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②国税徴収法の勉強方法(社会人向け)

 お疲れ様です!

 税理士試験の結果発表までついに1週間を切りましたね…!
 心配で中々寝付けない夜もあるかと思いますが、何とか後少し頑張っていきましょう( ´ ▽ ` )
 今回は、記憶が新しい内に税理士試験の国税徴収法の勉強方法について、書いていきたいと思いますので、宜しくお願いいたします。
(※前回の簿記論も、下に置いておきますので、宜しくお願いいたします)

0.まずはじめに(心構え)

 私が、国税徴収法を合格したのは昨年の2019年度です。
 運よく、初学で合格することができました。第1問が大原の予想問題通りだったので、助かった感じですね。
 受験した感想ですが、国税徴収法を一言で表すと……

⭐️国語力の試験⭐️

 これに尽きます。
 ここでいう、国語力とは、下記のことを指します。

①問題をよく読み、問われていることを正確に把握しているか?
②作問者の題意とその意図を汲み、求められている答えを(ポイントを抑えて)書けているか?
③自分の書いた文章は、他の人が一読しても、読みやすい文章であるか?
④滞納者に対して、徴収法の下、一職員になったつもりで、国税収入の確保を実現する意識があるか?

 ①、②は割と「当たり前じゃん」と思われる方もいらっしゃると思います。
 ですが、所謂、「ベタ書き」問題であっても、「試験委員の求めている解答はどこまでなのか?」とか「全部書いていると他の問題を解く時間がなくなるから、この部分は簡潔に書こう」とか、そういった訓練を自分は積んでいると、断言できるのならば、問題ないと思います。

 ③が厄介です。私が仮に試験委員だとしたら、受験生の事例問題の解答をチェックする時、何を重視するかといえば、「読みやすい文章であるかどうか?」です。
 これは、例えばですが……
・「字が綺麗」
・「ストーリー立っていて、理路整然とした文章である」
・「抑えるべきポイントを抑えている」
・「題意以外の、余分なことは書いていない」
 などが具体的に挙げられます。

 例えば、『〜〜但し、国税通則法に関する事項については触れなくて良い』と書いているのに、答案用紙にその点にまで触れている場合
 流石に、バツにはしないものの、「あ。この人、ちゃんと問題読んでないんだな」という印象を持つのは、ごく自然だと思いませんか?

 最後に④ですが、普段の勉強から意識しておくと、勉強が楽しくなります。
 基本的に、事例に出てくる滞納者は本当にクソ野郎が多いので(笑)滞納国税を徴収するためにはどうすればいいのか?、と国税側の立場であることをイメージすることで、当事者意識が湧き、勉強も捗ります(多分)
 あとは、論理的な文章を書く際の心構えとして、④は割と重要じゃないかと個人的には思います。

 それでは、具体的な勉強方法について、順次記載いたします。

1.国税徴収法は、人気科目!?

 税理士試験は常に、対前年比で10%減少を続けている試験ではありますが
 国税徴収法だけ、なぜか、対前年比で5%増加している謎の科目です。。
 2019年度の受験申し込みが、2,700名に対し、2020年度の受験申し込み者数が、2,857名となっています。

 ただ、そうは言っても、2019年度の実際受験者数が1,677名ですから、受験率は62%と低いです。
 合格者数は、約200名となっております。

 国税三法の一つである、所得税法よりも圧倒的に人気科目である事がわかります。。

 受験者層としては、大学院免除により、ラスト1科目の方とかも多いと聞きますが、法人税法や、相続税法と比べると、当然、受験者のレベルは落ちます。
 ですので、きちんと勉強して、模試でも上位20%ラインにコンスタントに入る事ができれば、合格できる可能性は高いと思います。

 ただ、勉強する内容は面白いか?と言われれば、特段、そういうわけではないので……( ̄▽ ̄;)
 本当に、最短で税理士になるためだ、と割り切った方がいいと思います。

2.教材は厳選しよう

 税理士試験においては、何でもかんでも市販の本を含めて手を出すのは本当に危険です。
 私が受験したときは、下記の教材で戦いました。

①大原のテキスト・問題集
②理論サブノート
③理論テキスト(PDF)
④間違いノート
⑤過去問題集

 ①についてですが、TACと大原で対策の傾向が違うとよく聞きます。
 大原は、配当計算を重視した構成となっております。
 ですが、過去問を見てもらっても分かる通り、配当計算絡みがガッツリ出た年というのは、約10年前ですから
 そこまで、配当計算に重きを置くのもどうなのかな?とは思います。
 実力判定模擬試験〜直前予想模擬試験に至るまで、基本的に50%が理論、50%が計算、という構成で出題していました。

 一方、TACは受講した事がないので、分かりませんが、理論に重きを置いており
 理論テキストも大原より、非常にボリューミーとは聞きます。
 受験生側のデメリットとしては、暗記する量が単純に増えると、しんどいので
 特に社会人の方は、量の少ない大原を選ぶのも一手かと思います。

 ですが、試験本番で、TACしかやっていない論点が出た場合のリスクヘッジがないため、予備校選びも難しいものとなってます。

 ②は必須アイテムです。


 通勤時間のバスや、電車の中ーー
 昼休みを終えた後に、空き部屋で呟き、暗記したーー
 家に帰ってから、部屋でブツブツと呪文のように唱えていたーー

 そんな青春(?)の塊のようなものです。
 私は、空きスペースに色々気づいた事や、補足事項を下記のように書き込んでおりました。

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 ひたすら、赤シートで隠して暗記するようにしてました。
 国税徴収法は、暗記量が多いです。
 しかも、高い精度を求めてきます。自分の言葉で崩して書いてもいい場合もありますが、基本的に模試はベタ書きを要求してきました。

 ③も必須です。
 国税徴収法で大切なのは、各章における理論テキストの読み込みにより、制度の趣旨を理解する、事が必須です。
 ②で暗記の精度を上げるためには、③で理解して、相乗的に暗記するしかないのです。

 ですが、理論テキスト。めちゃくちゃ分厚いです。。

 そこで、理論テキストは全部バラして、章ごとにPDFにしちゃいましょう。
 そのPDFをスマホで見れるようにして、空き時間のスキマ時間に、細めに読む癖を付けることをオススメします。

 ④については、実力判定公開模擬試験〜直前予想模擬試験の問題用紙と、解答用紙を千切って、ファイリングしてました。
 主に読み物として、使っていた記憶があります。
 模試の解き直しですが、書いている時間がないので(笑)
 何度も読むことで、それを補っていました。
 ですが、もし「速記」が苦手な方は、速く書く練習、という意味で2回目も解き直すことをお勧めします。
 2019年度の私が受けた年の試験は、速記が物を言う試験でしたので
 消費税法で鍛えられた、速記力のおかげで助かった覚えがあります。

 ⑤についても、必須です。
 過去問は、10年分は最低見直しましょう
 理由は、予備校の主題形式と、試験本番の主題形式の雰囲気が全く違うからです。
 予備校の模試に解き慣れていると、痛い目に遭うと思います。

 私は、仕事で忙しく、書いている暇はなかったので
 これも読み物として、読んでました。
 できれば、最低1回はちゃんと書いて解くことをオススメします。

3.次世代型勉強法(再掲)

・コロナウイルスで、教室通学が難しい。。
・紙を消費しまくって、毎年のようにテキストや模試を古紙回収に出すのシンドイ。。

→という方向けに、Ipad勉強法を下記に記載します。
 税法は結構、勉強できますよ〜(⌒▽⌒)

<用意するもの>
①Ipad(本体価格約50,000円)
②ApplePencil(約10,000円)
③スタディングの税理士講座(テキスト・問題集をPDFゲットが主な目的)
→値段は簿記論だけで約30,000円?
④Notability(アプリ1,120円)

 やり方は簡単!上記を準備して、スタディングの教材(PDF)をNotabilityに読み込んで勉強するだけです!
 僕は、相続税法をスタディングで勉強してまして、今、下の写真のような感じでやっております。 

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 どうでしょう?これなら、空き時間で勉強する上でも、わざわざ紙のテキストを開いて、紙の問題集を開いて……という手間は不要です。
 問題集を解いて、削除もできますし、間違いノートも切り取り機能で簡単に作成できます。
 国税徴収法の場合は、大原やTACじゃなくてもスタディングで学習するのも一手です。教材がそもそもPDFでダウンロード可能なので、この勉強方法とも相性は良さそうです。

4.まとめ

 国税徴収法は、ヤマを張る論点などありません。

・第二次納税義務は、事例でも必須論点
・財産の種類ごとの、差押手続き
・納税者に対する猶予、税務署側の職権で行えること
・悪質な滞納者に対する保全措置
・国税の徴収を確保するための担保の取り扱い

 全てを理解した上で、本試験に臨む必要があります。
 更に、配当計算についても万が一に備えて、理解する必要があります。

 ただし、固定資産税のようなワンミス即アウトという理不尽さはなく
 きちんと努力した人が報われる試験であることは、同意します。

 ただ、一番最初に書いた通り、この試験は「国語力」の試験です。

 計算が得意な方、文章を書くのが苦手な方は、選択すべきではない科目かもしれませんので、あくまで官報合格する上での「手段」と割り切りましょう。

 次回は、消費税法について書きたいと思います。

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