分かりやすいプレゼンで分かった気になるな!

こんにちは。ともやです。
最近、本の内容を記事にまとめて書いたりしているのですが、そこでの葛藤について書いていこうと思います。

先日、チーズはどこへ消えた?という本を題材にあれ?今自分、原始人になってる?という記事を投稿しました。

取り上げた本は、短い物語になっていて、単純なストーリーながら、
人々は何故挑戦に恐怖を抱くのか、その結果行動にどんな影響を与えるのか
という人間心理の核を突くような内容となっています。

そのストーリーに詰められた言葉の一句一句が何かとても大事な学びが詰められたものじゃなきかと思わされる内容でした。
主人公の話す言葉だけではなく、何気ない仕草、抱いた感情の吐露、背景描写…
その全てに意味があるように感じられます。

よくYouTubeや学び共有記事にある、本の内容紹介と学び共有では、簡潔に要点を伝えることに重点を置いていると思います。
そしてそれは、会社でも求められることでしょう。

しかし、一個人としてその動画や記事から学ぶ時、要点のみを自分の中に取り込んで満足していいものでしょうか?

僕は大学の修士を卒業したのですが、
その際に2年とか3年取り組んだ研究について10分や20分で説明することが求められます。

そこで教授がよく言っていたのは、
大事なのは完璧に正確な情報を伝えることではなく、聞いた人をなんとなく分かった気にさせることだ。
というアドバイスでした。

教授は企業に勤めてから大学に来たので、
このアドバイスも会社に入ってからのことを思ってのものでしょう。
上司に自分の意見を通す時や、事業を提案する時は、いかに自分の意見を分かりやすく、魅力的に伝えるかが肝だと思います。
(根回しとかの方が大事かも知れませんが…)

しかし、アドバイスにもあるようにこういったプレゼンは聞いても分かった気になるだけです。
本当に大事なことは、人にはパッと一言で伝えるのは難しいものだと僕は考えています。

研究発表ではその後に質疑応答や懇親会があるため、気になったことは細かく確認することができますが、YouTubeや記事ではそれは難しいです。

僕は本を紹介する時は、こういった分かりにくい細かいところまでお伝えできたらいいなと考えながら書いています。
しかし、それは往々にして分かりにくく、そして長いです笑。

なので、書きながら
これ、大丈夫かな?笑
と心配になります。

もう一つの問題点として、そういう伝え方にすると、本の内容をほぼそのまま載せることになるというものです笑
これは著作権的にも不安ですし、書いている僕自身も写経のような作業になるので辛い時間となってしまいます。

そうなってしまうと、
なるだけ大事なとこだけ書こう…
あれ?これ俺のやりたいことと違うくね?
となり、堂々巡りになります。

この葛藤はこれから先もずっと続いていくものだと思います。
解決策としては、記事を読む人は一度紹介する本を読んだことがある前提で書くというものです。
そうしたら、細かい描写を飛ばして、
この部分を読んで僕はこう思いました。
と書けます。

でもそれは現実的ではないので、結局は
他の人よりはちょっぴり長くて分かりにくいけど、学びのチャンスは多い記事
を書いていくことになると思います。

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