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20代初めてのキャリアアップ転職成功ガイド【業界の構造、動向、仕事の理解編】

こんにちはTomoya no Hondanaです。

市場価値の向上・スキルアップを狙う20代初めてのキャリアアップ転職を成功させるためのステップの3つ目として、

【業界の構造、動向、仕事の理解】について解説していきます。

(20代初めてのキャリアアップ転職成功ガイド全体像)
⭐️【やりたいことの見つけ方編】
①人生の目的を設定する
②仕事の目的、やりたいことを見つける
【企業分析編】
③各業界の構造、動向、仕事の理解☜ココ
④会社選びの軸の設定
⑤志望企業の設定(仮)
【転職書類準備編】
⑥業務の棚卸し
⑦職務経歴書の作成
⑧市場状況の確認(転職エージェント)
【転職開始編】
⑨応募企業の確定
⑩面接対策
⑪内定

※概要については以下の記事をご覧ください


※前ステップ②人生の目的を設定する は以下の記事をご覧ください。


最初のステップで「人生の目的」を決め、自分が人生を通してなりたい姿を言語化し、
次のステップで人生の目的の中でも仕事を通してなりたい姿を「仕事の目的」として設定していく方法を解説してきました。
次のステップはいよいよ転職に向けて自分がどのような仕事をしていきたいのか、どのような企業があるのかについて調べていく段階に入っていきます。
ここからは「企業分析編」として解説していきます。
企業分析編の第1ステップとして、
各業界の構造、動向、仕事の理解という項目で解説します。

このステップの大きな目的は世の中の動き、業界の動向を知りながら、それぞれの業界、企業ではどのような働き方があるのか、どのような仕事が求められているのかの「全体像」を把握することで、自分自身の仕事の選択肢についての解像度を上げていくステップとなります。

このステップではどれだけ幅広く、そして世の中の動向に対して正確な情報をキャッチできるかによって、その後の転職活動の質、転職後のギャップを減らすことに大きく影響していきます。
そして、納得した転職を実現できる人と実現できない人の差になるタイミングだと思うので、絶対に妥協しないようにすべきだと思います。

有名企業だからという理由で転職を繰り返し、履歴書に傷をつけてしまう

ここで1つ、業界の構造や仕事の理解を妥協せずに考えていくことが本当に大切だと学んだ経験についてお話しします。
僕が以前働いていた会社に中途採用で入社した25歳の方についてのお話しです。
その人は新卒で誰もが聞いたことのある大手のハウスメーカーに入社した後、半年で退職、その後東証1部上場の建設会社に転職。しかし1年で退職し、現在の中堅食品メーカーに入社しました。社会人3年で3社を渡り歩いています。

その方がどういった理由でこれほど短期間に転職を繰り返しているのかを聞いたところ、1社目は仕事の辛さ、2社目は人間関係、そして現在の職場でも給料の低さを理由に転職をすでに考えているそうでした。
そして、転職先を見る条件はそれなりに名前が通っている有名企業を選んでいるということでした。

僕自身も大学の頃から名声や給料などを理由に有名な一流企業に入りたいという思いで就職活動をしてきましたし、今も転職を通じて一流企業へステップアップしていくという思いは1つの考え方としてはあります。
しかし、有名企業だからという理由だけで会社を選んでいくリスクというものを知りました。
一流企業に就職しているという肩書きだけでは仕事は続けれないのです。
仕事内容が辛い、人間関係が合わないなど企業名以外で必ず理解しておかないといけないポイントがあるのです。
そして、「明確な目的のない転職」はキャリアに傷をつけます。

実際に、この方は転職の度に企業規模も小さくなり、給料も落ちているとのことでした。
仕事を楽しいと感じたことがないし、とりあえず有名企業にいけばキラキラしててカッコいいと思っていると言います。でも、明らかに最初の転職よりは書類も面接も通過しなくなってきて悩んでいると合わせておっしゃりました。

ではなぜ、このような短期間に明確な目的のない転職を繰り返し年収までも下げていってしまうのか、、
それは「人生の目的設定」→「仕事の目的設定」→「各業界の構造、動向、仕事の理解」のステップを飛ばして転職活動に挑んでしまっているからだと思います。

自分自身が人生を通してどういう姿になりたいのか(人生の目的)、そのために仕事で何を成し遂げたいのか(仕事の目的)、具体的にどのような仕事をすれば仕事の目的達成に繋がるのか(仕事の理解)を言語化できていないからこそ、
今やっている仕事に目的が持てず「楽しい」とも思えないし、仕事内容についてしっかり理解しないまま入社してしまっため、今の仕事に違和感を持ってしまうのです。

だからこそ、転職前に妥協せずに業界の構造、仕組み、仕事の理解について情報を得る動きが本当に大切だと思います。「妥協しない」ここがポイントです。
キャリアに2度と癒えない傷がついてしまうと考えれば必要性は考えていただけるのではないでしょうか。

これらの現ステップの重要性を前提にして
①【業界の構造・仕組みの理解】
②【業界の動向の理解】
③【仕事内容の理解】
を分けて、それぞれのカテゴリーごとに僕自身のステップアップ転職の経験を例に上げながら、参考にした書籍やポイントを踏まえて解説できたらと思います。

①【業界の構造・仕組みの理解】

業界の構造・仕組みの理解という言い方にしていますが、ステップアップ転職という話においては、各業界がどのような商品・サービスに関わっており、どのような仕組みで利益を上げているのかというビジネスの全体像を把握することを目的としたお話しとしてお伝えできればと思います。

例えば僕自身が転職したIT業界を例に挙げると、IT業界と一言で言ってもそれはそれはとてつもないほど大きな枠組みで捉えられており、IT業界とは何ですか?と聞かれても全く答えることができない状態でした。
そもそもこの時点で面接に挑んでも面接を通過できないです。

しかし、少し行動すれば業界について知る方法はたくさんあります。その1つが「本」ではないでしょうか。

まず大切なのは「全体像」を知ることです。
全体像を知り、業界の構造や仕組みを理解し、決めた「仕事の目的」を意識しながら、
その上で気になった業界に対して深掘りしていく方法をオススメします。

それらを踏まえて、全業界の全体像を知るには、『会社四季報 業界地図』が1番効率良く学ぶのに役立ちました。
各業界の解説、各業界を代表する企業の位置付け(業界順位や強い製品、提携関係など)が幅広く知れます。

その中でより詳しく知りたいと思った場合は
その業界だけについてまとめられている書籍を読み、より利益を得る仕組みなどについて理解をしていきます。

僕自身が設定した「仕事の目的」においては、特定の製品やサービスで何かを成し遂げるという思いではなく、どちらかと言うと職種(営業など)を重要視していたので業界という面では、ここ数年は発展の可能性があるIT業界や半導体業界について学びたいと思い、それらの業界について記載されている本を読んで、理解度を深めていきました。

1つの例ではありますが、『世界一わかりやすいIT業界のしくみと流れ』は僕がIT業界の全体像を知る時に役立った本の1つです。
IT業界の企業、それぞれの企業の取引先がどこの業界にあたるのか(ITシステムなどは全業界が顧客となる可能性があるなど)、販売しているサービスの違いや種類が非常にわかりやすく解説されています。

これらの学びでIT業界の事業にはシステムインテグレータやPM、運用、ネットワークなどに分かれそれぞれに企業やサービスが存在することなど深掘りして知ることができました。

このように、業界の構造や全体像を知ることにより、どのような仕事があるのかについて考えていく今後のステップに向けて、より理解度が高い状態で臨めるようになります。

この段階で1つ付け加えておくとすると、必ずメモをとっておくことです。
携帯のメモアプリなどより簡単に保存できる端末を片手にして、自分自身で得た情報を必ず自分の言葉で見返せる状態にすることで、忘れず、効率的に振り返ることが可能なので、本とメモはセットで活用することを心からオススメします!

②【業界の動向の理解】

2つ目の重要なステップが業界の動向について情報を得ることです。
なぜ、このステップが大切なのか、それは自分自身の将来の市場価値に影響する部分だからです。

今回の大テーマである『20代のステップアップ転職』において、「市場価値の向上を目指したキャリアアップ」は欠かせません。

市場においてあなたに需要があり必要とされる人材であるからこそ、自分自身が選択権を持ってキャリアを進めていくことができます。
将来必要とされない、つまり衰退していくと予想される業界や企業についての情報を得なければ、自分自身が選択権を持ったキャリアにはつながらないと思います。

僕自身は業界の動向について友人と話していた時に、少し怖い情報に触れました。
それは世界を代表し、日本の誇りであるあの
トヨタが危ないのではないかというような話です。そんなことがあるのかと思っていましたが、自動車業界の現状について聞いていくうちに少し納得した部分がありました。

自動車業界はガソリン車から電気自動車(EV)に変わっていく流れが進んでいます。EUが2035年にはガソリン車が廃止されるなどもうこれは確実とも言える動きのようなのです。その中でアメリカのテスラや中国のBYDのような企業が圧倒的スピードで世界のEVシェアを広げています。

そしてトヨタも今年ようやく本腰を入れるような発表がされていますが、ガソリン車から電気自動車というこれまで作り上げてきたガソリン車とノウハウが異なる製品を作っていく動きにおいて、今のような地位を今後も築くことができるのか?そして、積み上げられてきたガソリン車の製造に関わってきた大量の関連企業はどうなるのか?
もし自分がそのようなガソリン車に関わる企業に入社して将来必要とされるような人材になれるのか、そもそも仕事がなくなって生活すらも分からなってしまうのではないかという風に思ってしまう部分もありました。

1つの予測ではありますが、そのような観点で考えると、市場の動向をしっかりと調べ、予測し、将来の世の中で価値がある人材と思われる業界に乗り込むことについて考えてみる重要性について少しでも伝われば幸いです。

③【仕事内容の理解】⭐️重要

今回の記事で最も重要視しなければいけないと考える項目がこの「仕事内容の理解」です。

当たり前だと思われるかも知れませんし、僕も思っていましたが、重要なのはその理解度です。
転職をして思いますが、この仕事内容の理解度を転職活動中にどれだけ高めることができるかで、内定の確率と転職後のギャップ、転職後の成果にまで影響していくと考えています。

このステップではやりたい仕事を具体的に決めるのではなく、気になる業界ごとにどのような仕事があるのかを知っておくことを目的としています。

例えば、営業であれば法人営業なのか個人営業なのか、それぞれの違い、業界ごとの営業する商品やサービスの特徴、営業手法の特徴など、今後企業を見ていく中で人に説明でき、なぜ興味があるのかくらいを言語化できるレベルにはもっていきたいところです。

しかし、そのような仕事内容を理解せず、いざ転職してみると、
企業相手への営業で裁量権と共にスキルを高めたいと思っていたが、相手は経営者ではなく担当者レベル。
動かせる金額も多くなければ、そもそも営業先がグループ会社で外販比率が低く、今後の転職でも価値があると思われるような経験とみなしてもらえない仕事についてしまうというようなミスマッチも生じる可能性があります。

そこで、【仕事内容を理解する】このステップで、
下請けで大元から発注された仕事をやらされるだけの業務もあること、親会社目線の位置付けによって子会社の扱いも変わり仕事も変わること、外販比率が低い仕事はスキルが身につかない可能性があること、何千店舗もあるような大手の小売企業などは入社しても、店長として、接客やマネジメント業務だけでキャリアが終わる可能性があることなど、業界の実情として知っておくべき情報がたくさんあります。
僕自身も調べなかったら明らかに入社後にギャップが起きるような、知っておいて良かったと思える仕事内容についての情報はたくさんありました。

僕は仕事内容の実情に関する理解を深める時に書籍などと一緒に、youtubeで就活を中心とした情報を発信されている『Utsuさん』の動画を視聴していました。非常に知っておいて損はない情報を得ることができるのでオススメです。


今回は【業界の構造、動向、仕事の理解】についてのステップについて解説していきました。
正直、このステップに関しては気になる業界や仕事は「仕事の目的」によって人それぞれだと思うので、僕とも全く違う選択になるかとは思いますが、情報を得る必要性については
分かってもらえていれば嬉しいです。

これらの得た情報やこれまでのステップを踏まえて、次回はより具体的に「転職の軸」を決めていく段階に入っていければと思います。

ここまで読んでいただきありがとうございます。

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