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こころの強さだとか弱さだとかの話。レジリエンスという概念を交えて。

鋼のメンタル」「メンタルトレーニング」「こころを強く持て」

こんな言葉を聞く機会が増えました。S N Sでもそういった言葉が用いられているのをよくみますね。「メンタルが強い人がやっている10の習慣」みたいなのとか、胡散臭さ満載ですがいかにもバズりそうじゃないですか?笑


こんな言葉が流行ってしまうのはとても不本意なのですが、それだけ現代社会はストレスフルで、強くないと生きていけない厳しい世の中だという事なのでしょう。


団塊の世代ほどスポ根漫画が流行らなくなった現代でも、どうやれば強くなれるのかは依然注目の的で、以前世界一受けたい授業に出演させていただいた際にも、「心が強いとか弱いとかどうやって決まるものなんですか」と質問を受けました。

その際は「どれだけ強くても正面からストレスとぶつかり続けるとどこかで折れてしまう、受け流す形で、弱くても生きていける方法を身につけていくことが大切では」とお答えさせていただき多くの反響がありました。

Twitterでも、患者さんとの話の中でも、「私はメンタルが弱くって」などとおっしゃられる方が非常に多いのですが、そういった時は私の考える「メンタルの強さ」とみなさんの考える「メンタルの強さ」のズレを埋めるところからいつも始めます。ここでは少しそういった話をできればと思っています。

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