
選挙の推薦と御礼
創価学会が公明党を支援するかどうかについては、公明党から支持依頼があり、創価学会の社会協議会にて検討されています。
御礼について、テレビや党声明で「党員、支持者の皆さま、創価学会員の皆さま」と明確に創価学会への御礼を述べている姿はご覧になられているかと思います。
公明党議員の選ばれ方
Youtubeチャンネルの『選挙ドットコム』において乙武氏が斉藤哲夫衆議院議員(国土交通大臣)や岡本三成衆議院議員(財務副大臣)にどうして議員になろうと思ったのかを聞いています。
斉藤氏へのインタビューでは「公明党の候補者選びはどのような過程で行われているのか」との質問に対し、斉藤氏が自身がどういうきっかけで候補者になったのかを述べています。(9:10頃から)
斉藤氏は東工大の大学院を終了後、清水建設の技術研究所に勤めています。在職中に、アメリカのプリンストン大学プラズマ物理学研究所で留学をしており、その時、視察に来た公明党の塩出啓典氏(参議院議員、科学技術委員会委員長)を案内する機会があったそうです。その後、連絡はなかったそうですが、帰国後ある日突然、連絡がきたそうです。
岡本三成氏はシティバンクに7年、ゴールドマンサックスに15年に勤務され40歳で執行役員になっています。(岡本氏の回答は6:08頃から)
元々公明党の議員や職員から政策を作るうえで、世界経済や金融市場について質問や相談などをされる機会はあったそうですが、自身が議員に挑戦することになるとは思ってもなかったと述べています。
創価学会との関係についての説明
山口代表は宗教と政治の関係については講演や記者会見などでも質問に答える形で述べられております。
N高での特別講義では生徒から「公明党は政教分離原則の観点から問題ではないか」との質問に対し、おおむね冒頭に述べたような内容を答えています。(質問は27:50頃、回答は30:10頃から)
8月2日の記者会見では政治と宗教のかかわり方について記者から質問され、下記のように述べています。(動画では18:22頃から)
少し古いですが2013年のニコニコ生放送では、高木陽介幹事長代理(当時)が政教分離の考え方や支援の流れなどを説明されています。(45:53あたりから)