気をつけ!はスポーツに必要か
スポーツを指導するにあたって「気をつけ」という流れはなぜ必要なのだろうか。
コーチや先生をしているみなさん、始まりと終わりの挨拶の時「きをつけ!」とか「姿勢を正して」「整列」ってワードを無意識に並べてないですか?
この記事ではなぜそれらの言葉を使うのか?
使うならなぜ必要なのかを書いていきます。
理由をわからず使っていると相手を駒のように扱っているのと変わらないのではないでしょうか?
そもそも「気をつけ」とは。
気をつけとは、
(引用:goo辞書)
(引用:ウィキペディア)
Wikipediaを引用することはよくないかもしれないが、あながち書いていることは間違っていないと思うので、イメージ共有のため添付。
気をつけ!は子どもたちの指導に必要か
さて、ここでスポーツ指導を行う上で「気をつけ」は必要なのか。
必要ならばなぜ監督コーチは「気をつけ」を使うのか。
指導者はそれを理解しているか。
そもそも僕個人としては「気をつけ」は必要ない派。
なぜなら、教える立場の監督コーチの役割は、子ども達を従わせて勝利(戦いに勝つ)に導くことではないから。
スポーツにおいて、我々指導者は勝利に導くのは最後のステップだと思うし
勝利が第一の目的にしてはいけないと思う。
まずは、スポーツそのものが楽しいと思える環境を作ることが指導者の最優先事項であるべきではないか。
そう考えると、「気をつけ」を使用する理由は
指導者そのものが「子供たち または 選手に指導者の話を聞かせるため」に使う手段的なものになっているだろう。
つまり、子どもたちの気を引く、注意をむけるのが下手。(これは個人の感想)
コミュニケーションを取り、子どもや選手と信頼関係を気づく努力を怠っていると思う。
指導者が選手、子どもと信頼関係を気づき、コミュニケーションをきちんと取ることができていれば
戦後のような規律を重んじて、駒のように扱うスポーツの環境は少なからず減ると思う。
では「気をつけ」が必要な時はいつか
ただ、「気をつけ」が一概にもダメというわけではない。
では、いつ必要か。
僕は2つの理由で必要だと思う。
1.【人間的な成長のため】
日本という文化で生きていく中で、子供たちや選手の未来を考えることも指導者の役割。
メリハリをつける行動ができるように、指導者はコミュニケーションを取らないとダメですね。
つまり、目上の方という日本の文化で生きていくなら、きちんと上司や先生など立場を理解させて、立ち振る舞いや言葉遣いを理解する機会も必要。
立ち振る舞いや言葉遣いは『気をつけ』までやらなくても、姿勢を正して話す、聞くができるようになるべに。
それは自分が相手にどういう姿勢で話を聞かれたら、嫌な思いをしないのか、どういう言葉遣いなら、聞き入れやすいのかという、本質的なところにあると思う。
つまり、スポーツにおいても姿勢や言葉遣いは人としての成長という観点からは『重要』といえる。
結局は『人』としての在り方を『コーチ』が理解する必要があるのか。
大人だって今からでもやり直せる。
2.【スポーツが上手くなるため】
子どもたちがとてもだらしない姿勢でコーチの話を聞いていたら、大人怒るだろう。
でも、そこにも理由は必要。
姿勢を崩して聞いていることでコーチの話がきちんと理解できないのであれば(他のとこに注意が向くなど)、姿勢をただして、コーチや仲間を見て、学ぶ機会だと理解してもらった方がいい。
当然、コーチの話を聞けないと、せっかくのアドバイスの機会を失うことになる。
スポーツが上達するにはコーチと仲間が必要で、どちらの話の内容は重要なのだと子どもたちに理解する様に、問いかける必要があると思う。
以上の2つが『気をつけ!』をさせる理由。
あ、でも『気をつけ!』とは号令しませんよ?笑
ぼくはあくまでも子どもたちに自分で考えてもらうことが大切なので、話を聞けなかった、聞き逃したという失敗も経験してもらいます。
全ての理由を『統率するため』という視点から外れた時、コーチたちは説明できるのか。
統率されて教育されてきた僕たち世代は、ここを変えることはかなり難しいポイントではないか。
でも人間日々成長できますよね。
だから僕は毎回子どもから学ぶことしかない。
学び続けたい。
おわり。
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