ひとよ...

つい先日『ひとよ』という映画を観に行ったので感想を書こうかなと思います。
(人によってはネタバレと感じることもあるかもしれないのでご注意を!)
※あらすじや概要はHPを見れば分かるので省きます。

まず、この映画はいろんな角度から観れる、感じれる映画だと僕は思いました。
自由を求め、家族・子供達を守る為
DVをする夫を車で轢き殺した母親の決断と母親としての正義
言うまでもないが、どんな理由であれ人を殺すことは犯罪です。
でも、もし自分の子供が自分の目の前で誰かの手によって傷付けられてたら
自分だったらどうするのか、どうするのが正解なのか?
そんな答えの出ない問に自問自答し、とても倫理的に考えさせられた。

でも子供たちからしたら母親がいなくなってからの生活は過酷だった。

世間からの犯罪紛いな悪戯や冷たく雑で鋭利なバッシング。

母親は自分の正義を信じて父親を殺したんだろうがDVを受けていた子供たちからしたらそんなのは母親のエゴにしか過ぎず、

もしかしたら父親からDVを受けていた時の方が楽だったのかもしれない。

ただ我慢すればDVは済んでいたから...

でも母親がそのDVを見てられなかっただけの個人的な感情だけで自分の夫を殺してしまったのかもしれない。

親と子の距離感ってとても難しいなと映画を観て改めて感じた。直に会っちゃうと直ぐ喧嘩になるけど電話やメールだと上手くいく距離感、逆に毎日顔を合わせてる方が上手くいく距離感。普段顔を合わせてるのに肝心なことは何もお互い知らなかったり、逆に声だけを聞けば相手の体調や心境が分かったりなんでこんなに親子の距離感って難しいのか...

『親の心子知らず、子の心親知らず』

子は親にならないと親の気持ちは分からないかもしれない、親は大人になったことで子供の気持ちを忘れてしまうのかもしれない。でもそれでいいのかなって僕は思う、分からないから考える、伝える、訊く。忘れてしまったら思い出そうとする。それが家族なんじゃないかな。この映画では子を想うあまり夫を殺してしまったがそれは母親が子の気持ちを訊いてあげることが出来なかった母親の弱さだなって思った。

最後に

この映画を観た後、きっと人は用もないのに親に連絡を取りたくなる。
そんな映画でした。

終わり


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?